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Сатоша
2016年6月30日 08:50
科目は嫌いだけど先生が好きだから、この授業は好き……と思う内に科目も好きになってくるのも、私が昨夜書いた感情エーテルの作用ですね。私はそれで今の仕事を目指したんだった
2016年6月29日 23:59
光を伝えて行く媒介、エーテル。同様のものが、感情にもある気がする。君に笑顔でいて欲しい。そうすれば、私も笑顔になれるから。 君が悲しいと私も悲しい。 君をここまで怒らせるなんてひどい奴じゃあないか。このような感情の伝播の正体。共感を生み出すもの。それが存在するならば、名前を与えよう。「感情エーテル」と。好きだ好きだと言われ続ける内に、こちらも好きになってくる現象のように、愛情の伝播
2016年6月20日 22:23
彼女の手を握ったら熱かった。手の熱い人は心が冷たいなどという迷信もどこかで聞いたが、そうではない。手が熱いということは、死んでいないということだ。屍体からかけ離れた存在であるということだ。だから恋をしたのだろう。 この子は、私が死ぬ時に哀しむだろうか。自信がないわけではないが、結局他者の考えは理解し切れないから断言も出来ない。しかし、それは大きな問題ではない。問題は、彼女は、私の死に対して「
2016年6月19日 23:08
初めて経験することでも懐かしく感じたり、恐怖を感じたりすることがあり、そこから「私の前世はもしかして」と想像することが出来る。 私の場合、敬虔なロシア正教徒だったのではないか、と感じる。長らく悩まされた不眠症や、ストレスによる急な発熱の連続が、三月末にロシアに行ってからぴたりと止んだ。 モスクワのウスペンスキー寺院に入り、イコンを見た時には人生で至上の感動を得た。 他にも諸々。論理的
2016年6月15日 21:19
私が愛した過去を、貴女は愛しているだろうか。或いは、憎んでいるだろうか。共に歩みたかった未来は、あの日潰えた。それでも、足跡は二列になっていたはずだった。 波打ち際をひとり歩いた。湿気と初夏の熱気を肌で感じ取るが不愉快ではなかった。耳には、ふたりでイヤホンを分けあった曲が流れている。しばらくの間は厭われた曲も、今ではまた、美しい、美しい音色に戻っていた。 ふと足元を見ると、綺麗に輝く貝殻