Feeling lucky to be a woman?女性であることを幸せに感じられますか?
114位
この数字が表すものと聞いて何を連想しますか?
実はこれは国際的ランクで見る日本における女性の地位。日本ではランキングのみが重視されすぎると言われますが、この数字明らかに誰が見ても低すぎます。
数日前に某局アナウンサーが番組収録中に突然席を外すという事態に対し、後に謝罪文を提出しました。それには「一社会人として、体調管理が行き届いておらず、深く反省しております」との1文が添えられていました。
確かにメディアの人間であるため生放送中の番組を抜ける、ということはあってはならないことかもしれません。ただここで私が疑問に思ったのは妊娠していることで具合が悪くなることは体調管理が行き届いていないことに問題があるのか?という事です。
妊娠して安定期でなければ具合が悪くなるのは当然の生理現象です。同じ生理現象に尿意や便意も挙げられますが収録前にお手洗いに行くのとは訳が違います。妊娠不安定期の独特の体調不良はもはや本人の判断でどうにかなるものでは無いでしょう。
私が問題視しているのはそういった事を考慮せず、「一社会人」に責任を追わせる日本社会です。
日本の社会において社会人であるということは会社に帰属するということ、それは自分の自由を制限することなのかもしれません。
でも社会の一部で有る前に私達は個人であり、女性であります。社会の中でしか生きていけないことも事実です、でも私達がいないと社会が成り立たないことも事実です。
「女性の管理職もいます」、「ワーク・ライフバランス十分に保てています。」そんな謳い文句が求人に目立つ時代になりました。しかしそれは大手の会社やそもそも女性従業員が多い美容やアパレル業界の一部にしか見られません。
女性の地位に目を向けるとき、力のある女性たちがいつもハイライトされがちですが、目を向けるべきは社会的にも経済的にもアドバンテージを持てない人たちではないでしょうか。彼女たちが声を上げることができ、今まで「男性の職業・役職」とされていた場所に女性がたつことによって初めて女性の地位が確立されるのではないでしょうか。
女性だけに限らず、マイノリティが、社会的な弱者が、自身が自身のままであることに誇りを持てるような世の中にしたい、そう思います。