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「人生は揉め事があった方が楽しい」と泣き出す妻

数週間前の出来事です。
仕事の場で、どちらが良いとか悪いとかではなく、正義や思想の違いで対立することがありました。
珍しく精神的に疲れていた私を見て、妻がかけてくれた言葉が「人生は揉め事があった方が楽しいじゃん!」でした。しかも、ボロボロ泣きながら笑って(いや、カオスな情緒!w)

私たちはよく、怒りの沸点を超えると、当事者以上にその状況に腹を立ててしまい、結果的に当事者の怒りが収まることがよくあります。今回もそうでした。
私が怒りを吐き出していると、妻がそのことに腹を立ててくれて、最後には「人生は揉め事があった方が楽しいじゃん!」と、笑いと涙で私を慰めてくれました。

数十分後、冷静になってから「やっぱり揉め事なんていらないよねw」と我に帰ったように笑いましたが、あの「人生は揉め事があった方が楽しい」という言葉が、頭から離れません。

皆さんも振り返ってみてください。
大人同士が思想や価値観、正義の違いで対立することは滅多にないですよね。場合によっては、全く経験したことがない人もいるかもしれません。
サラリーマンが会社と対立したり、経営者がお得意様とぶつかったりすることがあるかもしれませんが、そういう瞬間は、人生のターニングポイントになることが多いですよね。自分の進退を気にせずにスタンスを取る瞬間こそ、大きな転機になるのだと思います。

ちょうど今読んでいる『人生の岐路に立ったとき、あなたが大切にすべきこと』という本にも、示唆に富んだ一節がありました。

人生は10年ごとのステージで区切られるのではなく、年月を重ねながら、祝福、挫折、勝利、そして、再生を伴う複雑な渦として経験するものだ。

※より引用

対立は、物語の1つの前提条件だ。物語が存在するためには、何か良きせぬ事態が起こらなければならない。ハリウッドの専門用語で言うところの話の筋にひねりを聞かせる、あるいはアリストテレスの名付けたペリペテイア、どんでん返しである。何かがうまくいかない。そうでなければ話す事は何もない。

※より引用

物語に起承転結があるように、私たちの人生にも、対立や困難、予想外の出来事がなければ、平坦で無味乾燥なものになってしまいます。むしろ、対立のない線形の人生など存在せず、心電図のように、良いことが起きたり、悪いことが続いたりと波があります。

「良いことばかりではなく、悪いことも同じように起こる」という考え方が示す通り、対立や衝突は次の良い出来事の伏線なのかもしれません。

妻が泣きながら言った「人生は揉め事があった方が楽しい」という言葉、感情的にはなっていましたが、振り返ってみると、その発言は核心をついていたのだと思います。まさに、キラーワードでした(笑)。

アンガーマネジメントも大事ですが、時には揉め事上等で対立、衝突、ぶつかることも歓迎していきましょうよ💣💥

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