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脂質について

脂質脂肪の違いは何か。脂質を摂取すると体脂肪になるのか。
脂質はなぜ必要なのか。そのような事が理解できていないと脂質の重要性が見えてきません。この記事をご覧頂ければ、必ず脂質の重要性がお分かり頂けます。

1. 脂肪について理解する

いきなり複雑な内容になりますが、脂肪とは、脂肪酸3分子とグリセロール1分子によって生成されるものを指します。脂肪酸は酸性、グリセロールはアルカリ性なため脂肪は中性となります。この脂肪酸3分子が全て飽和脂肪酸のものを、飽和脂肪酸、1分子でも不飽和脂肪酸を含むものを不飽和脂肪酸と呼びます。

 1.1 飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸について

 -飽和脂肪酸
飽和脂肪酸は、体内で生成ができるため多く摂取する必要ないと言われております。また、飽和脂肪酸は不飽和脂肪酸より優先的に体内で使用されます。お肉の脂身などに多く含まれております。

 -不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸は、飽和していない状態なため、酸化しやすい脂肪です。
しかし、身体おいてとても大切な脂肪です。例えば、細胞膜の材料になったり、ホルモンの材料になるからです。主に、お魚に含まれているEPAが代表的な不飽和脂肪酸になります。

・脂質と脂肪の違い
脂肪とは、様々な種類の脂質の総称になります。

・脂質の種類について
まず、脂質を多く含んでいる食べ物をあげてみてください。
バター、オイル、お肉、お魚、チーズ、ナッツなどでしょうか?
それでは、脂質の種類と脂肪の役割についてみていきましょう。

・代表的な脂質の種類
-リン脂質(脂肪酸+リン酸)
細胞膜を構成する物質

-コレステロール(脂肪酸+タンパク質)
身体の循環をコントロールするためのホルモンの材料

 1.2 脂肪の役割

・細胞膜の材料
細胞膜とは細胞の表面にある膜であり、不純物の侵入を防ぐものである。
細胞膜の構成する物質が、リン脂質やコレステロールなどである。

・ 活動エネルギーとなる
脂肪酸やケトン体が主なエネルギー源
となる。

・ ホルモンの材料
副腎皮質ホルモン
男性ホルモン女性ホルモンなどはコレステロールから作られる。

・ エイコサノイドの材料
睡眠の誘発、子宮や気管支などの平滑筋を収縮する働きがあるエイコサノイドの材料。

・ 脂溶性ビタミンの吸収効率をあげる
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなどは脂質に代謝される。


ここまでのまとめ
・脂肪は、脂質の総称である
・脂肪は、ホルモンや細胞膜の材料となる
・脂溶性ビタミンの代謝に必要


---------------次回、必須脂肪酸とトランス脂肪酸について---------------

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