野球においての流れとは
「流れ」を言語化するのはすごく難しいです。
いろんな例を挙げて説明していきたいと思います。
流れは100%存在する
最近、「流れ」を否定する人が増えています。
「明確に数値化されない」「野球は確率論だ」
など否定の声が聞かれますが、
「流れ」は絶対にあると思います。
逆に「流れ」がないのであれば・・・
・ピンチの後にチャンスあり
・得点した次の回は気をつけろ
などの言葉は生まれないと思います。
この言葉に補足すると・・・
・ピンチを切り抜けた後は相手の気が落ちる。そこを突けばチャンスが巡ってくる!
・得点した後の回は安心する。その安心が慢心にならないように気をつけろ!
という解釈になると思います。
「流れ」は精神的な話
なぜ先ほどのような言葉が生まれたかというと、
打率や防御率のような数字の他に得点できる(失点する)要因がある。
ということです。
防御率が1.00の投手が絶対1試合1失点で抑えられる訳でもありませんし、
打率3割の打者が絶対3打席で1本ヒットが打てる訳でもありません。
数字で結果が決まってしまうのであれば
弱いチームが強いチームに勝つことは不可能です。
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僕の高校時代、当時最強だった大阪桐蔭と近畿大会準決勝で当たった時に
コーチに言われた言葉があります。
「10回やって1回勝てるかどうかわからない程強い実力を持った相手だ。
お前たちはその1回を勝つ為の練習をしてきた。自信を持って戦ってこい」
結果は10-0のコールド勝ち。
今、なぜ当時最強だった大阪桐蔭にコールドで勝てたのか説明してくれと言われても説明できません。
僕も不思議に思ってるぐらいですから。
しかし、「その1試合にかける思い」は断トツで勝っていたと思います。
その1試合にかける思いとはなんだったのか・・・
・相手を血眼で研究
(相手投手、打者、守備の付け入る隙を探す)
・自分たちの野球を再確認&貫き通すための練習
(僕の場合は守備的なチームなので守備練習を徹底的に。)
・私生活、練習態度などの安定
(ゴミ拾いや朝の掃除など、個人的には全体練習後の自主練など)
様々な観点から大阪桐蔭戦に望む準備をした結果。
守備で1安打完封、エラーなし、併殺2、盗塁阻止。
打撃では相手の一つのエラーから大量得点。
など試合中における「流れ」を掴む事ができました。
この時の試合中の心情としては
これだけやる事やってきた。負ける訳がない。
ぐらいの自信を持っていました。
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何が言いたいかと言うと、
流れを引き寄せるためにはそれなりの準備が必要
と言う事です。
僕たちはその1試合にかける思いが強かった為に色んな準備をしました。
それが無かったらこの結果も無かったと思います。
軟式野球(草野球)においてどのように生かすか
毎回、このように準備することはとてつもなく難しいです。
ではどのように置き換えるか・・・
自分が試合に行って何がしたいか。
どのようにしてチームの勝利に貢献するのか。
を考えることだと思います。
例えば
自分は試合に出たい!
と考えるのであれば、何が足らないのかを分析する必要があります。
それも監督がオーダーを考える訳ですから、
監督が使いたくなるような選手
を前提として足らない部分を分析しなければなりません。
それを分析し、補う練習をする。
これが準備です。
しっかり準備ができていれば試合に出た時に、自ずと流れが自分に傾いてきます。
結果が出る出ないに関係なく、
「俺は試合に出たいんだ」
と言う意思が伝わります。
その準備を怠れば結果はわかりますよね・・・?
さらに、何となく準備するのではなく、
監督の思考、チームの方針、自分の立ち位置を理解&加味して頭を使って
準備することが重要です。
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結局流れって何なの?
そうなんです。
結局流れとは何なのか・・・。
それは、
自分が精神的に優位な立ち位置でプレーできる環境
だと思います。
流れが悪くなってしまう要因として、四死球やエラーなどがあります。
これも準備をしていれば・・・
・この四死球は厳しくいく場面で攻めた四死球だから大丈夫。
・前に突っ込んで弾いてしまった。記録はエラーだが今のは仕方ない。
と精神的に余裕ができるのでは無いかと思います。
逆に準備していないと、
・うわぁ。四死球で出してしまった。次の打者どうしよう・・・。
・試合前ノック受けとけばよ良かった。次飛んで来ないでくれ・・・。
と精神的に不安になってしまいます。
これが流れが悪くなってしまうかそうでは無いかの違いだと思います。
更には周りに認知してもらうことも重要です。
「あいつこんな課題持ってやってたなぁ。」
「じゃあ今のは仕方ないか。」
と思わせるような行動も準備の一つです。
この準備こそが
個人(もしくはチーム)に流れを引き寄せる力
だと思います。
変に「俺なら大丈夫」「いけるやろ」じゃなくて、
「あんな練習したから大丈夫」「こんだけ対策したからいけるやろ」
と根拠を作ることが大事なことだと僕は思います。
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流れと言うものは試合後に振り返って初めて気づくものだと思います。
名監督レベルでないと試合中に流れを読む事はできないと思います。
なので
準備をして根拠を作る事。
これが流れを引き寄せるためにできる事だ思います。
試合中に「流れを変えよう」と言ってもそう簡単ではないと思います。
試合前、プレーが起こる前に準備(想定)する事が重要だと僕は考えます。
この記事が参加している募集
山口大輔(24)小中高大と硬式野球チームに所属。2013年春甲子園出場を経験。大学では東都リーグ1部にて出場経験あり。ポジションは内野手・投手。現在は軟式野球チーム「クーニンズ」で日本一を目指す。