要注意!その糖は脳・筋肉では使えない!
「甘いもの(糖)は脳や筋肉のエネルギーになるから、食べても動けば大丈夫!」
今回はこれを考えていきます。
まず、糖を分解して一番小さい単位を「単糖類」といいます。
単糖類は3種類、
・グルコース(ブドウ糖)
・フルクトース(果糖)
・ガラクトース
に分かれます。
甘いものに多く含まれている砂糖の主成分「スクロース(ショ糖)」は二糖類といい、グルコースとフルクトースがくっついている状態です。
我々の体の様々な組織(筋肉・脳・内臓など)のエネルギー源はグルコースです。
フルクトースは体内に吸収されると、①中性脂肪になる(グルコースに比べるとすごくスムーズに中性脂肪になります)②糖化する(体内のタンパク質と結びついて、タンパク質を使えなくします。代表的なのが酸素を運ぶヘモグロビンと結びつく。血液検査のHbA1C。)③グルコースに代謝される(体内にグルコースがないときにできる裏技。しかし大量のフルクトースが入ってくると、代謝不可。)
以上のことから、砂糖が多く含まれる甘いお菓子などの糖は、半分はエネルギーとして利用され、半分は使えないということです。
これを知らないと、「糖は脳や筋肉のエネルギーになるから」とか「お菓子を食べても運動すれば大丈夫」という間違った理解になってしまいます。
栄養は誤解が多いです。特に「カロリー」を軸に考えると上記のようなことが起こります。
正しい知識で正しい体づくりをしていきましょう。