みえ松阪マラソン2024を走ってきたよ(後編)
みえ松阪マラソンの報告の続きです。
後半戦は,予想タイムとの戦いの記録になります。
ハーフ通過:予想タイム2時間14分
ハーフの通過タイムは,2時間20分。予想より6分の遅れ。
紛れもなく自己ワースト。いつもならここで焦ってペースを上げるところだが,それをやったら練習試合にならない。後半の坂に備えて脚を温存する。
24キロ地点で,名物の松阪牛サイコロステーキのエイドに到着!
ごろっとした塊で,どこかの大会の薄っぺらいローストビーフとはわけが違う。ここは,止まらずにいられない。
ここを過ぎると,このコースの最大の難所が到来。
27キロあたりから,5キロほどかけて登りがひたすら続く。
1年目は歩いた。2年目は歩き走り。今年は・・・走り通しました!
30キロ手前のエイドで,ちゃちゃも汁(松阪牛汁)と,2回目のジェルを投入。もう大丈夫とは思ったが,念のため3回目のトイレにも行っておいた。
30キロ通過:予想タイム3時間15分
30キロを通過。通過タイムは,3時間21分。
予想タイムより約6分の遅れ。遅れは取り戻せていない。
32キロで,名物のプロジェクション・マッピングがあるトンネルに入る。
今年は例年と違って,癒し系の音楽と幻想的な光景になっており,うっとりしながら走る。まるで走っている努力を賞賛してくれているかのようで,疲れた心がすっかり浄化された。ジェルで手がベタベタだったため,写真は撮らなかったので,気になる方は下記へどうぞ。
35キロ手前で,これも名物の鶏肉の味噌焼きの給食。
去年はここで脚が終わり,トイレ待ちを兼ねて5分くらい止まってしまった。今年は,まだ脚が残っている。
そうなんですよ。今年は脚が残っているんですよ。
あと7~8キロならいけるのでは?と思うようになり,ここから徐々にペースを上げ始める。ペースも,ちらちらと5分台が見え隠れするようになる。
37.2キロ通過:予想タイム4時間5分
37キロ手前,隣を走っていた女性ランナーが,
「絶対,諦めない! 自己ベスト出す!」
と,突如絶叫し始める。私も思わず「頑張りましょう!」と声をかけ,このランナーとしばらく一緒に走る。
この地点でこのペースで走れているというのは,私と同じくらいの練習量を積んできたはず。謎の連帯感が生まれ,交互に引っ張りながらキロ5分台の快走(並走)をみせる。その後,エイドで別れてしまった。
37.2キロあたりを通過(「残り5キロ」の表示はなかった)。
おそらく,4時間7分あたり。後半のスパートで,大分遅れを取り戻せた。
ひょっとしてこれは,ネガティブ・スプリットというやつか?
Finish:予想タイム4時間42分
スパートのタイミングが,ちょっと早かったかもしれない。
40キロ手前からガクンとやってきた。「あそこまで走ったら歩こうか?」という悪魔との対話が始まる。
しかし,せっかくここまで来たのだから,今年は一歩も歩かず完走したい。そう決めて,粘りの走りをみせる。
みえ松阪マラソンは,42キロ手前から激坂があることで有名(このコースを作った人は,きっと頭がおかしい)。例年は歩いてしまっているが,今年は坂の上にみえるフィニッシュゲートへ向けて駆け登っていく。
野口みずきさんとハイタッチしてフィニッシュ。タイムは,4時間41分。
予想タイムをクリア。コースベストも更新。最後まで歩かず,3度目の挑戦にして,みえ松阪マラソンのコースを初めて攻略できた気がした。
一人反省会@ガスト
フィニッシュ後は,キッチンカーで軽く食事をしてから帰路へ。
自宅近くのガストで,半額クーポンを使った打ち上げ&一人反省会を開催。すかいらーく系列で今月29日までなので,みなさんも是非どうぞ。
ガーミン君の記録では獲得標高は239m。まあまあきついコースです。
平均移動ペースは6'21で設定ペース通り(富山Mは,6'27でむしろ遅い),平均心拍数は158bpm(富山Mは156bpm)でした。
例によって,ガーミン君が描いた軌跡をお見せしちゃいます。
ちょっとわかりづらいですが,真ん中上部の左に出っ張っているところが,スタート地点です。一度北へ行って折り返してまた戻ってくるようなコースになっています。
上部左(西)端にみえている出っ張りが,大エイドのあったベルファーム(16.5キロ)です。折り返しで隠されていますが,3分ほど滞在しています。
真ん中の下部で入り組んでいるところ(青色が目立つところ)が,5キロほど続く登りです。ここは本当にきつく,一時,心拍数アラートが出ました。
下部の直角に曲がっているところが,プロジェクションマッピングを終えた33キロ地点です。北東へと向きを変える35キロ地点からペースを上げ始め,一瞬青くなっているところが37キロのエイド。37キロのラップは今大会の最速を記録し,フルマラソンでは初のネガティブ・スプリットができました。
右端で枝分かれしているところが40キロ地点で,ここからはキロ6分台後半で必死に耐えました。一度北へ行って折り返し,枝に入ってからの激坂はもはや根性だけでした(最後に激坂を入れるコースの趣旨がわからん)。
今後に向けて
今回の大会は,6'20で走る練習試合の位置づけでした。
6'10で走った前回大会と比較します。
全体のタイムでいえば,前回大会に比べると4分遅れたものの,みえ松阪Mのコースの厳しさや,トイレに3回行ったこと,エイドの誘惑の多さをふまえれば(良くも悪くも,富山Mはエイドが充実していない),同等か誤差の範囲内といえそうです。
また,最後の5キロだけをみると,富山Mでは38分(3時間59分→4時間37分)かかっていたところを,今回は34分(4時間7分→4時間41分)に縮まっていて,レースペースを落としたことで後半の失速を防げていることがわかります。やはり,レースプランというのは大事なんですね。
どうやら4時間40分前後というのが今の私の実力のようですが,できるならあと10分縮めて,4時間半前後でフィニッシュできるようになりたい。
これは,キロあたり15秒縮めることを意味します。なかなか簡単なことではないですが,まずはここを今シーズンの目標値として,練習メニューを組んでいきたいと思います。
結果として,懸念していた脛の故障は起きず,走った後のダメージも少なく済みました。この歳で無事に走れたことに,感謝をせずにいられません。
少し休んだら走り始めたいと思います。また練習記録を載せていきます。
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。