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クレメンティ ソナチネ Op.36-1、サティ 官僚的なソナチネ


(短め・軽めのピアノ曲です。♪ドーミド ソ ソで始まるソナチネと、それにちなんだ大人のストーリーのソナチネです。)

クレメンティ ソナチネ Op.36-1

サティ 官僚的なソナチネ


子どもの頃、ブルグミュラーを終えて、ソナチネに入りました。

ブルグミュラーについてはこちら

ソナチネ集には、クーラウ、クレメンティ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの曲が入っています(デゥセックという作曲家もはいっていますが、やりませんでした)。
楽しみにしていたけれども、(それほど好きではない……!)とそのうち気付きました。(唯一好印象だったのはベートーヴェンだったでしょうか。)
その頃には自分である程度譜読みできるようになっていたので、先生に言わずに、名曲集や、特にショパンに挑戦したり、母が買って来ていたリチャード・クレイダーマンやポピュラーやらを弾いていました。その後、ソナタ集も少ししてから、先生と名曲集の曲やショパンやベートーヴェンをするようになりました。
たぶん、この頃か、少し前から、ツェルニーもして、バッハもインベンションから始めていたと思います。それから高3の夏頃にやめるまで、ツェルニー+バッハ+何か曲でした。エレクトーン好きのおばあちゃんの先生ではありましたが、バリバリなピアノ曲がお好きなようで、わたしは結構ヘベレケでした。その頃には、細かく丁寧にという感じでもなくて、とりあえず最後まで辿り着けばよいという感じにもなっていました。その後でまた弾くこともあるだろうから、その時はそれでよかったと思います。(高3はともかく、大学に入ってから好き勝手によく弾きました、就職してからもそこそこ結構弾いてました。)


このクレメンティのソナチネは、初めて弾いたソナチネ/ソナタだったと思います。ピアノを習いに行くと大抵の方は弾くでしょうか。

たいして好きではなかったソナチネ集ではありますが、”ドーミド ソ ソ”というのは嫌いではないです。思い出したので、弾いてみることにしました。

それで、クレメンティをWikipediaで調べていたら、この曲を使ってサティが曲を作っているということで、みてみることにしました。
メロディーの上に書き込みがあります。サティの曲は、他の作曲家とは違って、何やら具体的な感情・感覚やストーリーが書き込まれています。
取った楽譜には、フランス語の上に英語があったので、英語の方を読んでみました。
大雑把にいうと、第1楽章では、オフィスに出勤します。彼は、エレガントな女性が好きだったり、ペンホルダー、カフス、緑の帽子が好きらしいです。階段を駆け上って、風が吹いて、オフィスの椅子に座って、幸せらしいです。
第2楽章では、出世のことを考えているらしいです。昇給のこと。引越しのこと。
第3楽章では、ブルターニュで教えてもらったペルーの唄を思い出したようです。隣でピアノがクレメンティを弾いているようです。悲しい。ワルツがしたい。そして、勇気を出して、オフィスを後にします。ただ出るのか、辞めるのか。少なくとも早退したのか。フランス語だとquit, 英語だとleaveが書いてあります。

クレメンティのソナタは、子どもやピアノを始めた人が(嫌々?)好んで練習する曲、活発だったり、優雅だったり、クリーンなイメージがします。
一方、サティの曲には、色々と大人の事情が入っているようです。
大人は、クレメンティのソナタをどんな感じで弾くのがよいでしょうか。


さて、たまに裏打ちで、おなざりになりがちな拍を意識する趣旨で、練習しています。符点のリズム練習とか、〇拍目のみ伸ばす練習なども同じような趣旨なんだろうと思います。わたしは飽きなくてよいだろうと、たまに、リズムパターンを使いながら、裏を強くしながら弾いています。(尚、変な癖が付いてるとか言われるといけませんから、先生についていらっしゃる方などはやらない方がいいと思います。)


また、サティの曲で弾き難い所がありましたので、和音をばらして弾いたり、逆に、和音でとってみたりしました。また、たまにやってみるのですが、逆再生してみました。音楽的なかたまり毎のときもありますが、それだと類推してしまうので、本当の逆再生もしています。


サティ
電子ピアノを432hzにして『グノシェンヌ』を弾いてみました。
(最近は442hzに固定しています。度々hzを動かすと音が歪んで来ているような気もして、動かさないことにしました。)



こちらに色々載せています。よろしかったら~。

作曲家別

https://pixabay.com/photos/piano-grades-teacher-gradebook-7541170/

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