【知らないとヤバい】公認心理師って食べていけるの?についての最適解
公認心理師は食べていけない、ヤバいという風潮
をたまにTwitterで見かける。果たして本当にそうなのか。取得するとどのような変化があるのか。本記事では現役公認心理師、臨床心理士である筆者(猫)が身を削りながらその実態に迫っていく次第だ。長々と語るのもアレだ。公認心理師という資格で食べていける。結婚、子育て、マイホーム、車すべていけるぞ※ただし…である。ソースは筆者(猫)!ではなく筆者の周囲の知人だ(もちろんn=1ではない、そして一部の特権層の話ではない)。他人の褌で袴を取ることに定評があるのも私だ。
公認心理師って何?
簡単に言うと心理を扱う国家資格である。全国に7万人くらいいる。勘が良い方は気づくと思うがすでに臨床心理士よりも公認心理師の資格保有者の方が数が多いのである。
臨床心理士と何が違うの?
臨床心理士は「民間資格」、公認心理師は「国家資格」。
時と場合によっては国のお墨付きが威力を発揮することもある。あと士と師は全然意味が違うのでうっかり間違えてはならない。
公認心理「士」と表記しているコンテンツは大体が公認心理師を理解していないのでスルー推奨まである。
待遇はどうなの?
ちなみに日本人の平均年収は…
大丈夫、国税庁のデータだよ!
ざっくり言うと平均年収を超えている領域もあればそうでない領域もある。高学歴ワープア扱いされることもあるけど、意外とそうでもなくね?という印象もある。
求人はあるの?
これをみて判断してね!数だけならある。待遇は各自確認するとよろし。
最強の瞬間火力:スクールカウンセラー
ここまで読んでくれた諸兄なら知っているであろうが、一応紹介しておく。
一部のエクストリームな職場を除き、瞬間的なペイがさいつよなのはスクールカウンセラーである。
冷静に考えてほしい。週1で44,100×4=月収176,400…エグエグのエグである。
ところがぎっちょん、火力が高いには理由がある。わからない人はクラピカを思い出すのです。。。
読むだけで胃が痛い。。。というわけで東京都のスクールカウンセラーの9割がストレスを感じているというデータまである。
毎年書類書くのと年度末まで配属が決まらないという鬼のような仕様を変えないと胃の痛さは変わらない気もする。なんとかしてくれJAPAN。
あと普通に院卒直後でスクールカウンセラーになるのは難易度が半端ないと思う。子どもが好き!ってだけでやるのはデンジャラスかつハードな職場環境である。
※ただし仕事をしていてストレスを感じるのは何もスクールカウンセラーだけに限らず、大体の人がストレスを感じているし筆者も隙あらばゲワイ退勤をキメたいと考えている。ほしいよね不労所得。
ちなみに全国単位でみると常勤でスクールカウンセラーを配置している地域もある。さすが徳川のお膝元である。
追記アリ:たまに私学で常勤スクールカウンセラーの求人を見るが瞬殺されている模様。みんな考えることは同じである。
https://www.city.nagoya.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000074/74050/gakkouennzyosyokunozyoukinnka.pdf
ただし常勤になればみんなハッピーというわけではない。このあたりは後述。
ちなみに筆者は現役スクールカウンセラーではないので既得権益案件ではないことをはっきりと申し上げておく。難易度は高いかもだがそれでもやりたい人はチャレンジすべきという立場だ。
公認心理師×〇〇は諸刃の剣
また巷にあふれかえっている公認心理師×〇〇。
良い意味でも悪い意味でも食い合わせを考える必要があると思う。
悪い組み合わせをすると倫理案件と即座にガッチャーンコ!してしまうから気を付けてくれよな!
ケンタのナゲットをチキラーに入れてもウォーズマン理論が発動しないのは有名だ。
※ウォーズマン理論を知らないよいこのみんなはゆでたまごで検索するとよろし。
心理職は有名になればなるほど首がしまる説もある(が唱えているのは私だけかもしれない)。ということは有名になればなるほど利益になる〇〇とも食い合わせはよくないということになるかも。全心理職は幻のシックスマンであるべきというのが持論である。異論は認める。
この猫、WJの話しかしねえな…と思っている諸兄も多いと思うので、まじめな話に戻りたい。
常勤はいいぞおじさんの主張
常勤と非常勤の話である。界隈でも有数な常勤はいいぞおじさんなので常勤がいいぞ目線でしか話せないが、ご容赦願いたい。ざっくりすぎてクレーム入れられそうなまとめ方をすると以下の通りだ。
常勤:一度なったら退職まで組織とズットモ。専門性(自分のやりたいこと)を引き換えにして福利厚生や賞与などを召喚できる。
非常勤:フットワーク軽くいろんな職場でキャリアアップが可能。福利厚生や賞与を引き換えにして専門性を召喚する。
どちらがいいのかは個人の判断によるし正誤を問うものではないと前置きしたうえでどちらを選ぶかを考える必要がある。
常勤は世間一般の働き方に近くなり、専門性を発揮できることばかりではなくなることが多い(自分のやりたいことばかりが出来るわけでない)と聞く=組織を存続させる、利益を出すために色々なことをしなければならない。カウンセリング、心理療法、心理検査といった教科書的な「臨床」のみならず現場で求められることをやっていくことになる。
対して非常勤は専門性をフルに発揮できる立ち位置にあることが多い。非常勤=業務が定められた契約なのでそれ以外の業務をすることは少ない(あくまでも一般論)。〇〇〇が絶対にやりたい!という人はこちらを選ぶべきだ。いわば教科書的な「臨床」に近い(そんなものが実在するのかはわからないが便宜上このように表現する)。
そして、あえて現実を見るとすると常勤と非常勤には埋められない賃金の差が存在する。
3 正社員・非正社員の賃金差の現状
一般的なデータで恐縮だが、このあたりは内閣府くんがまとめてくれているからみんな読もう。ただし、上述のスクールカウンセラーの瞬間火力の前には常勤は無力に感じる瞬間があるというのもまた事実だ。
※追記アリ
自分の時給換算を始めると秒で心が削られるマジで絶対YAMERO…
※追記アリ
先達が具体的な数値まで算出されているのでありがたく引用させていただく次第だ。
あえて言おう、年額16万円の差はヤバい。
理想を抱いて溺死してはならない
ただし、忘れてはならないのは自分のニーズを100%満たしてくれる職場はこの世にはないということである。筆者(猫)は非常勤・常勤を両方経験したが、自分の好きなことをやれていたのは確実に非常勤だ。ただ常勤は組織に守られている感が半端ないし、経費精算という魔法が使いやすくなる。最低限文化的な生活をしている限りは履歴書を再度書くことはない。ただし専門性を発揮できない時間もある。そしてその時間は組織にとっては実は必要なのである(たぶん)。
要は何を優先して仕事を選ぶのかという話に落ち着くのである。
自戒を込めて記載すると教科書的な内容にとらわれて「できないこと・やりたくないこと」を増やせば増やすほどに仕事は見つからなくなる。ただし、なんでもやります!でもあまりよくはないのが事実である。
チャンスの神様は前髪しかない寓話がある。万が一自分のニーズの60-70%を満たすようなチャンスの神様がいたら前髪どころの話ではなく毛根を絶滅させる勢いでぶち抜くしかないのかもしれない。
というわけで公認心理師は食べていけるの?に関する最適解は食べていけるが働き方をどう選ぶかということになる。
ただし現実には食べていけるのか、食べていけないのかだけではない要素がたくさんあるし、金銭的なアレコレが日々の充実度合いに直結するわけでもないと思う。
※追記アリ:そもそも「食べる」ことに対して一馬力で考えるのか、二馬力で考えるのかで話が全く変わってくる。このあたりは恋人や配偶者あるいは心の中の推しと相談して考えてほしい。
冒頭でわかりやすくマイホーム的な話を出したがローンを組むほうが家賃より安くなる場合も多い。どこに力点を置いて生きていくのかという話にすぎない。
そして公認心理師の良いところはどんな経験であっても無駄にはならないというところではないだろうか。今はしがない現場猫である筆者もかつて狼だった時代は今よりもなんというかライブ感のある日々を送っていたように思う。狼?と思った方は以下リンク参照である。西友〇〇店には本当にお世話になりました。。。
〇〇〇は神、神でしかない
長々と書いたが最後に1つだけガチのマジに必見な情報をお伝えしたい。
公認心理師は心の専門家であるがお金の専門家ではない。
この猫は何を言い出したんだよ…と思ったあなた、正解です。
お金がらみで人生に悩んだときに参照すべきはこのnoteではなくお金の専門家である。餅は餅屋、ということでお金のことで悩んだらその道の専門家に聞くのが一番早い。色々制約はあれど「FP 無料相談」と検索すると色々な道が開けるものである。
そして公認心理師の将来とは
西友〇〇〇店以外はすべて知人から得た話でまとめてみたというふわっとした話になってしまったが、いつか誰かのヒントになれば幸いだ。将来の誰かのために公認心理師の認知度や信頼性をあげていくのがすでに資格を取得したおおきなおともだちが背負った重い十字架のミッションなのかもしれない。稼げないのではなく、どうやったら稼げるかを検討すべきであるという提案かもしれない。そして最低限文化的かつ倫理的に待遇が上がる方法があれば抱え込まず情報展開するのが界隈のためになるのかもしれない。むしろ秒速で筆者に共有くださいお願いいたします。
公認心理師有資格者のみんな、生き抜く覚悟…
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