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内転筋のコネクション

こんにちは。STUDIO RのKeikoです
医療系ピラティスインストラクター
もしくは解剖学・生理学的な学びを
深めているピラティスインストラクターの
方にお勧めしたい話です

私が学んだ団体のテキストには
”内転筋のコネクション”という表現があり、
例えばボールを大腿の間にはさむと、
脚のアライメントを修正するとか、
わずかな内転筋の収縮が、インナーユニット
(骨盤底筋、腹横筋、多裂筋、横隔膜)の収縮と助ける。
そんなつながり、接続、関係性という考えで
「内転筋のコネクション」という表現が記載されてます

確かに、内転筋の付着部は恥骨ですから
骨盤底筋の付着と近い、
ちょっと働けば、少々収縮を助ける。
んだろうか。。。
筋群のクラス分けはローカルマッスルと
グローバルスタビライザーもしくはモビライザーですが、
確かに動きの質は変わるけど
つながり?助けになるのか?
と割と曖昧な部分が残ります

内転筋ってわりと大きな筋群なので
力入れたらいいんじゃないかと間違えたら、
意味がないので、力加減や収縮のタイミングまで
観察(評価)しないと本当は正しい反応では
ないのだと考えて指導してきました

これは、やはり最高でした

以前から拝見しているチャンネル
Dr.ムックの2分で学ぶ解剖学(室生先生)の
メゾ解剖の研究論文を読ませて頂いて
これは皆さん、読んで頂きたいです

そして先日、Fascia Festに参加させてもらいました
文献は読み方によって考えがズレたりするので
先生の講義を受講できて本当に良かったです

引用の範囲を超えないように注意しますが。。。

腹筋と大腿内転筋の筋腱膜が恥骨のどの部分に
どの筋と、どの筋が連結しているのかのお話。
そして、その恥骨の付着部との関係でさらに、
内閉鎖筋と肛門挙筋との閉鎖筋膜を介する話。
(詳しくは文献をぜひ、読んでください)

わたしの

ピラティスでの勘違い!?ー内転筋のコネクション

私が勘違いしていたのかもしれませんので
すでに知っている方もいると思いますが。

ボールをはさんで内転筋を収縮(わずか)で
直接、
骨盤底筋の収縮を助けると思っていましたが
今回の講義を聞くことで、
これは、直接ではないなということが見えてきます

先生のお話の中で
外腹斜筋と長内転筋それから
腹直筋/錐体筋と短内転筋/薄筋には連結があり、
これらが恥骨の小さな面と細長い骨隆起に付着する。と

つまり、ピラティスでボールを大腿部にはさんでも
この時点で、つながりは骨盤底筋ではないんです😨

しかもピラティスでは骨盤底筋を前方と後方にわけて
考えたり、肛門は締めないように
坐骨は開いて。などとキューイングすることが
あるかと思いますが、

肛門挙筋は内閉鎖筋と閉鎖筋膜を介して密接関係にある
それらが、先生の見解ですと
恥骨の細長い骨隆起の広い範囲と一致するのでは。
というお話が出てきました

この時点で、先生『神✨~』ってなってるんですけど

ボールをはさんで、股関節は外旋しないはずで、
つまり、内閉鎖筋は外旋として働いてはいない。
じゃあ、大事なのは??
ってなると、肛門挙筋の収縮。

肛門挙筋は恥骨直腸筋、恥骨尾骨筋、腸骨尾骨筋。
つまり後方の骨盤底筋の収縮を確実にできてないと
閉鎖膜を介して、それが短内転筋や薄筋には伝わらない
それと連結する腹直筋(下方の部分)/錐体筋に伝わらない

ただ、ボールをはさんだだけでは
内転筋のコネクション
ではないな。と

そんなことを、ピラティスインストラクターの私は
想像妄想の世界へ旅立つのでした🚀🌏

これだけの新しい研究でわかること

2008年頃の股関節とスポーツ選手の文献などは
目にすることがあっても、ここまでメゾ解剖で
わかる研究は、やっぱりすごい事なのだと。
改めて、先生方やご献体に感謝です


現在、私はひなたレディースケアで産後ケアの
施術を担当しています

会陰切開が様々な筋群への影響があることを知りましたし、
ピラティスの通常のエクササイズでは
気づかなかった事、足りなかった事がたくさんあります

骨盤底筋の前方も後方も
深部を表層部も
股関節の使い方も
横隔膜の使い方も
しっかりケアして、リハビリして、エクササイズ方法も
本当の意味でコネクションを評価していかないと
リハビリ系ピラティスインストラクターとしては
まだまだ甘かったなと思う日々です

現在、ひなたレディースケアに
定期的に通ってくださる方々にも感謝しています

新しい研究によって、
用語としてだけふわっと走っているものは
特に今後も注意して、きちんとその先を考えて
ティーチングを進めていきます!
=私のマニアックさが増す😀ww

本日はここまで