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日本人なら一度は読んでほしい王家の物語【絵本さんぽ】

最近出逢った絵本は是非一度は読んでいただきたい名作でした。

『おおいなるだいずいちぞく』


あらすじ

畑のなかから声が聴こえてきます。

「ねえ、じいや! そろそろ よにでてもいい?」
「おうじ、あとすこし からだが おおきくなるまで しんぼうなされませ。」

声の主は大豆一族の若き王子と、お付きの爺でした。


大豆一族の繁栄

一族が鳥から狙われて食べられそうになると、固い殻と苦味や臭みで対抗して鳥を追い払います。

これは『じいやのだいずマメちしき』として、生で食べると固いことはもちろん、苦味や臭みがあるので、水に浸して火を通してから食べるように実際の大豆の知識が記されています。

やがて一族は、芽を出し、どんどんと伸びて花を咲かせます。

夏に収穫された一族は、枝豆として人間を喜ばせます。

秋になると、残った一族は日陰に干されます。

そして遂に大豆として収穫された一族です。

その後、一族は豆乳や湯葉、おから、豆腐、油揚げ、納豆、醤油、味噌へと変身して活躍する様子が描かれます。


宿敵?登場

天下をとったかのようにみえた大豆の一族の目の前に、人間が心奪われる大豆以外の豆の存在がありました。

それは、羊羹、ぜんざい、饅頭、最中となって魅了していた小豆の『あずきちゃん』でした。

あずきちゃんは、「おいしい あんこになって にんげんたちの おやつに なるのよ。あなたたちは どんな おやつに なるの?」と、大豆一族を挑発してきました。


救世主登場‼︎

一触即発かとおもいきや、じいやの機転で、

『きなこ』が登場します。

すると人間たちは、あんこにきなこをかけ始めました。

これをきっかけに大豆王子は世界の豆と豆料理を巡る旅に出掛けます。


世界は広い、そして新たな時代の幕開け

スンドゥブチゲ、麻婆豆腐、チリコンカン、テンペ、フムス、ターメイヤなどなど…

最後はまた春がやって来て、新たな一族の豆が畑で未来に期待を抱いているシーンで終わります。

じいやは豆知識で、大豆は『畑の肉』ともいわれる栄養価の高さを披露していました。


おわりに

大豆のライフサイクルを王子率いる一族にみたてて説明する。

続けて大豆を原料とする食品の豊富さを伝えます。

しかもそれらは日本の食の根幹となるものばかり。

そして大豆だけでなく、小豆や他の豆の紹介を行い、さらには世界各地の豆料理まで伝える。

あらためて『日本の食』は大豆に支えられていることを教えてくれる本書は、教科書として認定されても良いくらいに優れておりますし、『食育』としての必修科目になり得ます。

ひいては『日本人の必読書』といっても過言では無いと思えます。

老若男女問わず、まずは御一読を。

大豆一族、万歳!


おしまい


☆ちなみに☆

昨日、以下のようなお知らせをいただきました。

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下記の記事で特にスキを集めたようです。

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さらにこちらの記事でもトロフィーを頂きました。

本記事では先週も以下のようにお知らせをいただいておりました。

同じ記事で2週続けてお知らせを頂くことは珍しい経験です。

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お読み下さった方、そしてスキを下さった方、心より感謝申し上げます。

どうぞ今後ともよろしくお願いします。


pirokichi

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pirokichi
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