映画『ギルバート・グレイプ』
公開当時に映画館で観ました。遊びや仕事で札幌に行った時に、隙間時間に映画を見ることを常としていた頃です。ジョニー・デップもレオナルド・ディカプリオもよく知らず、狸小路をふらふらとしていた時に偶然出会った映画です。
ディカプリオの演技が素晴らしかったのはもちろんですが、私はグレイプ家の思春期の妹、エレンがとても心に残っています。
お母さんのことは好きだけど、好奇の目で見られるくらい太ったお母さんや障害のある兄を恥ずかしいと思ってしまう。そして、そのことに罪悪感も感じている。解るなー、解るよー。人間って、思春期ってそういう事あるよね。そういう気持ちがあっても仕方ないよ。家族だからこそ生まれる感情かもしれないよ。
そんな複雑な心境に揺れ動き、苛立つ少女を抱きしめてあげたい気持ちになりました。「大丈夫だよ。」って。「そういう気持ちになっても良いんだよ。」って。