「じゃ、いつやるか?(今でしょ)」に対する根拠のある回答/書評『When 完璧なタイミングを科学する』
ゴールデンウィークの個人的課題図書2冊目は、2018年に発売されたダニエルピンクによる『When 完璧なタイミングを科学する』です!
本書の要約はInstagramにアップしています。
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主張についての要約
この本は、日常生活や仕事における「いつ何をするか」がどのように影響を及ぼすかを科学的に解説し、最適なタイミングを見極める方法を提供している。
When完璧なタイミングを科学する
1日のパフォーマンスに影響を与える時間の概念について解説する。研究により、ポジティブな感情は通常午前中が高く、午後に低下し、夕方に再び高まることが判明している。
この一日のリズムは、コーポレートコミュニケーションや意思決定にも影響を及ぼしている。また、時間帯によって企業の収支報告の受け取られ方にも影響があることが示されている。特に朝はポジティブな反応が多く見られる。
ピークを見極めて生産性をあげる
注意力が高い朝の時間帯は論理的な問題解決に適しており、学校での数学の成績が良いことも確認されている。
一方、集中力が落ちる午後は、クリエイティビティを発揮しやすいとされる。人によっては、夜型の人はこのパターンが逆転する。
休憩、ランチ、昼寝とパフォーマンスの関係
午後のパフォーマンスの低下を防ぐため、短い休憩を取り入れることが推奨される。昼食後の昼寝は認知能力を高め、NASAの研究では操縦士の反応時間が大幅に改善されたことが示されている。
開始・再スタート・同時スタートの科学
開始時刻が早いと学生の学力低下につながることが示されている。適切なスタート時間を見極めることが重要であり、再スタートの機会を利用することで新たな動機づけを行うことができる。
中弛みと中年の危機の科学
人生やプロジェクトの中間地点では、モチベーションの低下が見られるが、適切な認識と刺激によって再び奮起することが可能である。また、中間地点が進行に重大な影響を及ぼすことが分かっている。
終了の重要性
終了は私たちの行動や意思決定に大きな影響を与える。
特に「9エンダー」の人々は、年代の最後の年に重要な決断や変化を迎える傾向にある。
グループの協調
人間は他者と協力して作業を行うことでより良い成果を上げることができる。適切な協調と調和は、集団活動の効率と満足度を高める。
私の考える実践案
以降は私が本書を読んだ上で、実践したいワーク、考え方を紹介します!
ナプチーノのススメ
本書では、スペイン人が愛し、日本人に馴染みのない昼寝の重要性が説かれています。昼寝を適切に取ることは、認知能力を高め、精神的、身体的健康が促進されるのです。
昼寝は、コーヒー接種後、10分から20分の間が理想的だそうです。
これを”ナプチーノ”と呼びます。
昼寝というと、なんだかナマケモノ🦥が彷彿とされますが、ナプチーノ☕と呼ぶことでエレガンスな印象をもたれることでしょう。
意図的に「おっと大変だ効果」を作り出す
「おっと大変だ効果」とは、言葉が示すとおり、折り返し地点に達し、新たな切迫感が生まれることで、私たちに適度なストレスを与え、モチベーションを再び起こし、戦略を練り直すように促すものです。
「おっと大変だ効果」を意図的に作り出すことで、前日までに夏休みの宿題が終わっていないゾクゾク感を味わうことができるのです(笑)
あのゾクゾク感は誰しも好んで味わいたいものではないですが、
「そろそろまじで、本当に、圧倒的に、ヤバい!!」という危機感は科学的にも効果があると示されているのです!
組織マネジメントにおいても、「おっと大変だ効果」を使って、チームメンバーのおしりに火を付けてみてはいかがでしょうか!
最後までお読みいただきありがとうございました!