スムプルナ/肉体からの愛・肉体への愛
Andra And The Backbone - Sempurna
★★★
★★★
たまにはインドネシアの曲でも。
2007年にリリースされたこの曲、インドネシア国内ではかなりヒットしていてテレビやラジオでいつもかかっていた。
まあ、ロマンチックなラブソングなんだけど、サビの部分が耳に残るというか、わたしもこの曲はすごく好きだった。インドネシア語だからわたしにとっては歌詞も英語より全然理解できた。
先日、思い出して聴きたくなって一日ループして聴いていた。
★★★
若い頃は本当に不摂生な生活をしていた。ジャンクなものが好きだったし、あの頃はなんとなく不健康なのがカッコいいって思ってたから。煙草と革ジャン、ツンツン頭に黒いはっきりとしたアイライン、みたいなロンドンのアンダーグランドの世界が好きだったからさあ。
バリに行き始めて結婚して子供を産んでそれは少し変わったけど、うちの母親がとにかく飯は腹にたまればいいって感じだったし、わたしも栄養には無頓着だった。だからいつも疲れていたし、今思うと顔色も悪く肌が汚かった。
それが2000年にあることがきっかけで突然健康的な生活に目覚めた。食生活を少し変えただけで疲れにくくなって、子供の頃からガサガサだった膝小僧がツルツルになったのには感動した。
それからは健康オタクの道まっしぐらで健康に良い、というものなら何でも試した。すごく健康にこだわっていたけれど、健康になれたかといえばそうではなかった。
おそらくわたしの中で圧倒的に何かが間違っていたのだと思う。2016年に乳がんが見つかって手術をした。1センチほどの腫瘍だったので温存だったが左乳房の上部がえぐれた。
その頃のわたしは自己否定の塊で、本当に生きるのが辛かった頃だ。術後の体調も悪い。薬の副作用でさらに氣分は落ち込んだ。でもどうしてもここから抜け出したい。手術後半年ぐらいしてからネットでみつけたチベット体操というものを始めてみた。
始めは3回から。少しづつ数を増やしていく。氣分が悪くなったりもしたが、好転反応だと思いそのまま続けた。しばらくすると胸に何か動きを感じるようになる。心臓の鼓動とはまた別のもの。
チベット体操はチャクラを活性化するという。これはわたしのチャクラが動きだしたのだと思った。それは当たっていたと思う。チャクラが動きだしたことで体調も少しづつ良くなってきたみたいだった。それでもまだ鬱屈した氣分は変わらなかったしエネルギーの枯渇は常に感じていたけども。
それからクンダリーニヨガに出会った。そしてクンダリーニヨガがわたしの人生を変えたし、わたしのカラダへの意識を変えた。
クンダリーニヨガはとにかく自分の感覚を大事にする。自分の身体が何を感じるのか、クリヤをした後のエネルギーがどう変化するのか。自分を感じきる、そんな練習の毎日だった。
ヨガを始めてから頻繁に風邪を引くようになった。風邪と言っても鼻炎症状と倦怠感ぐらいで、半日~1日寝てればケロッと治ってしまう。いわゆる好転反応といわれるもの。
昔、何年も風邪を引かない時期があった。でもだからと言って健康だったわけではなく、かなり体調は悪かった。今思えば風邪を引けないくらい身体の反応が鈍っていて、溜まった毒を外に出すこともできなかったんだと思う。
ヨガを続けているとどんどん自分の身体が生き返ってくるのを感じた。内臓がポコポコ音を立てて活性化する。毎月何度も風邪を引き、肌からは湿疹として毒素が排出される。好転反応と思えば身体の不調もありがたいものに思えた。
わたしはこの歳になるまで自分の肉体になんと酷いことをしてきたのかと思う。わたしはまったく身体の声を聴いていなかった。それでも身体は24時間365日死ぬまで休みもなくわたしのために働いてくれている。それは間違いなく無条件の愛だ。
最近、自分は死ぬときにこのわたしの肉体を、できるだけ元の完璧なかたちに戻して神様にお返ししたいと思うようになった。わたしの歳からして、それは叶わぬことだけど、でも氣持ちだけはそうありたいと思っている。
わたしの左の乳房は7年経った今でも冷たく全く汗をかくことができないでいる。このえぐれた乳房はわたしがわたしを蔑ろにしてきた証拠だ。わたしは浴室の鏡を見るたびに乳房を手で包み込み、許しを請う。
そうすることでいつかまたそのいのちを取り戻してくれるような氣がしている。多分わたしが死ぬときまでに。
★★★
先日の日曜日、海に行った。
ビーチの入り口に着くと、そのタイミングでレンタル自転車屋の大きなスピーカーからこの曲、「Sempurna」が流れだした。
びっくりした。だってその何日か前からこの記事を書いていたところだったから。シンクロで氣分が上がったしなんか自分が祝福されたように感じた。
「Sempurna」はラブソングであるけれども、わたしがヨガを始めた頃からなんとなくこれは自分の肉体に対しての曲じゃないかと思うようになった。
バンド名が「The Backbone(ザ・背骨) 」だし絶対そうだって思った。クンダリーニは背骨を伝わって上昇する。
身体、肉体というものは完璧にできていて常に寄り添っていてくれる存在だ。肉体がなければわたしたちは生きることもできない。わたしは残された日々、神様に与えられたこの肉体をこの曲のように一生懸命愛して過ごしていきたい。
わたしの肉体がわたしに100%の愛を注いでくれているように。
★★★
ここからは男子禁制のお話です(笑)
ヨガを始めてから自分の身体にはとことん向き合ってきたつもりだったけれど、ある日氣がついた。全然手つかずのところがあったな、と。
きっかけはYouTubeだったかだれかのブログだったか忘れたけど。自分からは見えない場所にあるモノ。男には見せるのに自分で見たことはほとんどないモノ(爆笑)
そこに向き合ったことってなかったなあ、と思って。子供だってそこから産まれてくるのにね。第一チャクラのある大切な場所でもあります。
詳しくは書かないけど、本をおすすめしておきますね。全日本人女性におすすめしたい内容でした。
画像のキャプションにAmazonリンク貼ってます。
ちなみに著者の原田純先生はYouTubeもやっていらして、めちゃ面白いです。性が恥ずかしいってのも洗脳かもしれないですね。
というわけでこの話はここまで。
★★★
Spotify : noteで書いた曲をプレイリストにしています。
見出し画像:Inge Poelman
最後までお読みいただきありがとうございます💛
いつもありがとうございます。 世界に愛を広げていけるよう日々精進してまいります。 応援していただけると嬉しいです💛 https://note.com/purestblue/n/nabf1b9cefc7c