仕事観、ビジネス観を変えるのが、もっとも加速を生む秘訣。
Voicy No.0210 2022年9月7日放送
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仕事の発展やリブランディングを考えるとき、決まった方法に当てはめればうまくいくわけではありません。ビジネス観を変えることが、飛躍と加速を生むカギになっていきます。
解釈を変えられる人かどうか?
日々クライアントのビジネスやブランディングのことを考えるのが、オレの自然な過ごし方で、クライアントで日本のある領域のトップブランドのオーナー社長から、リブランディングというか、さらに上に行くために依頼があり、それについて考えを巡らせていました。
だから毎日毎分毎秒を、コテツゼミの参加者の方、グルコンの方々、オレ自身のクライアントさんもいて、オレ自身も他の事業のブランドのづくりやお客様の反応も含め、どうやったらもっといい状況になるか、お客様のことを考えているわけ。
アドバイスもめちゃくちゃする機会がある中で、何が飛躍するカギなのか、今の状況を壊して進めていくカギなのかと毎回、思うわけです。
オレ自身は「こういう形でうまくいく」というセオリーやメソッドを押し付けてやってもらうタイプではありません。
もちろん基本線はあります。
しかし、その方の体質とかカルチャー、知識量とか理解力、率直に言うと、相手の行動力、行動量によっても、改善していくには通る道も違えばスピードも違うのを踏まえた上で、アドバイスをしています。
たとえば、「これとこれを今やったら、こうなるだろう」というのを、似た状態のクライアントやお客様に伝えるとします。
それで翌月にはめちゃくちゃ突き破って進んでいって、結果も出ている。ファンの方が熱狂したり集客がすごくうまく方もいます。
一方で、時間がとてもかかって、1カ月で済むだろう話が、6カ月、1年かかる人も実際にいるわけです。
結果が早く出るのは何の差なのか。
テクニックとか戦略とかロードマップとかツールの使い方以前に、ビジネスは、その人の持っている仕事観が間違いなく影響します。
自分の持っているビジネス観、仕事観の中でしか考えていない人は、全然結果が変わりません。
その人の持っているビジネス観、仕事観というのは解釈のこと。
それは、もう一つ広げれば今の世の中をどう捉えているかになってきます。
オレのことを本当は馬鹿なのか、それとも幸せな考えなのかと思う人もいるでしょうが、今の時代は、めちゃくちゃチャンスがある、いい時代だと思っているわけ。
今の日本がいい状況って、コテツさん、大丈夫?
ポジティブに考えろと言っているの?
と思うかもしれませんが、本当にオレは
すごくいい状況だと思っているのです。
戦後復興のカギは、ここにあった。
日本が1960年代で迎えていた高度経済成長では、
子供がどんどん生まれる。
輸出でどんどん外貨が入ってくる。
社会インフラ整備が整って、毎年、生活環境が良くなる。
そんな状況下では、競争で順位が入れ替わりません。
みんなが同じように固定化されているからです。
戦後、焼け野原になって、過去の秩序もなくなって、ルールブレイクが起きている。パラダイムシフトで、今までの価値基準が曖昧になっている状態でこそ、大きくうまくいく人が生まれてくる。
そういうときに下克上は必ず起こるものなのです。
ですから、日本は戦争に負けた影響として悪い点もあるけれど、良い面としてとらえれば、焼け野原になったから都市計画のやり直しが行われ、軍隊を持つなといわれたので、軍事にかける税金や労力をアメリカに持ってもらいつつ、経済成長の方だけに集中できた。
また、一番働き盛りの方々が悲しくも太平洋戦争亡くなられてしまった分、若い人たちが、ビジネスや文化の中心にならざるを得なかった事実もある。
それで芸術でいえば岡本太郎と横尾忠則といった新しい才能が、戦後たくさん出てこられたのです。
財閥解体、東京裁判で国を引っ張っていく側の人たちがごっそりなくなってしまったこともあります。
社会変革の時代じゃないと、新しいもの、新しい枠組は生みだしにくいのです。そんな状況と今を重ねていて、太平洋戦争に負けたぐらいのさまざまなショックがある。
過去の枠組みはもう古くなっていて、壊さなければいけないと誰もが思っているのです。
ただ、誰がそれを壊す勇気を持って、次のビジネスシステムと社会構造システム、ビジネスの新しい価値観をどう生み出すかという状況なので、今はめちゃくちゃ新しいチャレンジに向いていると思っています。
チャンスにあふれる時代。
こんなチャンスはないと思っています。
みんなが下を向いている時こそ、前を向いて新しい手をどんどん打っていって、失敗してもまたトライしたら、チャンスをつかむ可能性は高いのです。
これはオレの今の時代性の解釈です。
今の日本で頑張ってもしょうがないよとか、政府がとか、関係ないと思う人もいるでしょう。
日本政府が変わったからといって、自分の人生が急に、劇的に豊かになるわけではありません。
ダメな人はダメだから。
自分の価値を生み出しておらず、周りの人が魅力を感じてなければ協力をしてくれないから、バブルが再燃しても、不幸せな人は残念ながら不幸せなのです。
ならば自分でトライしたほうが、いいのではありませんか。
ほとんどの人が、最初に持っているビジネス観を変えられません。
その「最初に持つビジネス観」こそが、最大の元凶だと思っています。
「商品があります。自分がやりたいことがあります。宣伝します。多くの人に知ってもらいます。多くの人に知ってもらったら、分母が増えるので売れると思います」という方がいまが、オレにすれば、訳のわからないビジネス観と解釈とこだわりが、上手くいかない理由です。
今、そんなことは起こりません。
消費者の興味とかライフスタイルは、めちゃめちゃ細分化されています。
ですから「不特定多数の人にたくさん知ってもらって、分母が広がれば買ってもらえる」ということはありません。
それは売る側の勝手な押しつけです。
そうではなくて、今は買う側のライフスタイルや顧客セグメントをできるだけ小さく切り取って、その人たちが絶対欲しいと思うもの、その人たちの憧れているもの、その人たちの悩みを完全につかんで、そこにはまるように、自分のやりたいことや商品に合わせていくことが必要です。
でも、これは今までとは全く別の商売観です。
ですから「宣伝したら売れるだろう」「バズったら売れるだろう」という人は、やっぱり売れないよという話でした。
以上、久々野智小哲津でした。
久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
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