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世界のスパイス&ハーブをめぐる旅   ◉台湾編 ②台湾のスパイス薬膳

食材の宝庫、迪化街

漢方薬や薬膳食材、スパイス、カラスミなどの乾物のお店が軒を連ねる
迪化街(ディーホウジェ)。台湾各地の特産物が集まる問屋街です。

この日は旧正月前の買い物客で大賑わいでした。

歴史を感じる漢方薬店街。
食材の量に圧倒されました!

お目当ての漢方(生薬)・薬膳食材やさん。
乾物やカラスミ、ドライフルーツなどもあります。
薬膳食材がずらり!
商品の回転も早く比較的、鮮度もよいみたい。
スパイスと生薬が同じ棚に並んでいるのが新鮮でした。

次に立ち寄った漢方薬やさん。薬膳鍋セットが豊富。楽しい~♪  

様々な生薬や薬膳食材が並んでました。

台湾のスパイス使いに興味津々!

漢方(生薬)や薬膳食材店で
スパイス関連の商品を見つけては
テンションが上がる私。。

台湾の家庭では、生薬やスパイスを薬膳として
ごく普通に取り入れられている様子が想像できました。
質が良く値段もリーズナブルで
色々と仕入れてきました!

スパイス・ハーブ・生薬・薬膳食材

左: クコの実  右: ナツメグ

クコの実

栄養価が高く、血糖値を抑制する効果が期待されるスーパーフード。
目の疲労回復や強い抗酸化作用があるとされ
アンチエイジング食材としても注目を集めています。

薬膳では、肝腎の陰液(身体の水分、血、精を含む)を補い、
滋養強壮や強精作用があるとされ
視力低下や老化による足腰の衰え、
貧血などに有効な食材とされています。

クコの実やナツメグは
ほとんどの家庭に常備されているようです。

ナツメグ

さまざまな栄養成分を含み、特にカリウム、鉄、葉酸が豊富です。
体を温めて血行を促進し、滋養強壮や疲労回復に効果があります。
台湾産は中国産よりもやや小ぶりで、
地元の人たちは見た目で見分けられるそうです。

左: 青花椒  右: 赤花椒

赤花椒・青花椒

日本では「かしょう」、中国語では「ホアジャオ」。
柑橘系の爽やかで奥行きのある香りと
しびれるような辛さが特徴で、
麻婆豆腐などの中華料理には欠かせないスパイス。

◉赤花椒  
果実が熟してから乾燥させた果皮で
柑橘を思わせる爽やかな香りと刺激が特徴。

◉青花椒
果実が成熟前に摘んだもので
「籐椒(タンジャオ)」とも呼ばれます。
赤花椒と比べて、さらにフレッシュでフルーティーな香りが特徴です。

「赤花椒」と「青花椒」はしびれ感や香りの強さが異なるため、
ブレンドして使うことで、花椒の魅力がより引き立つようです。

果実が開いているものが
香り、風味ともに豊かなのでオススメです!

滷包(ルーパオ)

煮込み料理用のスパイス包み。
布袋の中にはシナモン、フェンネル、リコリス、八角など数種類のスパイスが入っていて、種類はお店によって様々。
これで豚の角煮を作りたい!台湾風に仕上がるのが楽しみ!

左: 白胡椒  中央: 五香粉(パクチー入り) 
右: 五香粉(リコリス入り)

五香粉(ウーシャンフェン)

基本のスパイスは花椒、シナモン、グローブ、フェンネル、八角の5つですが、台湾のものはそれ以上!
リコリスやパクチー、パセリが入っていたりします。
白胡椒も試しに購入。料理教室の先生の情報によると日本のものと少し味が異なるよう。。

骨付きチキンと一緒に30分ほど煮込めば
風味豊かなスープの出来上がり!
裏面。蔘鬚、 炙甘草、 川芎、 熟地、淮山、 桂枝、 肉桂、
クコの実、ナツメグなど。。

薬膳包(ヤオシャンパオ)

普段の食事から薬膳を取り入れている台湾の方々。
体に良いだけでなく料理としてもちゃんと美味しい!
メインの食材に合わせ、生薬やスパイスがバランスよくセットされていて
手軽に薬膳鍋が作れます。

左: チキン用  右: スペアリブ用
裏面。北蟲草、當歸、当帰、黄耆、山ぶどう、桂皮、肉桂、クコの実、ナツメグなど。。
店頭にはたくさんの種類が並んでました。
お店によって配合が変わるそうです。


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PURE AYUS / スパイス&ハーブ料理家
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