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できる=can?

こんにちは。パグ蔵です。

本日は「できる」という表現についてすこし考えたいと思います。


「できる」というと、canを真っ先に思いつく方が多いのではないでしょうか。

細かいニュアンスを抜きに単純に「できる」と訳すことができる表現はcanのほかにmay, be able to, be capable of, have the faculty to, be permitted to, have the right to, be entitlied to…とパッと思いつくだけでも結構ありますね。

能力

まず、canの「できる」は、能力があることを指します。

例えば、I can speak English.といえば、英単語や英文法の知識があり、それらを実際に使用して意思疎通をすることができる(能力がある)ということです。

先ほど挙げたbe able to, be capable of, have faculty toも、微妙な違いはあれど、おおむね同じような意味となります。


許可

一方で、canと同じ助動詞であるmayの「できる」は、許可を表します。

例えば、営業許可が必要な事業を行う場合に、ちゃんと許可を取得しているという意味合いで、I may operate XX business.
もちろん、I have the permission/license to operate…といったほうが長いですがより明確ではあります。

canとmayの違いは、以下の例文をご覧いただくとわかりやすいかもしれません。

(学校の授業中、生徒がスミス先生に対して)
Student: "Mr. Smith, can I go to the bath room?"
Mr. Smith: "Yes, probably you can but, you may not."

生徒がスミス先生に対してトイレに行っていいかと(canを使って)訊いています。それに対し先生は、能力的にはYesといい(例えば、トイレの場所を知っている、行き方を知っている等)、一方で、行くことを認めるかについてはNoと言っています。

なお、上記の例は、あくまでもcanとmayの違いを示すための例文なので、実際にこのようになることはないとも思いますし、日常会話ではそこまで気にする必要はないと思います。

もちろん、本来であれば生徒はmayを使って訊くべきですが、canを使ったとしても違和感はありません。

ただ、契約書や規約、法令等の法律関連文書では基本的には明確に使い分けられていますのでご留意ください。
もっとも、法律文書でcanが使われることはほとんどありません。

ちなみに能力であれば、、許可であれば、be permitted to, be allowed toが比較的同じように使われることがあります(もちろん、微妙な違いが存在します。)。

権利

先ほど取り上げた「できる」は、能力許可でしたが、権利があるという意味の「できる」もあります

主なものにhave the right toとbe entitled toがあります。

前者では、haveが現在形である(=現在の状態を表す)ため、その主体が契約などに基づく権利をすでに有していることが示唆されます。
一方、後者では、entitleが権利を付与することを表すため、その主体が契約などの時点では権利を有しておらず、一定の条件下(特定の事由や事象の発生など)で権利が発生することを示唆していることが多いです。


まとめ

日本語で一口に「できる」といっても、英語ではその「できる」の根拠に基づき、表現を変えることによって、より正確な内容を伝えることができます。
むろん、日常会話で細かく気にする必要はありませんが。。。

本日は以上です。お読みいただきありがとうございました。

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