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奇蹟の人 ホセ・アリゴー(2022)

ブラジルに実在した心霊手術師ホセ・アリゴーの
ミステリアスな半生を驚異の映像で映画化

奇跡なんて信じられない殺伐とした世の中に、「奇跡は起こる」と信じてみたくなる摩訶不思議な実話をお届けします。

 本作の主人公、ブラジルで雑貨店を営んでいたホセ・アリゴーは1955~71年にかけて、驚異的な施術で病人を治癒させたといいます。

【ストーリー】
医療の知識も技術もないアリゴーの施術は、病人を見たり、触ったりしただけで、腫瘍など病気の原因を見つけ、さらにはホセ自らが素手やハサミなどで患者の身体を麻酔なしで切り、患部を手づかみで取り出すという、正直言って猟奇的ともいえるものでした。それでもガンさえも完治させる彼の治療は、奇跡の治療として大きな評判を呼びました。
そんな超人的な力を宿したホセ・アリゴーとは一体何者なのか? “神”に選ばれた男の過酷な半生がミステリータッチで描かれます。

図らずも心霊手術師になってしまったホセの苦悩の深さを表わすように、映画は終始、重苦しい雰囲気に包まれます。ホセの力は“神”に与えられたものなのか? キリスト教への信仰心の篤いブラジルらしい宗教を絡めた展開も不穏な雰囲気を高めます。

家族の病気や、危険人物とみなされたホセの逮捕など、度重なる困難に立ち向かいながら、ホセは自らの力を与えられた使命と捉え、ただひたすらに治療にあたります。

治療費を一切もらわなかったというホセの真摯な思いが結実するクライマックスシーンは圧巻です。

ハリウッドのメジャースタジオ、パラマウント・ピクチャーズが製作に出資。大掛かりな群衆シーンなど、見ごたえある映像が実現しました。ブラジルのヒーローを世界に広めたい、という気迫に満ちた映画です。

ホセの施術は衝撃的で、オカルト的にも見えますが、それは嘘ではなかったことが証明されます。エンドロールでは、実際にホセが施術した写真が公開されています。ぜひ奇跡を目の当たりにしてください。

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良いことも悪いことも、世の中には信じられないような出来事が起こります。悪いことはもう十分です。これからは、素晴らしい奇跡が誰の身にも起こり得る世の中になりますよう、心から願います。

 2024年もお読みいただきましてありがとうございました😊良いお年をお迎えください。

 

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