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ドビュッシー 金色の魚、ラヴェル 水の戯れ、それと 

暑いので涼しくなりそうな曲をと練習していたら、そんなに涼やかな水が恋しくもない季節になってしまいました。それはさておき、

ドビュッシー 『映像 第2集』より 『金色の魚』

昔弾いたことがありますが、そのときはどうやって弾いていたのか(どれだけ弾けていたものか)? いつどこで弾いていたのか(冊子が有ったはずだけど。たまにガスっと処分してしまうので。たまに処分しなければよかったと思うときもあります。)
それから〇〇年。その間には、ほんの何日かだけれどもパリに行ってみたり、都内の美術館のドビュッシーをテーマにした展示に行って、(これが金色の魚なのかぁ~)と、金粉で描かれた二匹の鯉(日本の絵、蒔絵? 本物ではなかったかも、拡大した画像だったかもしれない)を見たこともありました。
(余談ですが、新しい千円札には海が描かれていて、ドビュッシーが『海』を作曲したときにみたという海でしょうか。)

それはともかく、今のところのことを書いておこうと思います。

・ 長三度と短三度
例えば、出だしで、左のバスがF#(#ファ)、左手が#ド ##ソ=ラ、右手が#ラ #ド、F#(#ファ #ラ #ド)とF#m(#ファ ラ #ド)が混じっています。
他にもあります。Cでいうとわかりやすいかもしれない。左手がド ソ ♭ミ、右手がミ ソを弾いています。
魚の鱗のような、水の波紋の交差のような、感じなのでしょうか。それとも、魚の背景の水面・水中が少しくぐもっている、鮮やかな魚とは対照的なのでしょうか。

・ 二度
♭シ ド、♭レ ♭ミ、ソ ラ など、一音ずつだったり、二音鳴らしたり。
その中に、三度などもあって、魚の動きや水の変化のようにも感じるでしょうか。

・ Ⅱ-V-Ⅰ
おしゃれな感じがして(?)、わかってなかったのですが。
例えば、最初に出てくるのだと、左手 ♭ラ ♭ミ 右手 ド ファ #ファーソ (A♭7)、左手 ♭シ    右手 ♭ラ レ ミーファ (B♭7)、左手 ♭ミ ♭シ 右手 ソ ド #ドーレ(E♭M7、13)。
(教科書的に)V7-Iは、例えばB♭7のレが、E♭の♭ミに進みますが、ここでは、しないで、レのまま。
他にも似たようなものがあります。
流れていて、魚が跳ねた、水が跳ねた、そんな感じのところなんでしょうか。

・ 休符
 中学の頃、美術部で油絵を描いたとき「白くても(白いキャンパスに、白い絵の具を)塗るのよ」と教わりました。(描くのが好きだったわけではなくて、友達の多くが美術部だったので、掛け持ちで短期間だけ入っていました。一年の時は嫌々無理して運動部に入ったものの順調に帰宅部になり、帰宅部も何だからと、二年の時にできた英語部に入り、先生(オールドミスよとおっしゃっていたOL経験のある先生)の人生経験を聞いたり、部員が略一人のため英語の課題を頂いたりしていました。)
 水墨画だったら、上手いこと白い部分を残しておくのでしょうか。蒔絵だったら、地の黒い部分を残しておくのでしょうか。
 
 そんなことを書いたものの、今回の録音では(右手の休みを)端折ってしまったところがあります(なので、そこは小節が短くなっています)。他にはちゃんと音を弾けてなかったなというところもあります。もっと落ち着いて弾ければよかったんだろうけど、落ち着き過ぎても面白くなさそうなので、今回はこれで。

・ #Fと
最後の方、レ ミ #ド #ファ #ラ、シ #シ=ド #ラ #ド #ファ、ソ ラ #ファ #ラ #ドなど、盛り上がって、小さくなっていって、#ド #ファ ラ、#ド #ファ #ラで終わります。
二匹の鯉が戯れているのか、それとも、もう魚はいってしまってその後の水の流れ(もう誰かはいってしまってその残り香)なのでしょうか。

ここで、ラヴェルの『水の戯れ』の真ん中の辺りを思い出しました。

1年くらい前に録音したものを、とりあえず載せておきます。(聞き直すと、録り直したいなと思うけれども。そのうちまた。)

ラヴェル 『水の戯れ』

・ M7、9
出だしは、左手 ミ シ 右手 #レ #ソ 左手 #ソ ミ 右手 #レ #ファ (EM79)、 左手 ラ ミ 右手 #ド #ソ #ド ミ (AM7)。
爽やかな感じもする(けど、ちょっとどうなのかなという感じも実はするけど)でしょうか。
CM7 ついでに9も足すとド ミ ソ シ レですが、なんとなーくこれと、FM79 ファ ラ ド ミ ソなど弾いていると癒しな音楽っぽくなるでしょうか。

ここで、C7だとド ミ ソ ♭シで、ドー>ファ、ミー>ファ、♭シー>ラに進んで、F ド ファ ラになると、お辞儀のジャンじゃーんジャンになります。
上述のM7は、♭シでなく、(ただの)シです。

・ 二度

・ F#
曲が始まってからなんやかんやありまして、F#(#ファ #ラ #ド)とC(ド ミ ソ)を交互に弾いて盛り上がって、それから小さくなっていきます。

昔『金色の魚』を弾いていたときは、未だ『水の戯れ』を弾いたことがなかった(聞いたことはあるけど)なので、気付いていませんでした。
F#(#ファ #ラ #ド)をただ弾いても、水の感じはしないように思いますが、他と組み合わせると、そういう流れのように感じる、また、組み合わせやすいから、なのでしょうか。

ということで、M7、二度、F#で、それと5度で、即興を録ってみました。



こちらに色々載せています。よろしかったら~。

作曲家別

https://pixabay.com/photos/piano-grades-teacher-gradebook-7541170/

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