フルマラソン完走記①~「その時,事件は起きた」編~
年明けにはシンスプリント,3週前の大会では腸脛靭帯を痛めるというダブルパンチ。練習不足かつ完治したとはいえないコンディション。
ギリギリまで悩んだものの,20キロまで走れれば御の字と考え,今年初開催のふくい桜マラソン2024に参加することにしました!
今回はシーズン最後の挑戦について,長編(5部作)でお届けします。
大会前日
昼過ぎに,予約していた鍼治療を受ける。
以前より気になっていたお尻周りを中心に打ってもらった。
これで,腰回りのひっかかりがかなり解消された。
福井駅到着は18:30頃。
バスに乗って事前受付会場へ向かう。ほぼ最終組だった。
駅前に戻って,ようやく恐竜くんに出会う。
食事を終えてホテルに戻り,出場準備。
朝になって慌てないように,ゼッケンをつけ,キネシオテープも切っておき,23時には寝た(途中,隣の部屋のいびきがすごくて目を覚ます)。
順調な滑り出し
8時30分に号砲。
私は第1ウェーブの最後尾。4分くらいの遅れでスタート。
今回は怪我のリスクを抱えているため,最初の10キロはコンディション確認として位置付ける。
中位目標とした「眠ったように走る(注:前回記事参照)」を実践すべく,5キロ毎のラップ以外は時計も見ずに無理のないジョグペースで走った。
5キロ通過:30分26秒
10キロ通過:60分21秒
気が付くと,キロ6分を刻んでいた。
今回はタイムを追わないのだしこれで上出来。「俺は今,眠っているんだ」と自分に言い聞かせながら,何も考えずに足だけを動かしていた。
アレに捕まる
12キロを通過した頃だった。
後ろに人の気配がして振り向くと,頭に風船を付けたランナーがいた。
するとすぐに,巨大集団に飲み込まれた。
4時間ペーサー(サブ4集団)だった。
いや待てよ,自分はキロ6分で走っていたはず。
4時間ペーサーより前を走っているはずがない。
少し考えて出した結論は,
第2ウェーブからスタートしたペーサーだということだった。
第1ウェーブと第2ウェーブのスタートは,10分の時間差がある。
第1ウェーブの後方からキロ6分で走っていた私が,第2ウェーブの前方からキロ5分30秒で走っていた4時間ペーサーに追いつかれたというわけだ。
この予想外の事態に,私はどう対処したのか。
それは,次回に続く。