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分泌業
誰かが、「文筆業は分泌業」といっていた。
これはすごい名言だと思う。文章を書くということは、自分からなにかを分泌するような行為だと思っている。
これも誰かの言葉だけど、「鶴の恩返し」の鶴が羽を抜いて機を織るような気持ちで翻訳をしている、というのがあって。
それはわたしもよく感じている。身を削って紡いでいくような感じ。好きでやってるから、つらい、苦しいというわけじゃないんだけど。白紙に文字を埋めてゆくというのは、自分を削って、あるいは搾りだしていくような感じがある。
うまく進む時というのは、ひとりでにするすると流れ出てくるような感じがあり、いわゆる「降りてくる」というようなことかも知れない。
そんな風に、自分が導管となるような感じでずんずん進める時がいちばん楽しい。