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【これ知ってる?子供、乳幼児の睡眠のこと】


安齋です!


突然ですが、皆さんは睡眠は好きですか?

僕は寝るのがすごく好きで、いかに質のいい睡眠を取ろうか考えています。

寝室は暖色の光にするとか、白湯を飲むとか、枕の高さを合わせるとか、ストレスを抱えたまま布団に入らないようにするとか。。。


色々考えて寝ることに尽力を注いでいます!


なんで、そんなに力を入れるのか。

理由は簡単で、人は寝ることで身体の疲労や精神的ストレスをリセットするからです。

巷でショートスリーパーなんて流行っていますが、僕には合いませんでした。

やっぱり7時間くらいはしっかり寝たい!

じゃないと日中の業務のパフォーマンスがやっぱり寝られている時と比較すると低下するんですよね。


で、ふと思ったんです。


「子供や乳幼児に夜泣きってあるけど、あれって果たして本当に生理現象なのか、実は睡眠障害なのではないか。知ることを知っているとしっかりと対処できるのではないか。」

って。


調べました。そしたらですね、


まぁまぁある、原因がある。


ということで、せっかくなので僕の知識も踏まえて書いていこうと思います!

理学療法士ですから、理学療法的観点も加えていきたいところですが、そこはまた後日。


では、いきます!


【夜泣きとは】


そもそも、夜泣きってどんなことを言うのか知らないと勝手に思っているので書きます!

「生後6ヶ月以降で、眠る環境が適切であるにも関わらず、寝つきが悪い(20分以上かかる)、夜中に途中で目が覚める(20分以上起きている)、早く目が覚める(午前4〜5時に起床)などにより、睡眠時間が短縮し、日中のダルさ、注意力低下、やる気低下、イライラや落ち着きのなさなどの問題行動があることが3ヶ月以上継続している」


日本で唯一の夜泣き専門外来が設置してあります、兵庫県立リハビリテーション中央病院のHPでは、

生後6か月以降で、眠る環境を整えても、「夜間に連続して8時間以下しか眠れない」、「夜間睡眠中に途中で目が覚めて、再入眠に20分以上かかる」、「22時以降にしか入眠できず、8時以降にしか起床できない」、「眠る時刻・起きる時刻が定まらず、日ごとに90分以上のばらつきがある」などの睡眠障害があり、そのために昼間の活動に支障をきたしている場合です。昼間の症状としては、不機嫌、かんしゃく、不活発、動作緩慢で何事にも時間がかかる、眠気、不規則な昼寝などが挙げられます。(引用:兵庫県立リハビリテーション中央病院HP 小児睡眠・発達障害)


と述べています。

これが現在の医学的定義であり、乳幼児の睡眠障害=不眠症と言われています。


要点は3つあって、

①寝つきが悪い(20分以上かかる)
②夜中に途中で目が覚める(20分以上起きている)
③早く目が覚める(午前4〜5時に起床)


これがまず、要点になります!


ただ、個人差が非常に大きいので一概には言えませんが一つの指標にはなりますね!

自分の子はこれらに当てはまるのかどうかを見るだけでも、まずは睡眠障害なのかただの夜泣きなのかどうかを判断してみましょー!


さて、そんな睡眠障害ですが、結構深刻な問題です。


睡眠障害となってしまった本人もそうですが、そのご両親にもかなりの負担がかかっています。ご両親がなかなか寝つけられない子供に対してなんとかして寝てもらおうとあの手この手を使って、の攻防が毎晩繰り返されるので

仕事も生活もあるのにほとんど眠れない日々が長時間続いて本人も親もどんどん疲れてしまっている状態が生じるのです。


実際、それが原因でノイローゼになってしまったり我が子に十分な愛情を注げなくて育児放棄したくなる親御さんもいらっしゃるのです。


「夜泣きは子供の仕事だから、仕方ない」


よく言われるワードですが、これは仕方ないことではないです!


しっかりと、そのリスクと対応方法を知っておくことが子供の成長をよくするだけでなく親自身の生活も守ることができるのです!


そんな生活にするために僕が持っているものをここでさらけ出します!!!



【乳幼児の睡眠障害によるリスクってあるの?】



さて、社会人には身近であろう睡眠障害について。

睡眠時間が短縮していくと仕事効率も下がるし、メンタルも下がるからいいことがありませんね。


社会人でもリスクがあるのだから、乳幼児にも当然ながらリスクはあります。


どんなリスクが潜んでいるのか。そこについて説明していきます!


1.脳機能の低下


科学的根拠に確実に裏付けされている脳機能低下。これは文献を知らない方々でもなんとなくイメージがつくかと思います。


成長過程において睡眠障害による睡眠時間の短縮はそのまま発達障害に直結します。


具体的に言うと、社会人でも仕事が繁忙期などで忙しく睡眠時間が不十分になっていると集中力低下して仕事に身が入らなかったり、普段なら気にしないことでもイライラするようになったり、些細なミスの連続があったりします。これが子供、乳幼児にも生じるのです。

できることが同い年の子たちよりも少なかったり、人の話を落ち着いて聞くことができなかったり、走り回ったりして常に落ち着きがないなどの症状がまさにそれです。

本当に遊びたくて、単純に走り回っている子もいますがそれは自我がある程度まで形成されて物事の判断がつくようになった段階のお子さんです。

乳幼児や3歳未満の子供がこのような反応を見せているとしたら、十分に睡眠時間を確保できていない可能性があります。


ただ、あくまでも睡眠不足による一時的な脳機能低下なので、この先も続く機能低下ではないということは理解しておいてくださいね!



2.発達障害と関係がある?ない?


発達障害と睡眠不足の関係性については文献を調べても色々出ていることは出ていますが、実際は特異度および感度がデータからは十分に搾取できておらず、確実にこれ!ということは難しいのですが、基本的には関係がありません!


なので、睡眠障害だから発達障害というわけではありませんし、発達障害だから睡眠障害ということでもありません。

障害のない子でも、何らかの原因で寝られないことがストレスになって話が聞けなくなるなんてざらにありますので。


決めつけることなく、まずは寝られているかどうかっていうのをしっかり把握しましょうね!

睡眠障害=発達障害


とは言えません。


よって、安齋の考察は

「あくまでも擬似的な発達障害様現象であり、根本的な心身機能の問題でない」と考えています。


兵庫県立リハビリテーション中央病院の夜泣き外来の担当医、菊池清医師は、

「睡眠不足に陥ると発達障害を思わせる症状が出る。」例えば、「注意欠如・多動症」は有名な発達障害の一つだけど、注意を継続できなかったり、注意の集中ができない、忘れ物が多いという症状がある。でもそれは、睡眠不足でぼーっとしている時も同じことが起きる。睡眠障害の人は睡魔と戦っているのかじっとしていられないことが多い。子供は睡眠不足の場合に、「注意欠如・多動症」を思わせる症状が出揃う。そういう子達の中には、きちんと眠れるようになるだけで症状が出なくなることもある。一方で、体質的に発達障害を持っている子達は、高い確率で睡眠障害を伴う。


このようにお話ししていました!


実際に、安齋は小児リハを何度か担当した際には、介入中になかなか集中することができない子の親御さんに日常生活について問診を進めていくと

「実は宵っ張りでなかなか寝てくれない」
「寝ても深夜に起きちゃう」
「朝から部屋の中でドタバタして遊んでいる」

などの訴えが聴取されてました。


なので、リハビリではその子が楽しいと思うことを親御さんと一緒に探したり実施したり、ゴロンとして気持ちよく横になれるように介入していました。


【対策方法を詳しく!】


リスクや睡眠障害によって生じる弊害を説明していきました!


怖さはわかったから、今度はその対策を知る段階ですね!

アメリカの睡眠学会で定義されている最適睡眠時間を参考にすると、

【子どもにとって望ましい睡眠時間】
米国睡眠医学会から、米国小児科学会の推奨を受け、子どもにとって望ましい睡眠時間が示されている(J Clin Sleep Med 2016; 12(6):785-6)。生後4か月から11か月では12~16時間。1~2歳では11~14時間。3~5歳では10~13時間、6~12歳では9~12時間、13~18歳では8~10時間。なお、大人は7~9時間とされている(Sleep Health 2015; 1:40-3)。

だそうで。


つまり、平均的に半日は寝ています。そうしないと疲労するし成長も円滑に進行しないためでしょう。


寝られないからには、おそらく理由があります。

そして、寝られないからこそ出来るはずができなくなっていることもあります。


まずは、そこをしっかりと見てみましょ!

【対策方法とは?〜一般の方ができること〜】


ここでは医療職ではなく、一般職の方々にぜひ取り組んでいただきたい内容にしていきます!


【できることその1〜照明を変える〜】


まず、寝室の照明を変えましょう!

LEDライトは気分を高揚させる作用がありますので、寝る準備を身体が出来なくなります。しっかりと寝る準備を身体にさせるためにも暖色の蛍光灯にして落ち着くようにしましょう!

さらに言えば、天井につけずに寝室は簡易照明などでも十分です!

あくまでも寝て身体を休める場所という認識を環境からもさせましょう。


【できることその2〜寝る時間を決める〜】


布団に入る時間を決めることも大切です!


人はやはり、体内時計がありますので就寝時間がバラバラになると、いつ寝たら良いのか脳が記憶しません。特に2-3時間のずれはかなり負担を強いますのでどんなにずれても30分のずれで収まるようにしましょう!
寝る時間を決めると自然と、この時間には寝ないといけないからそれまでに何を終わらせないといけないというタイムマネジメントも教育できるので一石二鳥ですね!


あとは一緒に遊べる時間があるなら、液晶から離れた遊びをすることが良いです。


液晶からくる刺激って、大きくて。TVから受ける情報量って膨大。

光刺激もあるし聴覚刺激もある。

聞きなれない情報も刺激として入ってくるから処理するために無意識に脳を働かせているので、疲れるし覚醒状態が延長してしまうんですね。


【できることその3〜いっぱい話しかけてあげてください!〜】

先ほど、テレビは情報量が膨大で刺激が多すぎるって話をしました。

でも、聞くことって聴覚を刺激することには良いことなんです。


じゃあ、どうすると良いのかというと、

ママやパパがいっぱい話しかけてくれることが一番の情報になるんです!


多くのことを知る機会になるのはいいことですが、それだったらテレビよりも遊びやママパパとお話する時間から得るものの方が何倍も必要ですし、愛情も感じとれるので大切な時間です。


なので、なるべくTVも時間を決めてみることが寝るための方法になります!


テレビよりも、家族で過ごす時間をぜひ大切にしてみてくださいね!


【できることその4〜お部屋を整えましょう〜】

私たち、大人でも体感することですが、部屋が整っていないと落ち着きませんよね。

それは子供も一緒。


いろんな物が部屋に整理されずに無造作にあると、整っていないからその物体を正確に認知するために時間がかかります。生活している空間でその状態が続くと、あれやこれやといちいち注意してみないといけないので注意してばかりの生活になります。


それが疲れとなり、いざ集中しようとしても肝心な時に集中できなくなるのです。


大人も一緒ですね、仕事で忙しくてデスクがどんどん散らかってくると探し物が出てこなくて仕事効率がどんどん低下していく。


子供も整っている生活スペースでこそ、その子の本来の集中力を発揮できるのです!

ぜひ、部屋の中を整えてすっきりとした空間で一緒に遊んでみましょう!


【できることその5〜夜泣きしても5分だけ待ってみて〜】


夜泣きが始まると、特にママさんは心配になってオムツ交換が必要なのか、授乳した方がいいのかなどいろいろ一生懸命やっています。

もちろん、それが正解のパターンにもありますしそうではなかったパターンもでます。


ここで大切なのは、やり過ぎないということ!


一般的に生後6ヶ月経過したあたりから、離乳食が始まって生後9ヶ月くらいから離乳食を安定して食べられるようになったら夜間の授乳は断乳するように心がけることも大切。そうしないと、夜間に起きる癖がついてしまう。


要は大人でいう、夜食を食べると同じこと。夜間に食べる習慣があると、常に内臓が消化のために動くので眠りが浅くなることもあります。


泣いたから授乳しないといけない、ではなくて

「卒乳もしていくことも大切だな。」

という気持ちを持って、5分だけ待ってみてください。


乳幼児は眠りが浅くて単に起きちゃっただけのこともあって、その場合はすぐに寝るので、世話をすぐに始めるのではなく観察をしてみてください!

【できることその6〜夜間は交代制にしましょ!〜】

とは言っても、いつもスヤスヤと寝てくれるほど子供は単純じゃありません。

時には子供なりにむしゃくしゃしてなかなか寝られない時が続き時だってあります。


となると、当然親子で一緒の部屋に寝ているとみんな起きることになりますよね。それが継続するのは当然だけど辛い。仕方なく授乳してお腹一杯にさせて寝かせる、そんな流れで過ごしていくのは疲れちゃいますよね。


なので、寝付いてくれない日々が3日以上継続しそうだったら、ママさんとパパさん交代制で夜間の対応をするようにしてみてください。


例えば、最初の2日は寝室でママさんとお子さんが寝る、パパさんは別の部屋で寝る。この2日間はママさんのみ対応する。次の2日間は寝室ではパパさんとお子さんが寝て、ママさんは別の部屋で寝る。その2日間はパパさんのみ対応する。


など、負担を分担することも両親のためになります!


そして、実はこれは乳幼児の卒乳にも繋がります。対応をパパもすることで授乳してもらえないということを本能的に乳幼児は把握します。すると、パパさんに変わった途端、夜泣きが止んだということもケースとしてあります。


なので、俺は乳出ないからな!というパパさんの協力もぜひ頂きたいところですね!


【できることその7〜迷ったら専門家に頼りましょ!〜】


さて、ここまで自分でも出来ることを書いてきました。


でもね、親御さんたちはほとんど出来ることをやってきているんです。それでもなかなか寝付いてくれないから困っている。そんな場合は専門家に頼りましょ!


小児科の先生や、夜泣き外来のある読者によっては遠いかもしれないけど、兵庫県立リハビリテーション中央病院さんには夜泣き外来もあります。


ぜひ、どうしたらいいのかわからないという方は頼れるところに頼ってみましょ!


もちろん、筆者も医療従事者です。相談受けさせていただきます。


【まとめ】

たくさんの情報を並べました。


情報量は多いです、でもそれほど子供の睡眠って大事なんだよってことです。

大人でも大切なのだから、成長していく子供には大人以上に大切な生理的行為なのです。


お子さんのいる方はぜひ、一度睡眠について考えてみてください。

そうでない方も自分の睡眠ってどんなかなって改めて見直す機会を作ってみてくださいね!

やはり家族なのですから毎日を楽しく過ごしていただければ嬉しいです!



ではではーーーーーー!!!!!!!




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