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#27 フレイルの予防と介入ってどうすればいいの?(前半)
こんにちは
tatsuyaです。
前回は、フレイルの悪循環を整理しました。
なんらかの原因で低栄養となり、筋力が低下することで活動量が低下し、それにより食欲が低下しさらに低栄養となるということでした。
本日は、「フレイルの予防と介入方法」についてもう少し整理していきたいと思います。
1.フレイル予防の介入
フレイルは、身体的・精神的・社会的要因が影響し、虚弱状態に至ってしまうことでありました。
フレイル予防の基本
としては、
運動介入
栄養介入
適切な疾病管理
社会参加の促進
口腔機能の維持
感染予防対策
易疲労感の原因探索
医原性原因の排除
が挙げられます。
①運動介入
運動を毎日の習慣にできるようにすることが重要です。
運動は習慣がとても重要です。一回の量を多くするよりも頻度が重要と言われています。
(筋力を増やすときではなく、習慣にする場合)
特に休みを設けてしまうと、次再開するときに面倒な気持ちがでてきますので、毎日できる回数と運動方法を見つけることが重要です。
最も基本的で重要とされているのが、
「スクワット(立位での屈伸運動)」ですね。
ふとももの筋肉が体の中で最も多く、立ったり歩いたりすることに必要とされているからです。また、特別な器具も必要ありませんので、毎日どこででもできる運動です。
②栄養介入
筋肉を作るための栄養ですので、「タンパク質」が適切にとれているかが重要になってきます。
お肉や魚・乳製品に多く含まれていますね。
特に「朝」に「タンパク質」をとることが非常に有効であることわかってきました。
どうしても朝は、軽いメニューで済ませたりしてしまいますよね。朝の朝食をどう考えていくかが5年・10年先の人生を左右するかもということです。
最近、若い方々の中では「朝活(モーニングルーティン)」が流行っているみたいですね。
朝の1時間をいかに有効に使えるかというところに焦点を置き、1日のスケジュールを立てていきたいですね。
仕事や子育てをしている時はなかなか難しいかもしれませんが、ある程度時間に余裕がでてきているならが、できない話ではないですよね。
③適切な疾病管理
歳を重ねると経験とともに増えてくるのが、病気のリスクですよね。
病気になりにくい体、なってしまっているならば何を気をつけなければならないかというと、
「体重」と「薬の量(種類)」です。
一般的な病気の多くは、生活習慣によって予防できるものがあり、その生活習慣を簡単に管理できる方法が「体重」です。
自分の適切な体重を知り、その増減を把握することでリスクが軽減することがわかっています。
また現在病気にかかっている方であれば、「薬の量(種類)」を詳細までしらなくても、どんな薬を何種類飲んでいるかは把握してもらいたいと思います。
たくさん薬を飲んでいることを多剤服用(ポリファーマシー)と言い、高齢者において6剤以上服用すると副作用のリスクが生じやすくなると言われています。
様々な病院にかかっている方であれば、ポリファーマシーに本人が意識して先生とお話する必要があると思います。
文章量が多くなってしまったので、フレイルの予防と介入は前半と後半にわけて投稿したいと思います。
2.前半のまとめ
1.フレイル予防には、さまざま視点から取り組むことができる
2.運動介入は、「毎日できること」をみつける。基本はスクワット
3.栄養介入は、「朝」に「タンパク質」を心がける
4.適切な疾病管理は、「体重」と「薬の種類」を把握する
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回は、「フレイル予防の対策(後半)」について整理していきたいと思います。
それではまた、次回お会いできれば嬉しいです。
介護報酬を追い風に、一歩ずつゼンシンしていきましょう。
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