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集団での2種類のタイプ
集団で動くときやグループで仕事をする時、人は大きく2つのタイプに分かれる。
1人で動く時よりもグループでいた方がパフォーマンスが良くなるタイプと、逆にグループでいた方がパフォーマンスが落ちるタイプである。
僕は間違いなく後者である。
「誰かがやるやろう」とか「俺がやらんでも大丈夫やろう」と考えてしまうのだ。
なので、基本的のグループワークは嫌いだし、集団でいる事を好まない。
これを心理学用語ではsocial loafingという。
social loafingとは、人が集団の中にいる時、1人の時に比べて手を抜きがちになってしまう傾向の事である。
例えば、綱引きがいい例である。
集団の中で綱引きをする時、ほとんどの人が100%の力では引かない。
「他の人が引っ張っているから自分くらい手を抜いても大丈夫だろう」と、大体の人が6割〜7割くらいしか出さない。
これは過去にフランスで行われた実験でも証明されている。
そして、これは仕事や学校でも言える。
例えば、僕の大学ではグループプレゼンがあった。
グループで協力して流れを決め、スライドを作り、役割分担をし、練習をする。
僕はそれが本当に苦手だった。
もともと人と協力する事が苦手なだけに、ほとんどを他のメンバーに任せていた。
今考えると酷い話だが、ミーティングにもほとんど参加しなかった。
こんな風に集団の中にいると手を抜いてしまう人が1つ目のタイプである。
その一方で、集団の中にいたり、他人がいる時の方がパフォーマンスが上がる傾向をsocial facilitationという。
この現象を提唱したNorman Triplettは自転車競技のスコアを見てある傾向に気づいた。
それは、相手がいる状態で走った時の方が個々で走った時よりタイムが速くなっている傾向である。
この発見から彼はsocial facilitationの仮説を立て研究を始めた。
自転車競技に限らずスポーツ選手や、受験勉強、競争の激しい結果が全ての仕事をしている人にはこの傾向が見えやすい。
最近YouTubeで見て感じたのは、キャバクラやホストクラブなんかもまさにそうだろう。
他のキャバ嬢やホストが数字を上げているから自分も負けじと頑張り売り上げが上がっていく。
彼らは周りに誰かがいた方が頑張れるタイプである。別にどちらがよくてどちらが悪いという話ではない。
ただ、自分がどちらのタイプかを知る事は重要である。
そして自分のタイプに合った環境の選び方をするのがビジネス的にも精神的にもいいのかもしれない。
集団での2種類のタイプ。
最後まで読んで頂きありがとうございました。