厄年を乗り越えろ 京都厄払いの旅 祇園 八坂神社 末社 美容の神を祀る 美御前社
京都 祇園 八坂神社。
平安京遷都以前とも伝わる古来より疫病除けの神様として、京都の人々に信仰されている。
畏敬の念、親しみを込め「祇園さん」とも呼ばれる。
日本三大祭とされる祇園祭もこちらの祭礼であり、かつて疫病が流行った時に、それを鎮める、取り除くために祈念したことに由来するとのこと。
京都祇園といえば、京都屈指の観光スポットとしても知られるが、この祇園という地名の由来ともなったのがこちらの神社。
古代インドにあった僧院、「祇樹給孤独園」称して「祇園精舎」では牛頭天王が守り神とされており、この牛頭天王は疫病を防ぐ神といわれ、八坂神社の御祭神である素戔嗚尊は神道においての同体だともいわれている。
また、生命のあるもの全ての病苦などの苦患を救うとされる仏、薬師如来が人々を救うための仮の御姿ともいわれており、京都のみならず全国の人々から厚く信仰され多くの参拝者が訪れた。
日が沈み、暮れに差し掛かる時刻にも多くの人々が憩う。
多くの観光客に揉まれ歩く私も観光客。
四条大橋を渡り終えた先に祇園の街を眺めながらゆっくりと歩いて行く。
お茶屋遊びやお座敷遊びという、胸高鳴り心踊る響きで名を轟かす花街としての祇園も、元は八坂神社や清水寺への参拝者、花見客の休憩所としての茶屋が起源といわれているそうだ。
その茶屋の中から夜に食事や酒を提供する店が出始め、そこで働く女性達が三味線や舞を披露するようになり、更に発展し今日まで京都の歴史として、文化として大きな存在感を残している。
祇園についてはまだまだ語りたいところだが本題に移りたいと思う。
何故こんなにも人を惹きつけるのか。
惚れた。
この街をもっと知りたいと思った。
こちらでは境内外に多数の摂社、末社が鎮座し、その多くが重要文化財に指定されている。
もちろん私は全て参拝にあがらせていただいたが、他の参拝者の方を見ていると御本殿のみ参拝され摂社、末社は素通りされる方も多く見受けられたが、観光という都合上時間も制限されるし、そこまで神社に興味を持っている人ばかりでもないだろう。
とても有名な神様が祀られている為、時間がある方は是非ゆっくりと御参拝いただきたい。
御本殿の大屋根は400坪の広さを誇り、その本殿と拝殿を丸ごと覆う造りは祇園造と呼ばれる。そんな雄大な建物を雄大に撮影出来ていないこの失態。
御本殿の真下には現在では漆喰で塗り固められているが龍穴があり青龍が棲んでいると伝えられている。
2024年は辰年、是非参拝に訪れてみては如何だろう。
私が特に長い時間、祈願をさせていただいたのがこちら。
末社である美御前社。
御祭神
市杵島比売命
多岐理毘売命
多岐津比売命
宗像三女神とも呼ばれる三柱の女神様だが、特に市杵島比売命は絶世の美女ともいわれ、古くから祇園の芸妓さんや舞妓さん、美を求める女性、化粧品関係の会社やお仕事をされている方、美容理容関係の方々からの厚く崇敬されている。
上写真の右下には美容水という清らかな御神水が豊かに湧いている。
こちらの美容水を肌に数滴つけると身も心も綺麗になると伝わる。
美を求めるのは女性だけではなく、男性の私も美しくなりたいという願望は切実だ。
私の数滴は雫が大きいようで、顔をしっかり濡らして祈願した。
ジョングクの顔が欲しい。
私が顔を乾かしている間も多くの女性が訪れ、楽しそうに美容水をお顔につけていた。
祇園の地の由来となった八坂神社。
その神社を訪れる人々によって発展した祇園の街。
祇園の花街を彩る芸妓さん、舞妓さんも崇敬する末社。
八坂神社の境内にはこの地に根ざす歴史的な見どころも多くある。
明るい時間の色鮮やかな境内も良いが、ほのかな灯りに映る朱塗りもまた美しい。
花街も近い。
ゆっくりとした夜を過ごしてみては如何だろう。