【キャリアと実践】2022年活動実績記録(番外編|2023.02.18)
2023年2月18日、大阪公立大学中百舌鳥キャンパスにて、
全4回の講義を踏まえて、株式会社リンクアンドモチベーションより樫原さん登壇のもと、振り返りのワークショップが行われました。
ワークショップは、3つのプロセスで行われ、特別講義への参加が、学生の皆様にもたらしたものを、振り返っていきました。
番外編については希望制で、9名の学生がワークショップに参加してくれました!
ワークショップ①
今回の振り返りのワークショップでは、3つの工程に分け、学生が特別講義で「身につけた力」を掘り起こしていき、自分に宿った力を発見し、それらを言語化していく回となりました。
最初のワークショップでは、特別講義での活動からの学びを記憶に定着させ、信頼できる自分に近づけるよう3つの「成長」を書き出しました。
これまでの活動を振り返り、自分がどういった「成長」を遂げたのか、また、なぜその成長を選んだかの理由について、大きく3つ書き出してもらいました。
加えて、その「成長」について、自分たちなりにタイトルを付けてもらいました。樫原さん曰く、出来事にタイトルを付けることによって、より記憶が整理され、定着しやすくなるそう。
「ゴールを見据え続ける力」を1番の成長に掲げた学生。
この成長を1番に掲げた理由は、特別講義を受ける前の自分には無い力だったからと話していました。
またこの力を培って以降は、ミーティングや成果物の練度が上がっただけでなく、成果物についてはより実践可能な範囲まで持っていくことができたそう。
次に、「思考のハシゴ」というタイトルを1番の成長に掲げた学生もいました。これまで問題解決について、ワクワクする提案を考えることに重きを置いていたそう。
しかし、特別講義に参加したことで、問題へアプローチするプロセスが大切であると気づいたと話していました。つまり、問題とは具体的にどういった内容なのかや、解決すべき課題は何か、解決のために何が必要かをしっかり立てて、解決策ではなく、それらの問題を通じて何が解決されるとよいか、といったビジョンを順序立てて考えられる思考を、この講義で身につけたそうです。
変化した自分に向き合える時間となりました。
ワークショップ②
次に、「ストーリーテリング」という技法を用い、3つ挙げた成長の中から1つの成長にフォーカスし、どんな経験より、その「成長」を遂げることができたかを振り返っていきました。
シェアする中で、「論理的思考力」とタイトル付けした学生は、その成長ストーリーを聞いていく中で、「この論理的思考力と名付けた成長は、タイトルと内容にいくばくかズレがあるのではないか?もしかすると、他の言葉でこの成長を表せるのでがないか?」とアドバイスを受けていました。
活動を通じて、自分の頭の中の考えをメンバーにアウトプットすることの重要性を痛感したようです。自分の頭の中を整理するだけでなく、考えをシェアすることは、チームにとって大切な財産になり得ることを発見したようでした。
その学生は、チームメンバーに伝える際に、どうすれば伝わるかを考えて発言していたそう。その際、「発言しない」というのは選択せず、あくまでも伝える前提で、ではどうすれば相手に自分の思いが伝わるかを熟考してきた様子。この成長というのは、「論理的思考力」は含まれていると考えられますが、「試行錯誤力」や「一歩踏み込む力」なのかもしれないと、個人が自分の成長として捉えていたカテゴリーとはまた違った側面に出会える機会となったようです。
また、ある学生は、少数派の意見も一度受け止める大切さを、自身がチーム活動の中で経験したことにより実感したそう。個々の意見にまずは耳を傾けることは、自分にとっても周囲にとっても新たな発見に繋がったと気付けたそう。
さらに、人の違いを受け入れることは、結果的に自分が人と違うという点も受け入れられることに繋がるとフィードバックを受け、学生にとっては更なる自信へと導かれたようです。
ワークショップ③
続いて、『 4つのC 』(continue、cancel、change、create)を書き出してもらい、これからチャレンジしていきたいことを学生の皆様に考えてもらいました!
continue...意思を持って続けること cancel...覚悟をもってやめることchange...頭脳を持って改善すること create...勇気を持って開始すること
チャレンジと聞くと、一見壮大なものに感じることもありますが、ここでは「現実的に達成できそうな事」を書き出してもらいました!
ある学生は、自分の意見を出し惜しみせず伝えることをcontinueに挙げ、cancelには「考えすぎること」を挙げていました。changeには、「考えても出てこない時は考える事を辞め、一旦伝えてみる。周りからのフィードバックを求めてみる」としていました。また、樫原さんはお話の中で、「自分に何ができるか?自分は何をしている時が楽しいのか、幸せなのかということは、いろいろなことを経験していく中で分かってくる」ということを伝えてくださいました。学生の中には、continueに「なぜ」という考え方を持ち続けることを挙げ、cancelには「行動しないこと」を挙げていました。changeには、「自分の考えを言語化すること」とし、createには、自身の興味や喜びといった点の探求をし続けるため、あらゆる物事に関心を持っていくとチャレンジシートに記入する学生もいました。
まとめ
最後は、一人一人が皆の前で自分の目標を宣言しました!ワークショップ③をもとに、「これから絶対に成し遂げること」を一言でまとめてもらいました。
樫原様の「日々、内省することの大切さ」という話について、感化された学生は、『日記』を目標に掲げていました。最低でも週に1度は、自分のことを見つめ直す時間を取るために、この目標にしたそうです。
他にも、「ボランティアに参加する」を目標に掲げた学生もいました。もともと、この特別講義を受けるまでは、あまり社会問題に注目したことが無かったようでしたが、講義を通じて様々な社会問題に興味を持ったそうです。そこで、存在は知っていたもののアクセスすることのなかった、学内にあるボランティア団体を紹介しているページを見る、そして興味を持ったものに参加してみることを、これからやっていきたいと話していました。
「留学する」や、「読書」といった、日々の生活の中でなんとなくやってみたい・やろうと考えていたことを思い出し、行動につなげる機会となりました。「違いを受け入れる」のように、この講義で見つけた自身の強みを、忘れずに大切にしていきたいと考える学生もいました。
「目標」と一口で言っても、実践につながるものや、価値観としてこれからも醸成していきたいものなど、様々でとても面白い回となりました。また、発表する際、全員が前で堂々と話している姿は、大変頼もしく、人前に立つことへの慣れも垣間見えました。
終わりに
学生の皆様に、参加した理由、そして受講してみての感想を聞いてみたところ、
「就活もあるし、キャリアについて考えてみたかったから。受けてみて、自分の想像とは全く違う“キャリア“の講義ではあったけれど、受講したことで自分の強みに気づくこともできたし、良い仲間とも出会えた。」
「単位もらえるから。でも単位以上のものが手に入った。」
「正直、何となく面白そう!と思ったから。あとは、応募制の講義を受ける学生はどんな人たちが参加しているのか気になったことが参加を決めた理由。学年も学部も違う人たちと講義で密に関わる機会は無かったので、様々な視点や、いろんな考え方を知ることができて楽しかった!講義の内容は難しいと感じる時もあったけど、多種多様な仲間がいたことと、サポートしてくれるメンターの皆様がいたから乗り越えられた!」
「高校でディスカッションの授業があり楽しかったので、大学一年生でもディスカッションできる講義を探していたから。内容は高校生の時と比べてやはり難しい面もあったが、チームワークの作り方という点を学ぶことができた。」
と答えてくれました。
5ヶ月という短いようで長い期間の中で、多くの方にとって実りある講義となったことを、振り返りのワークショップに懸命に取り組む学生皆様の姿を見て確信しました。普段出会えない自分や仲間に出会えたこの機会を契機に皆様の更なる飛躍をお祈りしております。
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