
高校受験🏫の大転換が来るか
令和7年4月から、所得制限のない高校授業料無償化が始まる見通しだ。
共働き家庭も多いので、授業料無償化で家計が助かる世帯も相当数あると思われる。
数年前のことではあるが、私が病気休暇で収入がない時も前年所得で判断する現行の「就学支援金」制度では、容赦なく対象外とされた。
そういう制度の矛盾みたいなものは今後なくなる。
さらに令和8年度に私立高校の授業料に「就学支援金」が上乗せ拡充となれば、私立高校専願に流れる受験生は増えるかもしれない。
しかし、地方では直ちに私立志向にはならないだろう。
公立と私立の価値観
公立と私立に対する価値観は「都市と地方」でかなり異なる。
地方では、進学校といえば公立高校のどこかであり、私立を公立より格下にみる傾向が根づよい。
一部の超進学校と呼ばれる私立高校は除く。m(_ _)m
この考えは田舎にいくほど強く、また年配者になるほど強い。
事実、私立高校に進学した孫について、「恥ずかしいことに◯◯高校」と余計な枕詞を使う話を聞いたことがある。(^_^;)
一方、大都市圏では、その考え方は薄まる。大都市になるほど知名度のある私立の進学校が複数存在しているからだ。
私立高校は進学先として十分評価されている。
地元の伝統的評価
地元から一度も出たことがない人は、その地元の評価が絶対の傾向が強いように思う。
特に「普通科」と呼ばれる高校に進学した親で、地元から出たことがない人は、その県の高校こそ勲章であり、大学より高校名を重視する。
「◯◯高校かあ、すごいね。」とか、その先に大学や就職があるのに、高校が最終地点のような言い方だ。
もちろん、合格した子どもはスゴいのだが、高校名で評価するのは違和感しかない。
授業料以外の学費
私立高校通学に係る費用は、実は授業料だけではない。
冷暖房費や後援会費、諸経費と呼ばれるものだ。
公立高校でも教科書代や制服代など授業料以外に必要な学費があるのだが、やはり私立の方が高い。そのぶん、設備は綺麗だし、充実している。
高校入試の試験問題
全国の高校受験の試験方式を知ってるわけではないので、違うかもしれないが、公立高校の試験問題は、中学校の学習をしっかり理解していれば対応できる問題が多い。(時間制限があるのでゆっくりは解いていられない。)
公立高校の中には特別に対策しなければ解けない試験もあると思う。
ただ、特に地方の公立高校試験では、丁寧に読めば、箸にも棒にもかからないような問題は少ないように思う。まあ、高得点勝負となれば凡ミスが合否に響くため、それはそれで難しい。
一方、私立高校試験は高校によって試験難易度が全然違う。
癖のある問題や無理だろみたいな問題がでることがある。
高校側も全問正解者を求めてるようには思えない。
仮に私立志向が本格化すれば、地方の塾業界は、受験対策方針を変更せざるを得ないだろう。