Сатоша
社会不適合でも頑張って生きてる、と証明するには文章を書くしかあるまい。そんなことを思いながら、書いているのです。
夢は夢は、欠片と欠片の歪な映画。現は現は、手帳に記す詩人の溜息。そんな小説群。
お久しぶりです。ちょっと触法行為により収監されていました。
地震とか災害があると「大丈夫ですか?」とツイートしなければならない暴力にさらされている。ただし、その心配ツイートを投稿しさえすれば気持ちはどうでも良いし、その直後にパーリィピーポーなツイートをしてもよい。
垂れる血が美しかったから、眺めることを求めた。腹が減ったからパンを食べるのと同じだろ? 何が悪いのかわからない。でも、色取り取りの黒い「モヤ」が、謝れと騒ぎ立てるんだ。誰に? どうやって? わからないから問うた。「モヤ」は散った。 私は彼のためを思って言っているんです。だって、おかしいじゃあないですか。なんで当たり前のことがわからないの? って言うとね、彼なんて答えたと思います? 「アタリマエッテナンダ?」ですよ。もう話す気も失せちゃった。 彼は可哀想な人です。被害者です
頑張れ頑張れ、君なら出来る。みんなで一緒に進んで行こうよ。そんな些細なことで悩むなよ。大丈夫大丈夫。元気になってくれたかな。元気にならないとブチ殺すぞ。
癌細胞のように湧き出た関心は、存外にあっさりと完治する。百年の恋も冷める、とはそのような心境だ。君は死んでくれないのか? だとしたら、がっかりだよ。君のことを好きだった私を、さっさと殺してくれよ。せめてもの情けでさ。私は玉座で骨をばら撒き、犬に靴を舐めさせているから、十字を切りたくなったら呼んでくれ。柿の葉を焚き上げる仕事を、最後にあげるよ。
愛して已まない君は此処にいるが、何処にもいない。愛着を叶えるために、執着を捨てよ。逢瀬は祝福された黄泉の果実。触れることの出来ない三十の愛は此の手の中にある。 笑顔を見せてくれ。私はそれを輝かせる。
うつくしいものの早く廃れ、愛せらるるものの早く亡ぶるといふことは、何たる残酷な矛盾であろう。しかしこの残酷があるために、かへって愛惜といふ慕はしき文字も生れた。すべてうつくしきものはそのうつくしさを全うせんがために、余韻嫋々の哀曲を残して去つた。あなたは一生をうつくしい人として終りたいとは思ひませんかーー あなたは自分の生命をうつくしいと思つたことがありますか。さうしてあなたはそのうつくしい生命の後に、愛惜といふ落胤を残したいとは思ひませんか。 私の愛する文学作品の中の科白
死神が大鎌を携えてやって来た。殺すつもりはないらしい。ただ隣にいるだけだ、とそう言った。 死神は本当に、側にいるだけだった。というよりむしろ、私を励ましてくれたり、話し相手になってくれたりした。心地よい声で、欲しい言葉をかけてくれる。ただ、鎌を引き摺る音だけが不愉快だった。 或る日、死神があまり喋らなくなった。すると、鎌を引き摺る音が余計に不愉快になった。もっと言えば、恐ろしくなった。しかし、私には何が恐ろしいか判断出来なかった。 殺されることが恐ろしいのか、死神を嫌いに
良い刺激がいっぱい。またゆっくり小説書こう……という意志はある。意志はある。
やっと書けた。これで、完結……かな? マガジンにまとめました。「ア・コ・ガ・レ」って小説群です。全部、主人公は同じ。心の内が……書けたかなぁ、とか思っているけど、もっとうまく書きたかったとも強く思う。上達にはまず、多く書かないとね。
朝食を作っている時、不注意から左腕に火傷を負った。薬を塗って包帯を巻いたら、なんだかリストカットを隠しているように見える。外はまだ暑いから、長袖は着られない。かといって、包帯を見た者に邪推されるのも嫌だ。だから出かけたくないと思った。仕事は休みだったのは幸いだった。食材も足りているし、外に出なければいけない理由は特になく、しかもちょうど今日は三連休の初日だ。次の出勤までに治る気がしているので、本当に幸運だと感じた。 昼になると、急にナポリタンが食べたくなったので、ふた駅
仕事がやっとちょっと落ち着きました。明日はなんもないし……なんか書けるかな
最高でした
ある休日、本屋にでも行こうと思い立ち、出かけた。お気に入りのキャスケットを目深に被り、伊達眼鏡をかけた。 道すがら、外国からの観光客に声をかけられた。どうやら、目的地へ向かうためのバスがわからなかったようだった。私は、それほど得意でもない英語で、丁寧にバス停までの行き方と、乗るべき路線を教えた。観光客は素敵な笑顔を見せてくれた。良いことをすると気持ちが良い。さきほど教えた情報は全て嘘だったが、それでもあの笑顔が見られたならばそれで良い。せっかくなので、彼らが行きたがって
吐きたい愚痴は飲み込んで、楽しさ求めて飲み込んで。不覚に吐いても飲み込んで。見られぬように舐め尽くす。潔癖症なスカトロジイ。快楽愉悦のユートピア。「果実」を食べても不可失楽園。笑顔の化粧は血に守られて、天に唾せば躊躇い傷と。水を飲め飲め、吐瀉祭。宴の後には大掃除。 殺せ。この機械人形を。中身を引きずり出せ。
割れた鏡で頬を裂いたら、ホンネというものが見える気がした。痛くて冷たい感じがした。同時に、嬉し恥ずかし、という感情が湧いた。頬の外側を赤が伝ったので、白ワインを飲んだら自ずと笑いがこみ上げて来た。酔いがまわりはじめた。急にシャワーを浴びたくなったから、カミソリを持って公園に行った。日差しが腕を焼く感覚を味わう。 公園の細い木の幹に、カミソリで相合傘を描いた。右にはサルトル、左にはボーボワール。深い意味はなかった。ただ、私が生きているということを誰かに感じて欲しかったのだ