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「ごめん、わからない。」割り切れないこと、言語化できない本質を受け入れよう|ブランディングと商売

ビジネスや人生における「言語化できない本質」を受け入れ、過度に理論に頼らない姿勢を大切にしましょう

Voicy No.0318 2023年5月26日放送
本文を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ
(倍速で5分です)


理論武装しようとしていたけれど


これまで学びとか仕事とか経営をやってきた中で、
俺の仕事観とか人生観には変化があり、
再解釈や再構築が行われたことはかなりあります。

最初は、学もないし頭もあんまり良くないくせに、
よせばいいのに賢くなれると信じて
MBA(経営学修士)を受けたりして、
ロジックを駆使していた時期があるんだよね。

無理していたなあと思います。

26歳で起業して経営者の勉強会行くと、
賢い人とか理にかなったことをしゃべる人が結構いました。

ちょうど俺が起業したときは、アメリカのMBAブームでした。

ハーバードとかに大手商社の人が入学していたし、
マッキンゼーとかボストンコンサルティングに
一番優秀な人が行っていて、そういう感じで
ビジネスを捉えた方がいいと思ってたんですよね。

マトリックスにしてみたり、
2軸のグラフで事業を整理したり、
ほかにもSWOT分析といって
コンサル会社ではベーシックにやっているようなことを必死に学んで、
それでスライドをつくって、
会社の社員とかに戦略説明していたものです。

経営者が自分のやっていることを理論武装して
説得力持たせようとする途中で、
だんだん自分が理屈っぽくなって、
ちょっと言葉遊びっぽいなと思いました。

言語化?再現性?


今日のテーマは
「ごめん、わからない。言語化できない本性を受け入れよう」
ということですが、
やっぱり言葉で捉えきれない本質的な部分というのは
あるんだよね。

それは商売においてもあるし、人生においても同じです。

全ては数字で割り切れるし数字で表せるという論もあるし、
科学的分析に基づいたエビデンスやレジュメで
説明がつくという人もいるので、
それは全然構わないです。

でも、それで本当の意味で商売をつかめるかというと、
そうではないと思っています。

俺は言語化とか再現性とかに、もう過度な期待をしていません。

俺なりにそういうのに何十年にもわたって取り組んでみて、
実際に自分のビジネスとかクライアントさんと
いろんなことに取り組んでいる中で、
「これは説明がつかないけど、うまくいったな」ということが
あるからです。

PPAPは、なぜ流行ったのか


数年前にPPAPという
古坂大魔王の曲が流行りました。

PPAPは語られているヒットの流れは
小坂大魔王(ピコ太郎)さんが、
PPAPをtiktokかYouTubeだかに投稿したら、
ジャスティン・ビーバーが、
それを見たのがきっかけと言われています。

それで世界中にPPAPがバズって
ヒットしたような話だったと思います。

それはそうでしょうが、
俺がその当時すごく違和感があったのは、
PPAPがなんで世界に受け入れられたのかを、
分析考察して文章とか書く人がいたことです。

やっぱり非言語でとか乗りやすいリズムであるといわれていましたが、
非言語で乗りやすいリズムで変わった格好して踊っても、
バズらないものは山ほどある。

なんで世界的に流行ったかは、わからないのにね。

これは本音で言えば、
ああいうヒットまでの経緯を確認して、
しいて理由をつければ言えるんですが、
同じようにPPAPが世界で受け入れられたことを言語化し、
ロジックをくっつけて説明して、
それを再現するためにやってみたって、
あんなふうにはならないでしょう?

消費者向けの商売の大ヒットまでいったものは、
やっぱりそれをプロデュースして出して、
ビジネスとしてやっていた人の才能と運もあります。

ビジネスオーナー・ブランドオーナー側の運とか才能と、
そういう個人の問題というか、
出す側の要因と環境要因ですよね。

時代の流れとか、ヒットになる環境的なことの
偶然性の産物だと思っているわけ。

そうすると、「おまえはプロのくせに、
それを説明できないのかよ」と言われるかもしれませんが、
そんなのできないこともあるでしょう?

もちろん言語化はします。

せっかく聞いていただいている方もいらっしゃるし、
これが俺の仕事の一歩だから、
言語化しないわけいかないからしゃべりますが、

その言語化を極めていくのは
「賢さ自慢の道具」でしかないなというのが本音です。

議論のための議論だと本当に思っているのです。

天才の跡継ぎはどんな人か


あとは再現性に至っては、
ほぼ幻みたいに実はないものではないかと思っていいます。

天才的経営者、スティーブ・ジョブズの後とか
孫正義さんの後はどうなるんだとか、
ユニクロの柳井さんが亡くなった後は、
ユニクロは大きなカリスマ経営者を失って
リスクではないのかと言われます。

そういう世界的企業のカリスマの後を途絶えさせないために、
必ず企業は後継者育成システムをつくっているものです。

例えばソフトバンクは「ユニバーシティ」というシステムで
後継者育成をするのですが、
そういう天才的な人は。教育のみではつくり出せないものです。

どこもうまくいってないからさ。
古くはソニーの井深大さんと森田昭夫さんのコンビも、
同じですよね。

こういう個人の飛び抜けた才能とかカリスマ性って、
研究しても再現できないじゃんぐらいの捉え方で、
いいのではないかと思います。

だからといって、
再現性の研究が無駄だとは思っていません。

しかし、ビジネスやエンターテインメント、
アート的なものやクリエイティブなものは、
「その個人の才能とかパーソナリティーや
パッションとかに委ねられるものだ」ぐらいの
割り切りで捉えています。

これに関しては賛成してほしいという気はなくて、
俺は個人的にそう思っているということです。

説明では再現できないもの


ですから、ヒットしているもの、
消費者にウケているものは興味深くウオッチしているし、
できるだけ言葉にしようとは思っています。

でも、できないものはできないし、
PPAPが流行った理由のように、
さまざまな要素が絡んでいるものはやっぱりわからない。

「再現しろ」と言われても
「それはできないんじゃないの?」と思います。

それ以外の方法も含めて優秀な才能とか努力の繰り返しで、
数打つ中でああいうのが出てくることもあるし、
出てこないこともあるというのが、
あれぐらいの大ヒットだという考えです。

「モテ講座を受けたらモテるのか」というのと一緒です。
モテって理屈じゃないと思っていないですか?

コテでございました。

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Profile・・・久々野智 小哲津(くくのち こてつ)
ブランドプロデューサー/事業家
ブランドや企業の魅力を高め世の中に届ける仕事。海外企業日本進出、IT事業、エンタメなど合計7社を経営。それ以外にも、国内の人・物・企業・番組・タレント・テレビCM・広告•ブランドのクリエイティブなど130のプロジェクトを担当。現在も、多種多用な業界の15社前後の上場企業や業界トップ企業のブランド顧問・アドバイザー・プロデューサーなどを務める。

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上の文章はVoicy放送をさかのぼり文章化したものです。
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