冬樹まさ

小説を書いています。今は時代小説がメインで、絵師小説に向けての探索から美術史にはまり美術検定2級取得。 執筆の合い間の珈琲タイムや晩酌が癒しです〜(酒豪にはあらず💫) 執筆作品のジャンルは広げて行く予定。

冬樹まさ

小説を書いています。今は時代小説がメインで、絵師小説に向けての探索から美術史にはまり美術検定2級取得。 執筆の合い間の珈琲タイムや晩酌が癒しです〜(酒豪にはあらず💫) 執筆作品のジャンルは広げて行く予定。

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書くことはやめられない!綺麗事でなく、純粋に書きたいから…!?

先週は、今年の応募原稿の中間発表がありました。オール讀物歴史時代小説新人賞の応募の結果は、去年と同じく一次選考のみの通過でした… 落胆と嬉しさが複雑に絡み合って、 いや、やっぱり口惜しさが勝っているけれど。 書き上げてみてインパクト、感動が足りないのは自分でもわかってはいて、そこからのひと粘りがなかったと反省しきりです。 反省と対策の繰り返し、一体いつまで続けるのだろう。 もう50代半ばで、余生といわれる年頃でもあるのかもしれない。 焦りが胸を締め付ける夜もある。 でも

    • WEB投稿サイトに改稿中の長編、アップしております❗️

      苦戦しておりました長編改稿も、 2/3まで進んで山場を過ぎました。 ということで、アルファポリスさまにて投稿を始めています。 まだ反応がなくて…… いやいや、始めたばかりですしー! 作品は数年前に小説現代長編新人賞で2次選考通過してまして、さらに読みやすく直してますし… 面白さに自信はあります! 時代のうねりに流されながら、 生き方を模索する侍たちを見守って欲しい! ぜったい飽きさせません! コツコツ更新していきますので、よろしくお願いします⭐️⭐️

      • こちらのお仕事小説はミステリ要素も人間賛歌も、盛りだくさんでした!

        『この世にたやすい仕事はない』 津村記久子さんの小説は初読みでした。 写真の通り、かなり地味な装丁の文庫本で、 冒頭から一見冴えない地道すぎるお仕事の詳細なディテールが描かれて、 真面目な主人公はどんどん仕事にプライベートを侵食されていき、 次々と仕事を変わっていく… 地味に始まるけれど…、おっと意外に、読み進めるうちに面白くて面白くて引き込まれます。 それぞれのスタンスで仕事に取り組む人たちに向ける主人公の視線が温かくもシニカルでユニークで、 電車の中で読んでいて、笑い

        • 純粋無垢に美に浸って過ごす時間…石崎光瑶展を観てきました!

          世は選挙結果で混迷を深めてますが、一票を投じた後はただ静観するのみ… 個人的には明日が健康診断なので、絶食タイムに入ってストイック?に読書しては改稿への活力を蓄えています。 今改稿中の作品にも藩絵師、絵師見習いが登場しますし、次作も絵師を主人公として予定しているので、美術展巡りは欠かせません。 先日は、京都文化博物館で石崎光瑶展を観てきました! 石崎光瑶は富山に生まれ、大正から昭和初めにかけて活躍した日本画家です。はじめ金沢で琳派の山本光一に師事し、のちに京都の竹内栖鳳の

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        書くことはやめられない!綺麗事でなく、純粋に書きたいから…!?

          改稿の課題は、会話の中で歴史を愉しく円滑に伝えること。

          中断を挟んで遅れ気味でしたが、改稿は半ばに差しかかりました。 手短に進捗をご報告いたします。 改稿中の作品は幕末が舞台なので、刻々と政治情勢が変化していくのですが、司馬先生みたいに地の文で歴史の解説をするわけにはいきません。 詳しくわかっている方には鬱陶しいでしょうし、 プロットと関わりのない事件については、触れる必要がありません。 時代物を書き始めた頃は、調べた事をすべて盛り込みがちでした。 5年前はまだその傾向を引きずっていたらしく、今回も地の文で歴史を解説している箇

          改稿の課題は、会話の中で歴史を愉しく円滑に伝えること。

          改稿の合間のお楽しみは、自作とジャンル違いの読書……話題のミステリにのめり込む!

          改稿は執筆とは違って、目に見える達成感が得られないのが辛いところ。 読み直していると文章の硬さ、拙さを嘆いたり、ストーリーは我ながら面白いと自負したり、悲喜こもごもな時間を過ごしています。 気分転換の読書でバランスを取りながら、と言いつつ良質のミステリを読みだすとのめり込んでしまいます。 『大絵画展』望月諒子 タイトル写真のこの本は、本屋さんで見かけた途端に心を掴まれて、満を持して読了しました。 ミステリなのでネタバレはしません。 美術・絵画ミステリは、原田マハさんの作

          改稿の合間のお楽しみは、自作とジャンル違いの読書……話題のミステリにのめり込む!

          モードの切り替えには、よい休息が必須です🍀

          帰省で中断した改稿を再開しております。 順調だった改稿リズムを変えないように、プリントした原稿を携帯していたのですが、新幹線の車内で広げたものの、秒で寝落ちしてました… がしかし、今日から再開して進みましたよー。 寝つきが良い方ではないので、一泊を過ごした温泉のお宿では熟睡できず。 タイトル写真のめぐりズム、持って行くべきでしたね。 こちらは、このところのマイ熟睡アイテムです。 いろんな香りの商品が出てますので、選ぶのが楽しくておすすめです。 しーっかり眠ったら、 明日

          モードの切り替えには、よい休息が必須です🍀

          改稿するほどに、自分の筆力の成長を感じたい!

          長編改稿は一気に進めたいところですが、 行きつ戻りつしながら、読みやすさを重視してテーマがより際立つ方向で地道に継続しています。 改稿中の作品は5年前に書き上げて、 K談社さん(すぐにわかりますね)の長編文学賞に応募して2次まで通過していたのですが… なんとまあ文章が硬くて読みにくいこと! 中間発表の講評でも、 ”地の文を減らしてシーンを増やした方がいい” とのアドバイスをいただきました。 当時はピンとこなかったのですが今になって、 「比喩が重なりすぎだし、歴史や動作の説

          改稿するほどに、自分の筆力の成長を感じたい!

          9月の振り返り…もっと書いて読んで直していきたい❗️

          毎月思うことですが、今月もあっという間に残り1日となりました。 とくに残暑、いや余焔冷めやらぬ日々、何枚もハンカチを替えて噴き出す汗を拭いている間に、時は流れるように過ぎていったのです。 いや、感傷に浸っている暇はありません。 今改稿している長編を10月から投稿サイトに連載形式でアップしていこうと予定していたのですが……。 遅れております、はい、とほほ。 文章の硬さを取って読みやすく、かつ歴史的背景をわかりやすく会話で伝えるという改稿は、非常に骨が折れます。 このままでは

          9月の振り返り…もっと書いて読んで直していきたい❗️

          TRIO パリ・東京・大阪モダンアート・コレクション展を観てきました❗️

          今年一番待ち焦がれていた美術展、TRIO展を大阪中之島美術館で鑑賞してきました。 パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館、豊かなモダンアートのコレクションを収蔵する3館がコラボしてます! それぞれのコレクションから共通点のある作品を1点ずつ選び、トリオで紹介するという画期的な展示法で、モダンアートの新たな魅力を引き出していました。 この企画に向けて、各美術館のキュレーターたちの友情が通い合い、そして情熱が火花を散らしてぶつかり合うのが感じられて、この並び

          TRIO パリ・東京・大阪モダンアート・コレクション展を観てきました❗️

          絵師小説もいろいろ、結局は人物をどれだけ鮮明に書き込めるか!

          第165回直木賞受賞作、澤田瞳子著『星落ちて、なお』読了のご報告。 澤田さんの絵師小説では以前『若冲』を読んでいて、若冲の絵さながらの濃厚な迫力と凄みに圧倒されました。ちょうど若冲ブームの時期で、読んでいて胸苦しいほどに若冲の絵が見たくて仕方なかった。 この作品では女の一代記として色鮮やかに、血族間の愛憎、妻や母として、芸術家一家ならでは懊悩が描かれています。明治期ならではの開明的な耀きとその背負う影が克明に描かれて、その凄腕の筆力に唸らされることしきりでした。 親族間

          絵師小説もいろいろ、結局は人物をどれだけ鮮明に書き込めるか!

          「SHOGUN」がエミー賞18部門受賞したことで、これから時代小説に新たな風が吹く!

          真田広之さんプロデュース・主演の全10話の戦国ドラマ「SHOGUN」が、エミー賞18冠に輝きました! このドラマのことは知りませんでしたが、ニュースを読んで時代小説を書く私は背中を大きく押してもらったようで、嬉しくてなりません。 時代劇は高齢者の観るものと、敬遠する人たちが存在することが気になってました。時代劇ドラマや時代小説に対して、現代においては回顧趣味でしかないと言い切る人もいる。はたしてそうでしょうか。 脈々と受け継がれた流れるような殺陣や美しい所作、その時代なら

          「SHOGUN」がエミー賞18部門受賞したことで、これから時代小説に新たな風が吹く!

          "神は細部に宿る”から、足下をじっと見ることが作品の奥行を深めると信じる☆

          暑さのあまりずっと続いていた裸足にサンダル生活を、とうとう終わらせました。今日からは、出かける時は靴下を履いてます。 日灼けした足の甲を眺めると、晩夏の物思いに浸ってしまう。 何事も終わりは物寂しいものですが、この暑さに未練はありません。 クローゼットから薄手の靴下を取り出しながら、江戸時代の足元事情に思考が飛びました。 江戸の初期、もちろん着物の足元は足袋でしたが、その足袋はおもに革製であり、筒が長く紐を筒部に巻き結んで着装しました、革足袋は江戸時代以前より男女を問わず用

          "神は細部に宿る”から、足下をじっと見ることが作品の奥行を深めると信じる☆

          エイジングに適応して執筆するために、体調管理に励んでます🍏

          まだまだ続く「厳しい残暑」というフレーズは、すっかり聞き飽きました。灼けつく日差しに眩暈がします……。 以前作品中に使った『余焔』という言葉があります。 webではなく紙の辞書をめくってみると、 「長引く残暑」というより「消えやらぬ余焔」と表現すれば、なんとも情緒豊かで味わいが増すように思います。登場人物の心象とたぶらせて意味深な艶が生まれるようで、作中で何度も使いたい言葉です。 身体の疲れが出やすいこの時期ですが、週1回通っているホットヨガで、なんとか体調を整えられてい

          エイジングに適応して執筆するために、体調管理に励んでます🍏

          長編の改稿は山頂が見えない登山のように厳しい…って登ったのは中3の時💦

          今、長編小説の改稿に取りかかってます。 鳥取を舞台にした幕末絵師物で、初めての絵師小説だったので日本画について技法から流派まで、時間をかけて調べて学んだ思い入れの深い作品です。 某賞に2次まで通過した作品で、文学の友人には好評でありました。 投稿サイト掲載を予定していて、こちらは初体験でして連載形式で読みやすくなるように改稿しています……。 長編の改稿って、直すレベル、度合いによって費やすエネルギーが違ってきます。今回プロットは全く変えないけれど、揺れ動く歴史情勢を説明す

          長編の改稿は山頂が見えない登山のように厳しい…って登ったのは中3の時💦

          晩酌スタイルいろいろ🍶手にしたくなる江戸からつながる酒器

          この夏を振り返るには、あまりに残暑の熱が激しすぎますが。 真夏の晩酌スタイルから、江戸の酒器についてのお話です。 タイトル写真は、帰省の際の新幹線での晩酌タイム! 今回はまだ夕方でしたが、帰省に向けて気分を高めるというかスイッチを切り替えるというか、いつも午前中の移動でなければ、飲んでしまいます。 飲むといっても4パーセントの缶酎ハイ1本ですから、2時間半の間に酔って醒めてすっきりです。 この限定出荷の秋ぶどうチューハイは甘すぎず爽やかな口当たりで、あっという間に飲み干し

          晩酌スタイルいろいろ🍶手にしたくなる江戸からつながる酒器