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文章が書けなくなってから今までのこと/noteをはじめて一年

noteの最初の投稿から来週で一年です。

私は自己表現が苦手で、ずっと文章を書くのにも苦手意識を感じていました。自分には文章を書く才能などこれっぽっちも持ち合わせていないと思っていました。

それでも10年ほど前にTwitterに登録してから趣味の音楽やアーティストのこと、日常のあれこれをそれなりに楽しく呟いていたのですが、ある時期から呟くことが難しくなってきました。

まず自分が思っていることを言語化出来なくなって文章が書けない。頭が回らなくて文章を組み立てるのが困難になりました。30~40字ほどの文章でもうまくまとめることが出来ないのです。

そしてもし書けたとしても、「ツイートする」のボタンをなかなか押すことができない。結局書いたツイートを下書きに入れるか消してしまうことが多くなりました。ツイートする勇気が持てないというか。この時は人の目ばかりを気にしていました。

それでもたまに短いツイートを投稿することがありましたが、そのツイートに反応してメンションをくれるフォロワーさんへの返信に何と書いて良いのかわからない。考えあぐねて何度も書き直し結局「いいね」だけ押してお終いにすることもしばしば。

自分では更年期のうつ症状だと思っていました。その頃、ヨガにも似た健康法のサークルに参加していましたが、あるポーズをすると、瞑った目の奥が白黒にチカチカして意識が遠のくのを感じました。おそらく脳の方まで酸素が回っていなかったのでしょう。

それから数年して乳がんが発覚し、手術。再発防止に飲んでいた薬の副作用もありうつ症状が悪化。精神的に苦しい日々が続き自己肯定感が自分史上最低まで落ちました。この頃は友人からのLINEやメールに返信することさえも苦痛でした。

手術後2、3 年はこんな状態だったでしょうか。それでもどうにかここから抜け出したいと思う一心であれこれ試していると「このままの自分を受け容れてみよう」という気持ちがどこからともなく生まれ、そんなある日、近所に住む友人がブログを始めたのに誘発されて、自分もブログを書いてみたいと思い開設しました。いわゆるリハビリのつもりで。

文章には全く自信がなかったので、誰にも言わず、ただ自分の健康法などについて書いて投稿していました。最初のうちは楽しかったのですが、3ヶ月もするとだんだん書けなくなってしまい放置。

その後スピリチュアルとクンダリーニヨガに出会い、幼少期からの自分の過去を癒して受け容れるという体験をしました。

そうしたら思い出したのです。子供の頃、私は文章を書くのが好きだったことを。中1の時クラスの交換ノートで好きなアニメについて書いて先生に褒められて嬉しかったことを。学校で書かされる感想文などは苦手でしたが、好きなものについてはいくらでも書けていたんですよね。

それでまた何か書いてみたいと思いnoteへ登録しました。noteは広告もなくシンプルな画面に好感が持てました。

何を書こうかと考えると、やはり好きな音楽のこと。その頃には自分が聴いている音楽には意味があると感じていました。

苦しかったとき、私はずっと音楽に助けられてきました。どんなに苦しくても好きな音楽を聴いていればその日をやり過ごすことができた。

そしていつの頃から不思議と聴いている曲が自分へのメッセージになっているのに気がついたり、それまでわからなかった歌詞の意味が自分なりに理解できるようになっていました。もちろん全てではありませんが。

そうだ、このことを書こうと思いました。自分が好きな音楽のことを、苦しい時に助けられた曲を、自分の体験を交えながら歌詞も一緒に愛情をこめて書きたいと思いました。

洋楽好きなくせに英語は苦手な私ですが、英語の勉強がてら歌詞を自分で訳してみることにしました。既存の訳がある場合は参考にはしますが、自分なりにその曲の持つイメージを考えながら訳しているつもりです。

訳していると新しい発見があったり、曲への理解が深まってますますその曲に愛着を感じられるようになります。最後に訳のチェックを英語が得意な息子にしてもらって完成です。

noteの登録から約一か月後、最初の記事を書き上げました。書いていると今まで自分の思考の中でバラバラに考えていたことが整理されて頭の中がスッキリする感覚を感じられます。投稿する前に何度も何度も読み返し、ドキドキしながら投稿のボタンを押しました。投稿してからも何度も読み返して修正を加えました。

私としては精一杯書いたつもりでしたが、自分の文章には全く自信が持てませんでした。それでも何人かスキ♡を押してくれる人がいてそれがとても嬉しかった。

3つぐらい書いたところでヨガの先生に読んでもらったら、なんかとても褒めていただいて。先生には、それなりのスキルがあるために理想が高すぎて文章に苦手意識を感じていただけ、好きだし出来るからこそのやらず嫌いと言われました。

まさかね、と思いました。この間までメールの文章を書くにも苦労していたこの私が?でも今は心の底から書きたいという気持ちが溢れてくる。ひとつ書き終わったら次は何の曲にしようか考えるのも楽しくて。

思い切ってTwitterでシェアしてみたらフォロワーさんの何人かが読んでくれて、いいねやリツイートしてくれたり感想を書いてくれる人もいました。その後ヨガの先生もメルマガでシェアしてくれたりと、ああ、私のこんな文章でもいいんだと少しづつ自信のようなものがついてきました。

そうして書き続けてもう一年。自分ではこんなに続くとは思っていませんでした。気がつけば音楽の記事だけでもう38もの曲を書いています。そのほとんどが何度も繰り返し聴いてきた大好きな曲ばかりです。

音楽についての記事は「音楽のスピリチュアル話」と名付けてマガジンに保存してあります。「音楽のスピリチュアル話」というのは最初の記事のタイトルを考えていた時にふと浮かんだ言葉です。最初の投稿の記事でも書きましたが、私は多くの曲が自分の魂と共に生きるための応援歌なのだと感じています。

記事の出来不出来はありますが、それぞれが私にとってかけがえのない曲で愛情を込めて書いたものです。時々書いていると泣けてくるときがあります。過去の自分を許し、受け容れた自分を更に自分の中に落とし込むという作業。書くことが癒しになり、それが自分を愛することに繋がる。

物事は良くなる前に一度悪くなるって言いますよね。身体が治る前の好転反応みたいな。文章が書けなくなったのはここに向き合わなければならない、という神様からのお知らせだったのでしょう。

幸運なことに、クンダリーニヨガという自分を進化させるツールに巡り合って、先生の指導もありここまで来ることができました。ヨガを始める前の自分と今では別人のようです。

私の記事で他に比べ断然多く読まれているのがインナーチャイルドの解放の記事です。私が経験した一番大きな癒しの体験を書いたものです。

扱った曲がザ・スミスの人気曲でもあるからかもしれませんが、おそらく生き辛いと感じている多くの人も自分の中に傷ついた小さな子どもを抱えていて、そのことに興味を持って覗いてくれたのだと思います。もしそんな人たちが私の記事を読んで何かを感じてくれたのだとしたら嬉しく思います。

今ではnoteの記事を書くことは私にとって欠かせないものになりました。文章を書くことは私の自己表現であり自分を解放すること。まだまだ書いてみたい曲もあり、これから書きたいと思う曲も出てくるでしょう。そして音楽以外のことも書いてみたいです。

これからも自分のペースで書き続けていきたいと思っています。私の文章が、そして私自身が、またどんな風に進化していけるのか自分でも楽しみです。

一年間どうもありがとうございました。私の記事を読んでくださった方々、応援してくださった方々、素敵な音楽を創ってくれたアーティストたち。私に関わってくれた全ての人たちに感謝いたします。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

★★★

こちらが一番最初に書いた記事です。


一番読まれているインナーチャイルド解放の記事。


そして個人的に自分で気に入っている記事です。



Spotifyプレイリスト :今まで書いてきた曲をプレイリストにしています。

見出し画像:Flowers on a wall






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YUKIE(までさりまめ)
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