『マンガでやさしくわかる認知行動療法』※凡人PTによるただの感想
私事ですが、Chromebookを購入しまして。
昨日諸々の設定を済ませ、喜々として今日、これを書いているわけです。
いやー、嬉し楽しい!
・・・・・さて、本題に行きましょう。
↑
と書いてから、実は2ヶ月ほど経過しております。
いろいろありまして・・・・やっと投稿できる喜び!
ぜひぜひ、生暖かい目で読んでやってくださいね。
ーと、いうわけで、5冊目の本はー
これを読もうというきっかけになったのは、疼痛の勉強からです。
私が読んでいた本に、慢性疼痛の対応策として認知行動療法が挙げられており。
認知行動療法。
割とあちこちで耳にはするものの、一体なんぞや?
対応が難しい慢性疼痛に対し、本当に有効利用できるようなものなら、知りたい、使いたい!
との思いが募っていたときに、こんなTweetをしたら↓
優しいフォロワーさんが、教えてくれたんですよね。
本当に感謝感謝、です!
自分はマンガ好きなので、そのとっつきやすさにも惹かれ、即購入に至った次第です。
ーマンガは読みやすい!ー
こういった系統の本を、マンガで読むことに抵抗のある方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
そんなの信用できるのか?
内容も薄っぺらいんじゃないのか?
マンガなんかは読書じゃない!勉強じゃない!
まあ、考え方は人それぞれですので、否定はしませんが。
私個人としては、未知の世界への一歩目としては、良いんじゃないかと思います。
ざっくりとした全体像を掴んでおくことは、新しい分野を学ぶときには有用だと思うのです。
全体のイメージを持ち、その中で心に引っかかるものを深堀りしていけばいい。
そもそもマンガという形態で出版する意図は、できるだけ学びのハードルを下げ、多くの方に手にとってもらいたい、というところにあるのだと思います。
マンガは嫌い!という方は仕方がありませんが、そうでなければ初学者にはやはり有効なんじゃないかな、と思います。
で。
この本は表紙を見てのとおり、女性の読者を想定しているようで、マンガの内容も会社員の女性が主人公になっています。
とはいえ女性特有の問題が語られているわけではなく、男性の自分が読んでも十分理解可能です。
ただし、問題点が1つあります。
それは。
男性が読むときは、表紙が恥ずかしい!
表紙を隠しても、マンガのタッチが女性向けなので、中を見られると恥ずかしい!
まあ、これはその人のキャラによるので、そこはご自身で判断してください・・・・
ー実は文章が多いー
これだけマンガを褒め称えておいてなんですが。
実は、マンガ以外の部分の量が、かなり多いです。
マンガで描かれたエピソードに対し、そのあと丁寧に解説をしてくれるのですが、丁寧な分、量が増えます。
ただし、かなり噛み砕いて書いてくれているのと、マンガの例を適宜引用しながらの解説なので、非常に理解しやすいと思います。
ー内容についてー
私個人としては、比較的前半部分に学びとなる部分が多かったように感じます。
セルフモニタリング、考え方のクセ。
自分自身を振り返ってみると、いろいろ感じるものがありました。
そして、回リハの理学療法士として。
入院生活は、患者さんにとってはどうしてもストレスが多少なりともかかってしまうものです。
自由にならない生活。
今後への不安。
様々な感情が患者さんの中には渦巻くのだろうと思います。
そして、それを表出できる方は、まだいい。
なんとなく溜まった、理解できないモヤモヤ。
不快だけど、言葉にできない。
慢性疼痛は、こういった側面からも影響を受けているのではないかな、と思いました。
ー限界を感じる部分ー
すごーーーーく端的に言うと。
「自分を知り、スモールステップで問題解決していくこと」
という話なのですが(端折りすぎ?)。
少なくとも私の職場である回リハ病院の現場にこのまま持ち込むには、やはり限界があるなぁ、というのが実感です。
なんせ、かなり高い理解力と、継続的な意欲が必要です。
高齢者が多い私の現場では、このハードルがかなり高い。
「自分が自分の治療者になる」のは確かに理想的で、すごく好きな考え方ですが。
自分を客観視し、理解し、解決策を考えるのは、とても高い能力です。
実行できるのは、本当にごく一握りの方たちかな、と思います。
ー可能性を感じる部分ー
そのまま持ち込むのは難しいですが、良いところをつまみ食いしながら取り入れるのは可能ではないかと思います。
ヒントは【認知行動療法は「正しい考え方」「プラス思考」ありき】ではない、というところでしょうか。
どこをつまみ食いするかは、そこかしこに点在しているとおもうので、それぞれでつまみ食いしてみて頂けたらと思います。
ーおわりにー
自分の結論としては、認知行動療法、なんか気になるけど難しそう・・・・という方には、オススメできる本だと思います!
読み終えるのにもさほど時間はかかりません。
言葉の説明も丁寧です。
最後に一つだけ苦言を付けるとすれば。
誤字が多い!
これは出版社の責任でしょうね。
そのせいで理解できない、ということはありませんが、時々「?」というタイミングがあります。
でも、その程度です!
では、最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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