白鳥 ~ サン=サーンス、ジロティ、ゴドフスキー
春になる頃、近所で白鳥を見ていました(白鳥だと思うけど、違う鳥かもしれない)。近所の川の他、用水路の名残だったり、近所の家の屋根だったりで見かけていました。その頃に練習し始めて、今は白鳥は見なくなりました。
ゴドフスキーの編曲を思い出して、弾いてみるかと思いました。
ゴドフスキーはよく知らないです。なんだか難しい曲を書いた人ということくらいしか知りません。
白鳥の編曲は、たまたま楽譜を見せてもらったことがあるので、知っていました。
編曲の楽譜が複雑だったので、まずは、原曲をみてみようと思いました。
サン=サーンス作曲 白鳥 ピアノ伴奏部のみ
サン=サーンス作曲 白鳥 ピアノ伴奏部 + チェロ・ヴァイオリンパート 二重録音
ジロティ(シロティ―)編曲
ゴドフスキー編曲
1、2曲目
サン=サーンス
1曲目
ピアノ伴奏部のみ。
ピアノ伴奏を弾いていたら、バッハの平均律の1番のプレリュードみたいにいい感じだなぁと思ったので、これ単体も録音しました。
2曲目
二重録音しており、まず、ピアノの伴奏を電子ピアノに録音して、それを再生しながら、メロディーを弾いて、レコーダーに録音しています。
メロディーは、単音だと伴奏の音量に負けそうなので、オクターブで弾いています。どうせなので、右手・左手共にオクターブにしています。
ペダルだけでなくて、なるべく指で(5-4、1-2、その他)つなげるようにしています。メロディーがつながる効果と(電子ピアノでもわかるかは微妙ですが)、ちょっと弾き難そう(と言ったらよいかわからないけど)にして簡単にタンタカタンタカと弾いてしまう感を避け、出来れば、チェロやバイオリンのように聞こえるようにしました。
大人っぽい曲なので大人の方の連弾曲としてはどうなんでしょう。伴奏の方(先生とか?)、もう一人(生徒とか?)高音で右手・左手単音ずつのオクターブ。狭いか、音量バランスが良いかわかりませんが。
3曲目
サン=サーンス 編曲:ジロティ
原曲を一人で弾けるようにしました、という感じの曲です。
左手で伴奏、右手で細かい伴奏をしながら、右手・左手でメロディーを弾いていきます。チェロの曲だからかメロディーの音域が広い。メロディーがちゃんと聴こえるように、ちゃんと続くように。できれば左手と右手で指の置換をしながら弾きました。出来るだけチェロっぽくなるように弾いてみました。
メロディーが伴奏と独立して主に1や5等で弾ける(例えば、リスト愛の夢第3番、ベートーヴェン悲愴ソナタ第2楽章)わけではなく、伴奏の構えの中でメロデイーも弾いていくので、少しやりづらいかもしれません。
左手の小指のバスや、左手・右手の伴奏の音も、少しずつきれいに動いていくので、味わえるといいのだと思いました。
この点については、始めはよくわかっていないところもあったので、原曲のピアノ伴奏を弾いてみました(1曲目)。
この曲は、ただ単に弾く分にはすぐ弾けるかもしれませんが、それだと聞き(弾き)飽きるかもしれない。各部分で表情を考えて、全体のまとまりを考えて、みたいなことが必要になるのかなと思いました。
4曲目
サン=サーンス 編曲:ゴドフスキー
♭の多い楽譜です。とりあえず、譜読みが大変でした(コードネームも書いてあれば、もうちょっと楽だなと思ったりしますが)。黒鍵が多いから弾き易いでしょう、といっても、白鍵も十分あります。
そもそも、メロディーはどれだっけ?とか、
この細かい音は何なんだろう?とか。
ただ弾くだけだと少々キツい音が重なっているような所もあるので、これはどういうニュアンスなのか?とか。
対旋律もあって、これを聴かすのだろうけど、利かし過ぎてもパッと聞いたときにわかりずらそうだなとか。
こんなのが隠れてたんだという発見があったり。
この曲を弾こうとするだけだと弾けないのではないかと思い、原曲、原曲に近い編曲も弾いてみました。
ジロティ編曲はLentと書いてありましたが、こちらはAndanteと書いてありました。そんなに重くなくしようと思いました。
どういう風景がいいかな、とか、どんな風景を見ながらこの編曲を書いたのかな、とか考えながら。
長いメロディーが最後に出てくるとき、senza cresc.でppに行き着きます。大きく盛り上がりたいところ、そうしない。この辺りをみると、ひたすらお洒落に弾くものなのかなと思ったりしました。
音もするだろうけど、音というより、香りがするのかな、と思いました。
メロディーを1,5で浮き立たせながら、対旋律はちょっと抑えながら、細かい音を、滑らせながら弾きました。水面のように。
とはいえ、練習の時は色々な指や弾き方でしていました。
たまに↓に書き加えたりしています。https://pulchraflow.blogspot.com/2023/07/blog-post.html
波紋や、白鳥のフォルムのような曲線があって。
そして、バレリーナの足元でとても忙しいけれども優雅でいないといけないように、さも簡単な曲のように弾かないといけないだろうなと思いました。
きれいな音の重なりや流れも有るなと思いながら、メロディーはサン=サーンスのノリ(速さ)に近く弾きましたが。
「2分以内で」と楽譜に書いてありますが、3分超えています。(弾いたはずだったかもしれないけど)抜けている音もあります。もっと素早く、且つ、きれいに、わかりやすく弾けるようになったら(その気があったら)、また録るかもしれない。
録音
soundcloudには、電子ピアノに録音機能が有るから録ってみて、載せてみた。そうしたら、どこかの国の知らない方が聞いてくださるようで(個人のページを見ると、クラシック好きな方はたまーにいて、ほとんどの方はそれ以外のものがお好きなようです。(もっと多くの人に聞かせませんかというプロモーションサービスの方も多いのですが))、続けて載せてみた、という感じです。
録音はもちろん一回ではなくて。詳しくは↓。https://pulchraflow.blogspot.com/2024/06/blog-post.html
使用楽器、その他
KAWAI CA9500GP, 442hz, Roundness (デフォルトから変更しています)
ZOOM h1nvp wav 48k 16bit
子どもの頃は、家にアップライトが有って、大人になってからは、諸事情により電子ピアノです。弾き潰して、今は3台目(今回は修理できたので)。
”電子ピアノ”と思って弾いてはいなくて。 ↓
https://pulchraflow.blogspot.com/2023/06/blog-post.html
他の曲
こちらに色々載せています。よろしかったら~。
↓こちらは作曲家別です。
https://pixabay.com/photos/piano-grades-teacher-gradebook-7541170/
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