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闘争か逃走反応(fight or flight response)

○自律神経系(autonomic nervous system)

 身体の内臓や内分泌系の働きを調整する神経。

○ホメオスタシス(homeostasis)

 Bernard.Cが提唱した。
 生体は外部環境の変化に動ぜず、体温・血圧・血液組成などの内部環境をある一定範囲内に保つ調整機能。
 視床下部を中心とする自律神経系や内分泌系の働きによる。

○交感神経系(sympathetic nervous system)

 主に危機的な状態で働く。
 呼吸を多くし、酸素を取り入れるなどして循環器の機能を向上させて、活動に耐えうる身体状態をつくることを闘争が逃走反応という。
 一方で消化器の機能が低下しており、腹痛や食欲不振が起こりやすい。

○副交感神経系(parasympathetic nervous system)

 主に休息の場面で働く。
 循環器の機能を低下させて呼吸数・血液循環を抑え、消化器の機能を向上させて休息に適した身体状態をつくる。

 交感神経は内臓器官に対してノルアドレナリンやアドレナリンを、 副交感神経はアセチルコリンを分泌させる。

○自律訓練法(autogenic training) 

 シュルツ(Schultz, J.H.)が開発した自律神経系の適切なコントロールを目指すセルフコントロール法。
 四肢を弛緩させる公式化された語句(言語公式)を唱えながら、その内容に集中することで、緊張状態を鎮静状態に移行させる。
 受動的注意集中という意図的に注意を向けるのではなく、さりげない態度で注意を集中することが重要となる。
 自我の弱い重度うつ病や統合失調症患者には禁忌とされる。

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