『電通マンぼろぼろ日記』の読書日記。尊敬に憧憬、羨望に嫌悪と、さまざまな感情を引き起こす魔力があるから、電通マンの物語は面白い。
今回は、三五館シンシャ出版社の『日記シリーズ』の内、福永耕太郎さんの『電通マンぼろぼろ日記』の読書日記です。
著者は、バブル前に電通に入社。30年間も営業の第一線で奮闘した生粋のザ・電通マン。本書は、他社とは一線を画している日常を面白おかしくつづった暴露日記です。
5分もかからず読めるボリュームの短編集となっていて、すらすら読めます。自分が知らなかった世界が次から次へと出てきて、最初から最後まで飽きずに楽しく読めました。
本書のなにが魅力だったのかを改めて考えてみると、『電通』という言葉やイメージには、尊敬に憧憬、羨望に嫌悪と、さまざまな感情を入り混じって想起させる唯一無二の魔力があると思います。だから電通マンの物語は面白い。
ぼく自身は今年から営業の役割も担うようになったのですが、振り返ってみても派手さは全くありません。本書のような営業スタイルは真似出来ないし、真似する気もないのですが、ぶっとびすぎててなんだか元気をもらえました。自分のいまのスタイルや立ち位置と比較して、ぶっとびすぎた事例を目の当たりにすると、視野が広がるというか、気持ちが大きくなるというか、もうちょっと広げてみてもいいのかなとか、そんな感覚です。
初めて『日記シリーズ』を読んだのですが、もう一つ気になっているタイトルがありまして、『メガバンク銀行員ぐだぐだ日記』も読んでみたいと思います。