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安さを売りにすることができなくなった、今。

Voicy No.0251 2022年12月12日放送
本文を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ!

どの業界でも激安な商品がよく売れています。だからといって個人事業主や中小企業が競争の激しい市場に乗り込むのは考え物です。安さ以外の付加価値をつけて、価格競争に乗らないためにどうしたかいいでしょうか


壊滅的な安さ。



ビジネス環境は刻一刻と本当に1秒1秒
さまざまな出来事が混ざり合って
変化が起こっていると強く思います。

そもそも消費者であるオレたち自身の生活に対して
生きていく上での価値観との変化が
そのまま消費者の変化をビジネスを
追っかけているだけ。

コロナとか戦争とか
そういう大きな出来事や小さな出来事で
人の価値観が変わっていって
それがビジス環境の変化に繋がっているのです。

何年前の前提で
ビジネスをやっているのだろうという人が
結構いますが
もう半年前とも3カ月前とも違うし
変化に敏感になりたいですよね。

子どもの好きなおもちゃだって
2カ月ずれたら変わるじゃないですか。

スーパー戦隊ものが好きだったのに
そのシリーズが終わって次になっているのに
2カ月前のシリーズのおもちゃを与えても
はあ?みたいな感じです。

それぐらいビジスは
ジャスト・イン・タイムというか
タイミングが合わなかったら
全てが無駄になると思っています。

「安さを売りにすることが
できなくなった、今。」というのは
何のこと言っているのでしょうか。

どの業界も衝撃的に安いものだらけになってきて
一つの方向としてはめちゃくちゃ高いか
衝撃的、破壊的に安いかになってきて
安さを売りにすること自体が
武器に全くならないなと思います。


激安ブランドSHEINの躍進。


中華系のアパレルブランドでSHEIN(シーン)が
市場を騒がせていて
表参道にお店もできました。

シーンというのは中華系のアパレルブランドです。
めちゃくちゃ安い。

品質のこととは語る必要ないというか
オレは絶対着ないけれど
別にコテツが着なくてもいいのです。

多分シーンに言わせれば
「あんたは対象外だよ」となるでしょうが
パーカーが1600円、デニムが2000円
ワンピースが1000円~2000円とか
もう劇的に安いのです。


ダイソーがつくったインテリア雑貨店


これは象徴的なことなので言っているだけで
100円ショップのダイソーが展開している
スタンダードプロダクツというブランドがあります。

今年(2022年)から出たのかな。

渋谷と銀座のユニクロTOKYOの上にも入っていて
無印みたいなシンプルテイストのインテリア雑貨です。

お皿とか掃除用具とかは
ダイソーがやっているだけあって
むちゃくちゃ安い。

本当に300円と500円とかで
無印っぽいものが買えます。

オレは買わないです。
安いから嫌なわけではなくて
ちょっとオレには感性が合わないから。

とにかく買うとか買わないは関係なくて
劇的に安いし、そこそこカッコイイのです。


Amazonでよく見る劣化コピー商品


今Amazonで結構問題になっているのが
アマゾンで売れて1位を取った商品の
フォロワー商品。

Amazonで1位を取った商品を
各分野で研究する会社があって
劣化コピーで同じように見えるものを
安く売っています。

勘違い購入も含めて
めちゃくちゃ売るというやり方です。

でも、今の時代
もう安さなんか売りにならないですよね。

「最も安い」を追うこと自体が
通常の企業と中小企業とか個人事業主には
もう無理ゲーだということ。

そんなことはやめましょう。


安さ以外の魅力で売っていこう。


誰でも何でもつくったり売ったり
できるようになってきているので
似たような低価格で手に取りやすい商品は
最も市場が混み合っています。

そうなったら個人事業主や中小企業は
何を考えたらいいでしょうか。

安さで勝負とかお手頃価格で認めていただくのは
もう二の次三の次にして
それ以外の魅力をつけていく戦い方が必要です。

安さ以外の魅力です。
それしかないです。

では何かというのはいろいろなやり方があって
残り2分ぐらいでは伝えきれないですが
コミュニティ化したり
対象のファンの方を
スーパーニッチに絞り込んでみる。

他の人たちからすると「何なのそれ」という
感性とかテイストですが
市場を細分化して
ある方々からすると「これこれこれ」
みたいになるところに入って行くことです。

消費者には品質ってわからないんです。
もちろん、オレがわかっているなんて
言うつもりは全くありませんが。

スタンダードプロダクツとかシーンのものだって
ぱっと見では悪いものだとは
思いにくいものも入っています。

いいものもありますしね。

日本人にこういう話をすると
「価格を上げるために品質を上げて
高い金額である妥当性をきちっと説明して」
とか言いますが
それもまた違っていて。

それ以外の付加価値をつけて
できるだけ値下げ競争とか
安さ勝負に乗らないことが
今からはますますポイントになっていきます。

これも日本人の一番不得意ともいえる
プライシングの領域なので
すごく抵抗を感じる人が多いと思いますが、

価格を上げて商売をやっていくには
どうしたらいいか考えていきましょう。

以上、久々野智小哲津でした。


本文はコテツがVoicyの
「ブランディングと商売の話」で語った内容を
文章化し加筆したものです。
Voicyアプリをダウンロードして
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久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
Instagram https://instagram.com/q.kotetsu/?hl=ja
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