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映画「怒り」は役者陣の渾身の演技と生の感情に心が震える「覚悟」の映画だ!
改めて観ても演技陣が素晴らしい✨
彼らの生の感情を受け止めるだけで
なぜだか涙が止まらない。
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「怒り」映画レビュー
映画「怒り」は豪華役者陣の渾身の演技に心震える「覚悟」の映画だ。
この映画は、その壮絶たる役者陣の演技を片時も見逃さず圧倒されつつも、しかと受け止めざるを得ない全編「覚悟」の映画だ。
このレビューで物語はもはや語らない。映画という虚構の中で極限まで自身を絞り上げた末に発露した彼らの真の生身の姿を目に、心に焼き付けた。
渡辺謙。籠る怒りを宿した悲哀を疲弊した背中でみせる凄み。
松山ケンイチ。茫洋とした皮膜に沈む心の闇を瞳でみせる凄み。
妻夫木聡。内からあふれ出る感情に胸を鷲掴みにさせる凄み。
綾野剛。寂しくも優しげな眼差しと儚さで色気を魅せる凄み。
広瀬すず。やり場のない怒りと哀しみを全身で爆発させる凄み。
そして、、
森山未來。剥き出しの野生と圧倒的人間味で迫ってくる凄み。
最後に、宮崎あおい。
今までの役柄全てを全否定するかのごとく危うげに壊れかけた存在を見事に演じ切った凄み。
全てが崩れ落ちる瞬間の彼女の表情、姿が完全に、演技を超えている。私はわけもなくブワっと涙が出た。
今まで誰も観たことのない彼女がそこにいる。
李相日。ただひたすらに役者を追い込み、誰も観たことのない生身の「真実」を引き摺り出す執念の男。底知れない凄み。
この凄まじき役者陣がスクリーンに命を懸けて全存在を叩きつけた姿をただ放心のまま受け止めるのみ。
これほど贅沢な時間はあろうか。
最後にこぼれた感情は、彼らに「ありがとう」という想いだ。
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