チキンスペアリブの謎を解け!
ケイロク?
けいろく【鶏肋】という言葉がある。
その意味は、
1 《「後漢書」楊修伝による。鶏のあばら骨には食べるほどの肉はないが、捨てるには惜しいところから》たいして役に立たないが、捨てるには惜しいもの。(コトバンク)
とある。
そして
中華料理・ラーメンでは出汁またはスープを作る際の材料となる。(Wikipedia)
と記されている。
ダシをとるのに重宝する部位のようです。
スペアリブ
涼しくなってきて、BBQのシーズン到来といったところでしょうか。
骨付き肉を焼いたりするのは、ちょっとイベント感があってワクワクと心躍りますよね。
骨付き肉をスペアリブといいますね。
牛、豚、さらには羊のスペアリブがお店では売られていますね。
英語では、spare rib
spare は「痩せた、ぜい肉がない」という意味
ribは「肋骨(ろっこつ), あばら骨」の意味
したがって
スペアリブは「肉が少しだけついたあばら骨(=あばら肉)」という意味になるようです。
チキンスペアリブ
お店では、チキンスペアリブという名称のお肉が販売されています。
チキンバーとして、揚げたり焼いたり、煮込んだり重宝しますよね。
しかしこれって鶏のあばら骨ですかね???
以下に参考として、鶏の骨格標本の記事をご紹介します。
(こちらは下記出典の方の情報であり、私の家族ではございません)
先程の鶏肋というだけあって肋骨はもっと細く、スーパーで販売されているものとは異なるように見えます。
しかしながらチキンスペアリブとしてスーパーなどで販売されているようものはしっかりと可食部があるようです。
では一体どこなんだ?
それではチキンスペアリブとは一体どこの肉なのでしょうか?
チキンスペアリブは
実は、鶏の骨格でみると、赤い円で囲んだ領域、橈骨と尺骨の部分、
いわゆる手羽中なのです。
「手羽中は橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)の骨が2本だけれど、チキンスペアリブは骨が1本じゃないですか〜‼︎」
お気づきの方、お察しがいい!!
チキンスペアリブは、手羽中を2つ(つまり橈骨と尺骨)に割ってつくられてる部位なのです。
よって、
チキンスペアリブ=手羽中÷2
ということになります。
おわりに
もしもチキンスペアリブを見つめながら、ニワトリのあばらにしては大きいな?と僅かでも疑問に思っていらした方があれば、これで謎が解けましたね。
チキンスペアリブ、鶏にしてみれば「実は違うんだけどなぁ…」と言いたげかも知れませんが、ともかく我々は美味しく戴きましょう。
これからの季節、BBQなどで愉しく食べたいものです。
おしまい