
元就労支援員が教える支援員の役割と上手な利用の仕方
はじめに
障害者就労支援なのどの支援をご利用されている方は支援員さんがどのような役割なのか理解していますか。
もちろん、就労支援事業所の運営方針にもよりますが、【支援】という役割を理解して、自分の目標に向けた支援を利用していただけたらと思います。
そこで、就労支援員がどのようにあなたの行動を支援するかについてお話しします。
1.就労支援員の役割
就労支援員は、個別支援計画にそって、あなたが希望する仕事に就くために必要なスキルや知識を身に着けるためのサポートを行います。具体的には、以下のようなサポートを行います。
生活面のサポート
例えば、生活面でのサポートとしては、次のようなことがあります。
●生活習慣の改善
規則正しい生活リズムを作るためのアドバイスやサポートを提供します。
睡眠管理表等を用いて自身の起床から睡眠までを把握し仕事ができる生活リズムに整えるなど。
●健康管理
食事や運動などの健康管理の方法について提案など。
●ストレス管理
ストレス管理表などを用いてる事業所もあります。
軽減するためのテクニックやリラクゼーション方法を提案など。
2.就労に向けて求められることのサポート
あなたが就労に向けて必要な準備を進めるためには、次のようなサポートがあります。
スキルアップのサポート
あなたが特定の仕事に必要なスキルを身に着けたいと考えている場合、就労支援員は次のようなサポートを行います。
●トレーニングプログラムの紹介
必要なスキルを身に着けるための講座やトレーニングプログラムを紹介し、参加をサポートします。
●オンライン学習ツールの活用
無料または低コストのオンライン学習ツールを紹介し、自宅でも効率的に学習できる方法を提案します。
●実践的な経験の提供インターンシップやボランティア活動を通じて、実際の業務経験を積む機会を提供します。
●履歴書・職務経歴書の作成
効果的な履歴書や職務経歴書の書き方をアドバイスし、一緒に作成します。
●求人情報の提供
あなたの希望やスキルに合った求人情報を提供し、応募手続きをサポートします。
求人の味方、必要な合理的配慮についての相談
●面接対策
面接の練習を行い、自己紹介や質問の受け答えのポイントを教えます。
面接同行、サポート(配慮点や事業所での状況など)
3.支援が感じられない時
もしかすると、「支援員が何もしてくれなかった」と感じることがあるかもしれません。そんな時は、積極的に自ら支援員に行動を起こしましょう。
●コミュニケーション
支援員に対して自分の状況や希望をしっかりと伝えてみましょう。具体的なニーズを伝えることで、より適切な支援を受けることができます。
●フィードバック
支援員にフィードバックを伝え、どのような支援が不足していると感じているのかを共有しましょう。改善点を一緒に見つけることで、より良い支援を受けることができます。
●積極的な行動
自分から積極的に行動することも大切です。支援員と協力しながら、自分の目標達成に向けて動いていくことで、支援の効果を感じやすくなります。
●支援事業所を移ることを考える
支援員や支援事業所の対応が自分に合わない場合、他の支援事業所に移ることも一つの選択肢です。自分に合った支援を受けるために、最適な環境を見つけることが大切です。
支援を受けるポイント
就労移行支援は、あなたが主役です。
支援員はあなたが行動できるようにサポートする存在です。支援員がすべてをやってくれるのを期待するのではなく、あなたが自らの力で目標達成したいという意思と行動にたいして、必要な訓練、情報、サポートを提供するのが支援員の役割だということを理解していきましょう。
まとめ
就労支援員は、個別支援計画にそって、支援を組み立てていきます。あなた困っている事、必要な準備などをしっかり面談時に伝え、自分の目標を達成するためのサポートを提供します。生活面や就労に向けた具体的なサポートを通じて、支援員の助けを借りて、自分に必要なスキルや知識を身に着け、希望する仕事に一歩近づくことを目指していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
読んでみていいなと思われた方はコメントやスキ、フォローしていただけると励みになります。
カウンセリングやコーチング、私たちの活動に興味を持ってくださった方は公式LINEまたはメールにてご連絡ください。
Mail : information.pwdc@gmail.com