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最強寒波の中、読書は地道にコツコツと✨
最強寒波の中の帰省を終えて、通常モードです。
帰省中は過去作の改稿を予定していましたが……断念。
実家では一人暮らしの母との時間を優先して過ごすので無理な予感はありましたが、なんと原稿(同人誌)が荷物に入ってなかったのです💧たしかに入れたはずなのに‼
まあ持ち帰ってもできなかったとは思います。
喜ばしいことに母は高齢の割に元気なので、一緒の時間は会話やお茶タイムで充実しているのです。貴重で豊かな時間を過ごすことができました。
とりあえず原稿データをポメラにダウンロードして、細かい空き時間に手を入れて進めようと計画中。いや即実行しなくては!(公開で宣言しないと怠け者なので💦)
読書の方は進みました。
母や息子氏には夜更かしするなと注意されますが(笑)新幹線の車内や就寝前などにじわじわと読み継ぎました。
読了のご報告です。
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『江戸東京の明治維新』 横山百合子著 岩波新書
ニッチでマニアックな歴史資料ではありませんが、幕末維新期に大江戸八百八町が東京という国際的大都市へと変貌を遂げて生まれ変わるにあたって、大混乱が生じたことがわかりやすく書かれています。
私的ポイントメモ
① 慶応3年の幕末混乱期には、江戸市中にて薩摩藩による御用盗みと呼ばれる強盗が富裕な商家に対して幾度も行われ、江戸の庶民にとって薩摩藩士は恐怖と警戒の対象であったこと。
② 明治5年に芸娼妓解放令が政府により発令されるも、置屋の主人の意図次第では強く望んでも自由の身になれない女性が少なくなかったこと。
例として、かしくという名の遊女が再三、自由の身になるための嘆願書を役所に提出した逸話が紹介されます。嘆願はあえなく却下されて、遊女かしくのその後の身の上は不明とされ、なんともやりきれない結末でした。なんのための開放令だったのか、一度にすべては変わらないとはいえ、憤慨しきりです。
職住一体的な地域集団によって統治管理されていた江戸時代での支配体制が、身分や職種に関わらず中央政府に連なる市町村によって管理統制されるように変貌を遂げるには大きな混乱があったのです。政府が新たな体制への移行に向けて、試行錯誤して格闘するさまは意外に知られていないのでは。私にとっては新たな史実を知ることができました。
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こうして書いてみると堅苦しいようですが💦切絵図や文書などの図版が挿入されて、読み易くおすすめの新書です。
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『ロシア紅茶の謎』有栖川有栖著 講談社文庫
こちらは有名な火村シリーズから。
シリーズ1冊目と信じて手に入れたのですが、よく調べると3冊目、国名シリーズでの1冊目なのでした。
この作品は短編集で、まだ若き火村と有栖川コンビが初々しく活躍します。どの短編も30年前に書かれたとは思えない新鮮さで読ませます。まだ携帯電話が普及する前のトリックでも古臭さを感じないのは、やはり作者の才能、筆力ですね。平屋造りの長屋アパートで起きる殺人事件が驚きのトリックで、コミカルかつ斬新、もう沼ってます。
昨年発刊の新作『日本扇の謎』が長編なのに一気に読める面白さで、かつミステリなのに情感豊かな語り口に魅せられました。なんとこのシリーズは1992年から書き継がれており、その息の長さ、火村と有栖川の絶妙なバディぶりに圧倒されてすっかり中毒状態ですが、楽しみは小分けにして定期的に読破していくつもりです。
おすすめの作品あったら教えてください。先行して読みます!
こんな感じで2月も半ばに差し掛かっております。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました☆