QNAP NAS 家庭用おすすめモデルと、購入前に注意すべきポイント3つ【2024年版】
[2024/6/25 おすすめモデルを修正+内容をパワーアップしました]
こんにちは。Kumiです。
本稿は家庭用 QNAP NAS の購入を検討している方に向け、おすすめのモデルや、購入前にどんなポイントに気をつけるべきかをご紹介します。
QNAP 以外の NAS と比較検討中の方は目次から「必見! NAS 購入前に見ておくべきポイント3つ」をご参考ください。
気になっている他社製 NAS が本当に自分の用途にあっているのかを確認することで、自信を持って導入→ NAS ライフをエンジョイできると思います!
QNAP NAS とは?なぜおすすめ?
QNAP は世界でもトップクラスのシェアと実績を誇る台湾の NAS メーカーです。家庭用のお手頃で使いやすいモデルから、研究機関や映画制作スタジオで使われる高性能モデルまで幅広いラインナップが揃っています。
特徴はなんといっても性能と使いやすさ。エントリーモデルの2 ベイNAS TS-216G は待望の2.5GbEを標準搭載、プラス1つの1GbEポートもついているため、1GbEポートをルーター (外部ネットワーク) に、2.5GbEを2.5GbEスイッチ (内部ネットワーク) に接続することで帯域幅をフルに活用することができます。
使いやすさはそのままに、AI 画像認識速度の向上やベイ数のバリエーションが豊富になるなど工夫がこらされています。
QNAP で家族のスマホ容量不足を解決
「一家に一台 NAS を導入して、家族一人ひとりにストレージを分け与えて、各自がクラウドのように使うことはできるのかな?」という疑問をお持ちの方も少なくないと思います。
QNAP の NAS ではこういった使い方が可能です。
スマホの容量が万年不足気味。クラウドの容量も心もとない。というユーザーにとって、容量あたりのコスパの点ではクラウドの有料サービスを優に超えます。
具体例で考えてみましょう。iPhone 15 の容量は最も少ないモデルで 128GB ですが、これでは足りていない、という方も少なくないのでは?
2 ベイ NAS に 4TB の HDD で RAID を組めば、容量は 4TB。iPhone 15 の約 30 倍の容量ですね。家族数人でシェアしても何年か容量不足に悩むことはないですし、数年後に容量が足りなくなってもより大きな容量の HDD に入れ替えればOK*。
管理者は全員のフォルダの中身が見れてしまいますが、管理者以外のユーザーはアクセス権限を設定をすれば、互いのフォルダを見ることはできません。
QNAP が初心者におすすめの理由
QNAPの初期設定はとても簡単。日本で購入したすべてのNASには日本語版の「簡単セットアップガイド」が梱包されているので、悩まず初期設定を終わらせることができます。
簡単セットアップガイドはQNAPの公式WebサイトからPDF版でも閲覧できます。https://download.qnap.com/Storage/QIG/TOWER_QIG_P44_(JP)_51000-024923-RS_0319-1.pdf
もしくはYouTube 上での解説も。
スペックの良さが自慢の QNAP NAS、初期設定さえクリアしてしまえばあとは豊富な機能を楽しむことができます。
写真アルバムアプリ「QuMagie」や、
外出先でクラウドのようにNASにアクセスできる「Qfile Pro」など。
NASを買ったはいいけど実際使ってみると動きがモサモサして普段使いの一軍には入ってこない…というのはもったいないことです。これは後述の「必見! NAS 購入前に見ておくべきポイント3つ」でも詳しく解説します。
タイプ別、おすすめモデル4選
さっそくおすすめモデルを見ていきましょう。2024年現在初心者におすすめなのは TS-216G ですが、用途によってはよりふさわしいモデルがあります。
下記の3つからあなたに一番近い属性を考えてください。
① スマホの写真や、Wordなどの文書ファイルをバックアップしたい。ひとり or 家族と共有しての利用
② 写真撮影を趣味にしている人(≒ スマホ写真と比べてファイルサイズが大きい、データ転送速度が大事な人)
③ 映像の編集が必要なクリエイター、YouTuber など
自分の属性がどれにあてはまるかを確認できたら、さっそく始めます。
① 一般のご家庭での利用
スマホやパソコンのデータをバックアップする、という基本的な使い方でNASを検討している人には、TS-216G がおすすめです。
TS-216G であれば、Google フォトや iPhone の「写真」アプリのように、QuMagie アプリが顔やモノを AI が判別し自動でフォルダ分けしてくれます。また AI 搭載の画像認識が前世代に比べ 6倍に高速化しているのも特徴。
メモリを 4GB 積んでいるので、パソコンから NAS へスムーズに写真をアップロードしたり、動画をサクサク鑑賞したりできる優秀なモデルです。
2ベイなので RAID を組みドライブ故障からデータを守れますし、1台の HDDから使用を開始し、データが増えてから後からHDDをもう1台追加する…などと、小さく始めることも可能。
2024 年の春に発売された製品なのでインターネット上でのレビューは少なめ。気になる人は従来製品の TS-230 や TS-233 を確認してみてください。
② 写真撮影が仕事・趣味の人
動画制作や写真撮影が仕事・趣味で、大容量ファイルをひとまとめにできるストレージがほしい人には、よりスペックの高いモデルをおすすめします。バックアップ作業や処理にかかる時間を減らすためです。
- TS-262
TS-262 は同じく2ベイモデルの NAS ですが、PCIe スロットがついているので将来的に 10GbE へとアップグレードすることを考慮している方におすすめできます。
- TS-464
TS-464 は各国での受賞履歴もあるベストセラーの 4ベイ NAS です。TS-262 と同じように PCIe スロットがあるので 10GbE へのアップグレードが可能です。
違いとしては、メモリが 8GB なので複数タスクを同時進行するのに最適という点ですね。家庭だけでなく 10人前後のオフィスのファイルサーバーとしてもご利用いただけるパワフルなモデルです。
③ 映像の編集が必要なクリエイター、YouTuberなど
映像編集にあたっては転送速度以外にもデータの読み書きが速いストレージが必要になります。
- TBS-h574TX
TBS-h574TXは、NVMe スロットを5基搭載しています。まるでPCのローカル環境のような超高速ストレージを構築できます。上述の各NASモデルでも2.5インチのSATA SSDを使用可能ですが、やはりNVMeには敵いません。
またこのモデルにはThunderbolt 4ポートも内蔵しているので、Macユーザーはもとより、Type-Cポートで接続したいWindowsユーザーにもぴったりです。
必見! NAS 購入前に見ておくべきポイント3つ
最後に、NAS 購入前に注意すべき一般的なポイントについて紹介します。QNAP 以外のメーカーの NAS を検討している人も後から後悔しないようにぜひご参考ください。
1|必ず「メモリ」容量を見よう
NAS の CPU のグレードを「人間の脳みその優秀さ」とした場合、メモリの大小は人間が作業するテーブルの「大きさ」に例えることができます。メモリは RAM とも呼ばれます。
メモリの大きい NAS であればスムーズに写真をアップロードしたり、動画をトランスコードしたりできます。最低でも 2GB のメモリはほしいところです。
例えば、①一般のご家庭向けモデルでおすすめした TS−216G は 4GB メモリを積んでいます。QNAP の NAS はエントリーモデルでも十分なメモリを積むことで、その豊富な機能を楽しんでいただけるようにしています。
一般的にメモリが小さくなるほど動きがもっさりします。スマホのファイル置き場としての利用の場合はそれほど気にしなくてもいいかもしれませんが、アプリを日常的に使う場合は要注意ポイントです。
2|AI 画像認識機能がついているか?
せっかく買った NAS がただのファイル置き場になってしまうのはもったいないです。NAS はスマホアプリと組み合わせて利用することで進化を発揮します。
GoogleフォトやiPhoneの「写真」アプリのように、顔やモノを AI が判別し自動でフォルダ分けしてくれる機能で楽しく便利に写真を管理しましょう。
QNAP NAS は最新のすべてのモデルで AI 写真管理アプリ QuMagie に対応しています。
3|ネットワークポートの種類はギガビット、それとも2.5GbE?
ホーム向けモデルは基本的に「ギガビットポート(1GbE)」を搭載している製品が多いです。これは、現在もっとも普及しているネットワークポートです。
ですが、ここ数年、2.5GbE ポートを搭載したモデルがじわじわと人気が出てきています。2.5GbEポートの転送速度は1GbEの2.5倍(そのまんまですね)。
スマホ回線はいまや5Gが主流となりました。パソコン周りのネットワークポートもこれからどんどんアップデートされていきます。NASは一度買ったら長く使うものなので、今から2.5ギガビットポートを搭載したモデルを購入すべきか?1ギガビットポートで済ませるか?は一度考えておくことをおすすめします。
もっと詳しく知りたい、相談したい人は…
本稿で紹介したモデルはQNAPのラインナップのほんの一部です。
「もっとベイ数の多いモデルがほしい」「10GbE 搭載モデルがいい」など、よりハイレベルな要求をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。公式ページでは簡単に複数製品の比較ができるのでご活用ください。
他にもライブデモで使い勝手をまずは体験してみたり、
お問い合わせしていただいたり、
他のユーザーの導入事例を見たりしてみてください。
みなさまのストレージライフが充実しますように。それでは!