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バランスよく食べている人は栄養失調!?

栄養バランスと聞いて、みなさんならどういう説明をしますか?

以前の私なら和食の朝ごはんをイメージして、白米、魚、味噌汁、卵、海苔、和物などと答えていたと思います。

では、その食事を1日3回準備できますか?と問われると私はできませんと答えていると思います。
後の2食は、適当にその時食べたいものを食べるかあるいは、一品料理で済ませるということが多かったからです。

その一品料理とは、肉野菜炒め、チャーハン、パスタ、カレーなどが多かったです。その際、カロリーを気にして白米を減らすことはあっても、栄養面を意識することはほとんどなかったと思います。

ここに国が推奨する「栄養バランスガイド」という図があります。(厚生労働省・農林水産省決定)


厚生労働省・農林水産省決定


この図解によると、上から順に「主食→副菜→主菜→牛乳・乳製品・果物」となっており、食べる量がコマの形で、「上にあるグループほどしっかり食べる
といいバランスの食事になリます」という解釈の仕方を伝えています。

つまり、最も多く摂るべきは主食である白米。その次に野菜類。主菜となるタンパク質は野菜よりも優先順位が低い扱いとなっています。

こうした国の推奨もあり、私たちは毎日白米を食べる習慣が根付いています。日本のお米は本当に美味しい。もちもちして噛めば噛むほど甘みが広がり満足感で満たされます。今やおにぎりは外国人にも大人気です。具入りおにぎりで食事を済ませる方も多いのではないでしょうか。

でも考えてみてください。栄養状態がどうなるかと。冷静に考えると圧倒的にタンパク質が不足してしまうことは想像できますよね。

食べ物に不自由しない現代の日本。それでも慢性疾患や体調不良に悩まされるのは、さまざまなストレスからくるダメージが主な原因とされています。

もちろん、ストレスは不調の原因になりますが、それ以前の話として、そもそもの栄養が満たされていないことが最たる原因だと藤川徳美医師は数々の著書の中で訴えています。
ストレスによるダメージすら、それをカバーできるだけの栄養で満たせば、軽減できるというのです。

 分子栄養学はDNA分子レベルの栄養学です。分子栄養学は、栄養を受け入れる側である体を分子レベルで考えていく栄養学なのです。DNA分子レベルで明らかになった体の中の反応に基づいて、必要な栄養を考えていくという新時代の栄養学だといえます。
 生物学や医学、遺伝子学はDNA分子レベルで考える時代となったわけですから、分子栄養学が登場したことで、それまでの栄養学は古典栄養学というべきものになったのです。
 しかし、三石巌先生が分子栄養学を提唱してから現在に至るまで、栄養学に大きな進展はなく「三大栄養素のバランスをとる」「肥満対策としてカロリー計算をする」「ビタミンは自然の食品に含まれている」など、古くて間違った情報発信にとどまっています。不調に悩んでいる方々の多くは、古典的な栄養学の知識のままで食事を選択しています。だから具合が悪いのです。
 間違った知識の栄養指導に従っていても、体調はよくなりません。いつもの私の言葉で言えば「バランスよく食べている人はみな栄養失調」ということです。バランスといってもその基準はこれまで食べてきたものから判断する「経験主義」に過ぎず、根拠は曖昧なものですから、本当に必要な栄養素の絶対量が足りていません。バランスのよい食事ではなく、DNAレベルの科学の法則に基づいて、体内の代謝反応に必要な栄養素を「絶対量摂ること」。これが健康の基本です。

「メガビタミン健康法」藤川徳美


今すぐできることがあります。それは、1食につきタンパク質を20g摂ることを意識することです。
それには、買い物をする時、食品の栄養成分表を見ることです。

例えば、朝ごはんに納豆ご飯、キムチ、温玉、6pチーズ1個、焼き魚を食べると、約20gのタンパク質が摂れます。

私は1食ごとに写真に撮ってタンパク質量をチェックしています。分子栄養療法実践者としてこうした地道な作業を淡々と繰り返すことで、習慣化するのだと実感しています。

今日は、どのタンパク質を摂ろうかな?と楽しみながら食べるのもオススメです。

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