しまえなが

音楽やフィギュアスケートや図書館などについて、つらつらと書いています

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最近の記事

グランプリシリーズ NHK杯

 グランプリシリーズ第4戦NHK杯が終了しました。  もちろんリップサービスもあるのでしょうが、海外選手から日本での大会は楽しいという話をよく聞きます。それぞれの選手の国旗を用意して掲げたり、ミスの続く演技には拍手で応援したり、画面のこちら側にもその温かさは伝わってきます。  たとえば、今大会ではミスの重なった演技となってしまった三浦佳生選手。そのフリーの演技後、キスクラで点数を待つ三浦選手への温かくいつまでも続く拍手は、しっかり三浦選手にも届いていましたね。ありがとうござ

    • グランプリシリーズ カナダ大会

       いやいや、素晴らしいフリーを見ちゃいました。まだ、シーズン序盤だというのに。  カナダ大会での松生理乃選手のフリーは、この演技に点数をつけていいのですかというような芸術的な演技でした。ショートではミスが続き10位だったのですが、フリーだけならトップの成績。結果は、2位で日本女子表彰台独占の大会となりました。  自分でも何が起こったかわからないようなショートのミス。そして家族の言葉を心の支えとして挑んだフリーはノーミスの演技。こんな演技ができるのに、なぜなぜなぜ。フィギュア

      • aiko 48歳

         情熱大陸とEIGHT-JAMでaikoが特集されていました。嫌いじゃないけど、テレビで歌っていれば観るけど、熱心に聞いたことなかったなぁと思ったんですよね。  ネットでちょっと調べてみたら『98年組』という表現があるんですね。宇多田ヒカル・MISIA・椎名林檎・浜崎あゆみ、そして、aiko。この年には、他にくるりやKIRINJIもデビューしてました。オリジナリティに溢れてた人たちばかりですね。ある意味、奇跡的な年かもしれません。  EIGHT-JAMのそれぞれの特集の中で、

        • 藤井風とVaundyのライブ

           2人のライブを同時期に観ました。藤井風は横浜スタジアムの無料の配信で、VaundyはWOWOWでLondonのね。  藤井風のライブでビックリしたことがありました。ピアノが観客からなんの段差も囲いもなく置かれていて、そこを観客がぐるっと丸く囲んでいて、その真ん中で歌っていた場面。「えーっ、マジか!」と思いました。今の世の中いろんな人がいるのに、生配信でこれができる事に驚きです。若干1名、移動中の彼に触ろうとしていた人がいましたが、冷静になって、きっと猛省していることと思い

          読書感想「カフネ」阿部暁子/著

           不妊治療に行き詰まり、理由もよくわからず離婚され、最愛の弟を突然亡くしてセルフネグレクト状態に陥ってしまっているアラフォー女性がドン底状態から再生していく物語。こんなまとめ方、作家さんに叱られそう(笑)。  大人になれば親が無条件に正しいことばかりではないことは分かってきます。また、普通や当たり前が人によってそれぞれ違う事も。   人生は、ほとんどの場合、思い通りには進みません。人は結構突然亡くなります。そして、離婚・介護・シングルマザー・貧困など、思いもよらぬことが人生

          読書感想「カフネ」阿部暁子/著

          あのフォークデュオが生まれた日

           今日からは少しまとめて本を読む時間がありそうなので、図書館に本を借りに行った。教室に戻るとすでにクラスメイトの姿はなく、開けっ放しの窓からは心地よい風が吹き込んでいた。そういえば、朝のラジオでは梅雨明けが近いことを報じていた。横浜港の船だろうか、その風に乗ってかすかに汽笛の音が聞こえる。僕は、借りてきた本を学生カバンに押し込み、窓を閉めて玄関に向かった。  今日から1週間は期末テスト前の部活禁止期間だ。進学校と言われるこの高校でも、半数以上の生徒は放課後を部活で過ごしてい

          あのフォークデュオが生まれた日

          図書館のお仕事「レファレンス業務」

           図書館の仕事は、本を貸すことだけではありません。図書館を運営する様々な仕事の中にレファレンス業務(参考調査業務)があります。  レファレンス業務とは、図書館の資料を使って利用者の疑問や質問に答えたり、必要とする資料や情報を探し出す手伝いをしたり、それを提供することです。  ある程度大きな図書館にはレファレンス担当係がありますが、中小図書館や図書室では、貸出返却などのカウンター業務の中で行われています。  しかし、このレファレンス業務はなかなかの曲者で、パソコンをたたい

          図書館のお仕事「レファレンス業務」

          映画『おみおくりの作法』に出会う

           ロンドンで孤独死をした人々を弔う仕事をしている公務員の冴えない中年男性の物語。4年くらい前、まだ、阿部サダヲ主演でリメイクされる前にwowowで観ました。リメイク版ではエンターテイメント性が高くなっていますが(まぁ、阿部サダヲさんですから)、オリジナル版はもっと淡々としています。だからこそ、感動のエンディングとなるわけですが。    イギリスが舞台なので、最初は画面が暗くて湿気が伝わってくるような雰囲気が続きます。暗い地味な映画だなぁと観てたのですが。  主人公(20年前

          映画『おみおくりの作法』に出会う

          映画『ギルバート・グレイプ』

           公開当時に映画館で観ました。遊びや仕事で札幌に行った時に、隙間時間に映画を見ることを常としていた頃です。ジョニー・デップもレオナルド・ディカプリオもよく知らず、狸小路をふらふらとしていた時に偶然出会った映画です。  ディカプリオの演技が素晴らしかったのはもちろんですが、私はグレイプ家の思春期の妹、エレンがとても心に残っています。  お母さんのことは好きだけど、好奇の目で見られるくらい太ったお母さんや障害のある兄を恥ずかしいと思ってしまう。そして、そのことに罪悪感も感じて

          映画『ギルバート・グレイプ』

          世界選手権2024

           2024年の世界選手権が閉幕しました。とても、素晴らしい大会だったと思います。見どころと感動がいっぱいでした。  まずは、優勝した選手の国歌が地元の聖歌隊によるアカペラ合唱だったこと。どの国の選手が優勝するかも分からないのですから、きっといろいろな国の国歌を練習されたのでしょう。頭が下がります。  そして、映像からも会場のお客様たちの暖かさが伝わりました。  坂本花織選手の演技では、クライマックスに向かって会場のボルテージがどんどん上がっていく様子が伝わってきました。

          世界選手権2024

          音楽を聴いて泣いてしまうこと

           音楽を聴いて泣いてしまうことありますよね。楽曲を聴いて歌詞やメロディに感動したり、その時の心情にぴったりだったり、若い頃はその楽曲そのものに心動かされていた様に思います。  3月24日の『カセットテープミュージック』は松山千春特集でした。私が高校生の頃、彼は北海道の女子高生の間では『ちー様』と呼ばれ愛され、がっちり心を捕まえられていた子は多かったと思います。北海道では、絶大な人気を誇るフォークシンガーでした。  K子と私は、高校生の時、同じクラスでお互い松山千春のファンで

          音楽を聴いて泣いてしまうこと

          KANちゃん、ありがとう

          KANちゃんが亡くなりました。同年代です。だから、「KAN」でもなく「KANさん」でもなく、「KANちゃん」。 同年代だから思います。訃報があるとしたら、まだ親の世代だよ。早すぎます。 私は、ソロライブやジョイントライブを何度か見に行った程度のマイルドなファンです。いや、ファンとまでは言えないかも。 でも、「言えずの I LOVE YOU」「よければ一緒に」「まゆみ」などは、本当に大好き。 ライブでは、ピアノの上でピョンピョン飛び跳ねたり(怒られないか?)、でっかい翼を

          KANちゃん、ありがとう

          『ケン田村』が動いてる!

           久しぶりに『わすれておしまい』を聞こうかなとYouTubeで「ケン田村」を検索したら、「ケン田村 ライブ」とある。               「???」 「ケン田村のライブ」なんて今まであがってきたことなかった。迷わずクリック。              「ヒャァーー!」  そこには、大阪の音楽番組らしきものでライブをしている「ケン田村」氏がいたのです。大好きだったけど、動いている彼を見たのは、多分初めて!!  良い声ですね~。ちょっと緊張気味の顔も何だかかわいら

          『ケン田村』が動いてる!

          放課後は続くよ、どこまでも その2

           初雪でも降るんじゃないかと思うくらい寒い秋のある夜、一緒にこたつに入ってテレビを見ていた中3の妹が「お姉ちゃん、ナカタシンイチロウっていう人と付き合ってるの?」と、突然そんなことを言いだした。 「んっ?」私は、何を聞かれたのかさえ分からず聞き返した。 「何?」 「だから、付き合ってるの?」 「誰と?」 「ナカタシンイチロウっていう3年生と」 全然、話がかみ合わない。というか、何のこっちゃという感じだ。 「そんな人知らないし、、、。付き合ってる人もいないよ。何で?」 「南校の

          放課後は続くよ、どこまでも その2

          図書館の本の装備

           過去、約20年ほど公立図書館で司書をしていました。noteでは、本や図書館について書かれている方も多く、ちょっと触発されちゃいました。  そこで、私の経験した図書館のお仕事について、いくつか振り返ってみたいと思います。初回は本の整備についてです。  本の装備については、否定意見もあります。表紙やカバーの手触りが、全部おんなじになってしまう。そうですね。どんなに紙質にこだわってもビニールでコーティングされた手触りですものね。お気持ちわかります。  しかし、図書館ではなるべく

          図書館の本の装備

          調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス 小林昌樹/著

           元国立国会図書館の司書で、そこで10年以上のレファレンス業務の経験を積んだ小林昌樹氏の調べ物のコツの本だ。かつては、web上の情報は玉石混交、真偽不明、誤りや意図的な嘘もあるので、必ず、書籍にあたって確認すべきと言われていた。  しかし、現在は、この本でも紹介されているような国会図書館のDB(データベース)やGoogleブックス、論文集や各新聞社のDBなど信頼に足る情報を、ネットが利用できる環境にあれば、手軽に入手することができるようになった。  例え、Fランと言われる大

          調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス 小林昌樹/著