ケガから復帰するタイミング
【いつから練習を再開するのか】
一番問題となるのがケガから復帰するタイミングです。
医師の診察を受けると「全治2週間」とか「全治一ヶ月」といったケガが治る目安を伝えてくれることがありますが、これはあくまでも目安であり、個人によって前後することも考えられます。
また「全治」という言葉はケガの部位が回復した状態のことをさしますが、これは局所的な話であり、ケガの部位が良くなったからプレーも出来ると考えるのは早計です。
痛みや腫れといった初期の炎症症状がとれたところから、関節の動く範囲を確認し、必要に応じてリハビリテーションを行い、筋力・柔軟性などを回復させること。
そこから専門的な動き、行っているスポーツのプレーに近い動作を少しずつ取り入れていき、最終的に不安のない状態で動くことができるようになれば、競技復帰に向けてのゴーサインが出ると考えられます。
これを「試合が近いから」「休んでばかりいられないから」という理由で、段階を踏まずに競技復帰してしまうと、ケガをした部分の回復が遅くなるばかりか、プレーでもケガをしたところをかばってしまい、別のところに痛みが出るといったことにもつながってしまいます。
また同じ動作で同じようにケガをしてしまい、これを繰り返すようになって「習慣性の慢性障害」になってしまうことも考えられます。
ケガから復帰するタイミングは慎重に見極める必要があります。
☆ケガ復帰のチェックリスト☆
✓ ケガをした部位の痛みはないか、腫れはないか(初期の炎症症状)
✓ 関節の動く範囲(関節可動域)は正常か(左右差などもチェック)
✓ ケガの原因となるものを取り除いたか(柔軟性をよくする、筋力をつける、疲労をとる等)
✓ ケガをしたときの動作(捻挫したときの動作など)に不安はないか
✓ ケガ以外の部位について、しっかりトレーニングを行っていたか
これらを確認し、不安をなるべく取り除いた状態で競技復帰するよう心がけましょう。
不安であれば医師に相談しながら、競技復帰の目安を相談しながら、身体を動かしていくようにしましょう。ケガは「治りかけ」が肝心です。
同じケガを繰り返さないためにも、身体のことについて学びながら、自分で出来ることをしっかり行っていくことが大切です。
【ケガを繰り返さないために】
●ケガの原因を追求する
●ケガの原因となるものを取り除く
●練習再開は不安要素をなるべく少なくしてから
●ケガをしたときと同じ動作を行っても問題ない状態にする
●全治○○はケガの部位に限ったもの。プレーの出来る身体づくりを並行して行う
●ケガ復帰のチェックリストを参考に、必要に応じて医師と相談しながら
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