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柳流水
2022年3月26日 21:00
引き続き、ディドロとダランベールが編集した、1700年代に盛り上がった、百科全書を読み進みている。 序論を抜け出し、具体的な項目としての「哲学」の項を読んでいる。 昨日の記事では、ここに読むべきものがあるのか否か、疑問に思っていたが、いろいろな背景を思い浮かべながら読んでいると、得るものがない書物というのはないのだなと思った。ここにも、歴として読むべき何かがあった。 序論の中で書かれてい
2022年3月25日 21:00
よく聞く、中世のフランスで起こった「百科全書派」という単語。いったい、百科事典のごときものが、一つの派閥を生み出すに足るのだろうか。昔はそうだったのだろうか。今では考えられないが。誰の、どういった全書だったのか。この単語しか聞かず、正体も立ち位置も不明だったため、想像が膨らむばかりだった。 先日、その当の『百科全書』、本体は長すぎるのだろうか、序論と中心的項目の抜粋が、はるか昔に岩波文庫で出て
2022年3月24日 21:00
本編の最後の箇所である。この後、先代か何かの詩何篇かと、訳者のあとがきがあって、この本は終わる。 結構長い時間かけて読んできて、この言葉が来たので、表面的に捉えてしまって、何だかがっくりしてしまった。 ただ読むことには、価値がないのだろうか。 さすがに、そこに含意されていることがわからないではない。このあとには、この書を読んだことによって、具体的な行動、実践に駆られるのでなければ、本書は意
2022年3月16日 21:00
これは今度は、知ってる人は知ってるかもしれないが、GNUという、フリーソフトウェアのセットの命名法と似ている、ちょっと違うかもしれないが、朗唱の中の文言に、同心円的な光景を持ち込んでいる所は似ている。これって、実は先ほどの、垂直性と水平性、右と左のある空間、四つの象限に区切られる平面的思考、スピード感をもってどこかに進化しようとする矢印のような秩序に歯向かう、円環的時間の構成要因なのではないか?
2022年3月14日 21:00
バーというのは、アラビア語で二文字目に当たり、最初のアリフ「ا」は縦線で、バー「ب」が横線であり、外からの簡単な言葉で説明すれば、男と女、水平と垂直のような、二元論的な象徴であるという、中島みゆきの「糸」である、まさに、本当に男女がそれぞれの役割をもって存在して、敷布を構成するといったような含意があるらしい。 引用箇所は、神の御名において、という、仏教でいう何妙法蓮華経のような最初の文句の中に
2022年3月10日 21:00
バラバラに触れて来たのでナンバリングがどの辺になるのかわからないので、だいたい三回目とする。 語気が強いんじゃ。ベルクソン涙目。 全てを、時間における点と線の関係、直接的な時間というものの考え難さに人生を費やしてきたと言ってもいい、ベルクソンの思想の、あるいはその先駆者たちの真っ向からの否定と見ていい。たぶん、どちらも正面からこの点において相手を反駁するために話そうとか、どちらが真実か言い