『●●が9割』なわけ無いだろ!の話。
Voicy No.0246 2022年12月2日放送
音声で聴きたい方はこちらからどうぞ!
うまくいく方法には言語化できない部分も多いもの。考えているともやもやして、明解な答えを探したくなりますが、お客様やファンの方を思い、覚悟を持って考え続けることが大切です。
本気で考え続ければ。
本日のテーマ「●●が9割」というのは、本のタイトルの話です。
出だしでお伝えしないと
「9割本批判をした」と受け止められても
困るというか面倒くさいので、最初に注釈を入れておきます。
9割本って、とても多いでしょう?
「何々だけやればうまくいく」もめちゃ多い。
オレはそういう本を嫌っているのではなくて、
売るためにそういうタイトルを付けることは、
マーケティング的に意味があると理解しています。
9割本を否定したいのではありません。
要約のようになってしまいますが
物事の原因やうまくいく理由は複合要因です。
「何々だけやればうまくいく」に飛びついて
本当に「何々だけ」と思ったら
ビジネスをやっている人として
いい結果はなかなか出ないぞと言いたいのです。
手っ取り早いノウハウを探す人。
ビジネスをするブランドオーナーの人
世のビジネスパーソンの思考の仕方として
「何々だけやればうまくいく」の
「何々」だけを探そうという人が多いです。
手っ取り早く秘密のノウハウを探したり
「何々だけやれば」いいと思ってしまう。
レベルが低ければ低いほど、
そういうふうに思うのです。
「何々だけ」というのは1つの要素に過ぎません。
残りに、それ以外のことがいっぱいあって
その複合要因でビジネスはうまくいったり
いかなかったりします。
精神的にすっきりしたいがために
「何々だけわかればいい」とか
「何々だけやればいい」とけりを付けることには
意味がありません。
先に要約を言ってしまいました。
放送は2分でいいかなという感じです。
9割より残りの1割を気にしたい。
9割本はアマゾンで検索してみると何十冊もある。
知り合いの方も出していたりするので
いい悪いを言いたいわけではないです。
9割本を肯定も否定もしません。
読む側の捉え方を言いたいだけです。
「何々が9割」と言っている著者を集めて
残りの1割を聞いてみたいぐらいです。
「●●が9割」のそれぞれに主張があるのなら
その9割の話はもういいから
残り1割に何が入っているかを
それぞれ皆さん話してください
という討論会をやりたいぐらいです。
残りの1割のほうが気になります。
あとは「何々するだけで健康になる」とか
「何々だけでうまくいく」みたいな
「何々だけ健康法」もたくさんあります。
何とかをもむとか、何とかを押すとかもね。
断定的に言うと
本当に誤解を生んでしまうけれど
健康は
さまざまなことをまんべんなくやったほうが
うまくいくでしょう。
そもそも「何とかだけ」じゃダメですよ。
「何とかだけ本」を20冊実行したら
うまくいくみたいな。
だんだん訳がわからない話になってきましたが
9割本を30個実行したら3000%になってしまいます。
人生も商売も、割り切れないことだらけ。
それは冗談として
何が言いたいかというと
商売にしても人生にしても、
うまくいかせようと思ってトライしている方が
コテツラジオを聞いてくれていると思います。
オレもまさに
「人生これからだ。これからめちゃくちゃ面白くなるぞ」
と思っているから。
よくある日本オワコン論とか
「世界がこの後大変なことになる」みたいなことではなくて
チャンスは自分で出して育てればいいのだから
自分の可能性はやり方次第だと思っているわけ。
だから、これからどんどん面白くなるし
良くしようと思っています。
その上で商売も人生もよくしようと思って
いろいろ取り組むときに
結局、成功要因、失敗要因
効果的にといったところで
割り切れることと割り切れないことが
実際は混ざっているじゃないですか。
ビジネスの戦略と
人間関係の根回しで一緒にご飯を食べに行くとか
効果的か有効的か効率的か
要素還元で分けようと思っても分けきれない。
これに意味があるかどうか
後に時間がたってみないと
わからないようなことを
仕事はいっぱいやらなければいけない。
人生も含めてですが。
ビジネス書を読んでちゃんと勉強するタイプは
オレもそうだし
そういうタイプの人に
レッテルを貼っているみたいで嫌だけど
こういう勉強好きで
聞いてくださっているような方々は
割り切れるとか、説明できる言語化とか
再現性が好きな人がすごく多い。
昔、一時期そうだったのだけど
今はそうは思っていなくて。
やっぱり複合要因じゃないですか。
うまくいかないことには
割り切れることと、割り切れないこと
説明が付くこと、付かないことが混ざっています。
ということは、
何とかして人生やビジネスを良くしようと思ったら
もやっとしてくるのです。
つかみ所がない気がしてくる。
人は、もやっとするのが一番嫌なわけ。
ビジネスをよくしようと思ったり
成果を出そうと思ったり
人生を変えようと思ったら
「パキッと一言で何か言ってほしい」
という心理になるわけ。
その「もやっとしたこと」を考え続けて
もやっとしたことが心に残り続けることが
嫌になると
どこかの「これだけやればいい」みたいなことを
言ってくれるものにすがって
そのもやもやを打ち消したくなる。
だから「何々が9割」
「何々だけやればうまくいく」という本が売れるので
マーケティングとしては、大したやり方だなとは思います。
でも、ビジネスに本気で取り組んでいて
ブランドづくりを本当にしたい
自分自身がブランドになっていこうと思っている方は、
そのもやもやから逃げたらダメです。
複合要因だからね。
だから「何々だけやればうまくいく」で蹴りつけて
一切そのことを考えるのをやめたくなったとしても
割り切れないのだから
そのもやっとした中で
それでもお客様が喜んでくれるにはどうしたらいいか。
それでもファンの方が
もっと好きになってくれるにはどうしたらいいか
考え思い続けること
思い続けることを続ける人のほうが
うまくいく可能性が高いです。
だから
もったいないですと自分は思っているわけ。
ただ、うまくいかない多くの人は
簡単な答えを求めるから
YouTubeでも
「何とかでやったほうがいい何選」とか
「3つの何とか」
みんなそういうものを見るでしょう?
こう言いながらオレも見ますよ。
だって興味があるもの。
だけど結局、相手に好かれようと思ったら
その人がどういったことに興味があるかを
考え続けていく。
「もやっとした状況」を経て
お客様の本当のニーズを考えていかないと
できないわけです。
だから手っ取り早いことで解決するという姿勢が
今の壁を乗り越えてぶち抜くことから最も遠いのです。
9割本を読むのは全然いい。
オレも読むし、
本屋に行ったらいろいろな本を買うから。
「何々をやったら健康になる」もさんざん読んでいる。
でも、いろいろなことをやらないと
体は健康にならないし
それも含めて、さまざまなことに目を配って
自分の判断とか覚悟で取捨選択して
取り組まないことには
絶対にいいことにはならないでしょう。
さもないと、9割本とか
「何とかを買っておけば間違いない何選」への
依存になってしまう。
状況は変わっていっているので
そういう人はやっぱり弱いよねというお話でした。
久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
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