楽しい時間の使い方:「今ここ」に没頭する~ 長旅で気づいたこと。
先日、日本に行ってきました。
日本に行ったのか?帰ったのか??
・・・どっちなのか?!迷いますが。
それは、さておき。
いつもは、サンフランシスコから東京に着くと、国内線に乗り換えて広島まで飛ぶのですが、今回は東京で用事があったため、新幹線で広島に行きました。
数年ぶりの新幹線は、とっても楽しかったです!
トンカツ弁当とビールを口にした瞬間、
・・・気分は、まさに、日本!でした。
アッパレ!
~~~~~~~~
そして、秋の広島。
10月の後半でしたが、既に紅葉が始まっていて、とってもきれいでした。
広島に帰ると、なぜかいつも、編み物をしたくなります。
なので、
ここのところ、帰省する時は必ず、
古いセーター もしくは セーターを解いた糸を持参します。
で、空港でも、飛行機でも、バスの中でも、どこででも・・・
糸を巻き巻きするんです。
気が向いた時に、好きなだけ、無心で、ひたすら。
巻き巻き作業に没頭します。
時間はタップリあるので、どんなに手間暇かかろうが、何の問題もありません!!!
なんなら、敢えてゆっくり作業することも、できちゃうくらいです。
なので、
思いっきり、気が済むまで、巻き巻きします。(たぶん、鬼の形相で。)
・・・にしても、
この作業中の充実感といったらですね・・・
言葉では説明できないくらい、スゴイんです。
もう、永遠に、一人で旅していけそうな。。。
お願いだから、まだ飛行機に乗る時間こないで~、と念じてしまうくらいに、です。
~~~~~~~~
とにかく、
糸解き・糸巻き作業は、時間がかかります。
特に、古いセーターを解いて糸として使うという行為については、
新しい糸を使った方が見栄えも良いだろうし、
何より、
ものすごく手間暇かかるので、
毎回、自分の中で悩みます。
「貴重な時間を無駄にしているのではないか?」と。
だから、
この作業、日常生活の中にいる時は後回しになることが多く、ちょっとかわいそうな立ち位置にあります。
でも、なぜでしょう???
長旅の道中で、この作業をするとですね、、、
時間が過ぎるのが惜しいほどに、楽しい作業になるのですよ!
不思議です。
ということで、
古いセーターの巻き巻き作業は今、私にとって、長旅の友、みたいになりました。(めでたく昇格!)
~~~~~~~~
ちなみに。
サンフランシスコから東京に行くには、飛行機で片道10~11時間くらい、かかります。
で、
東京から広島に向かうフライトに乗り換えるまでに、いつも大体、3~4時間くらい、時間が空きます。
さらに、
広島空港から市内への移動に1時間強。
これに、
各空港や駅などでの待ち時間等もあります。
これらを全て合わせると、
サンフランシスコから広島まで行くのに、ドアツードアでは、片道20時間くらい、かかるんですね。
・・・などと、その昔、船で旅をしていた時代の人々に言ったら、「それが、どしたん?」と言われると思います。
でも、何かとスピードの速い時代に生きる私にとって、この片道20時間は、長いこと、とっても長くて辛い道のりだったのでした。
実家が東京にあったらなぁ・・・と、何度思ったことでしょう。
両親に、東京に引っ越してくれと言おうかな?とも、何度も思いました。
でも、もちろん、無理でした。
そんなんだったから、以前は、
広島までの20時間の道のりをイライラしながら過ごしていました。
その理由は、
「一刻も早く目的地に着くこと」しか考えていなかったから、だと思います。
目的地に着くことばかり考えていたから、待ち時間や乗り物に乗っている時間は無駄なもの、できれば省きたい時間でした。
でも!
旅の途中に糸解き・糸巻き作業をするようになってからは、この苦痛に満ちた、長い移動時間が、楽しくて仕方ない、あっという間のひと時になってしまいました。
この変化は、今の私が、長旅中の空き時間を「今ここ」の「自分の行動」(巻き巻き作業)に意識を集中させているからだと思うのですが、20時間の移動という同じ出来事が、ほんの少し視点が変わるだけで、ほぼ正反対の体験になるんだな~、と思うと、とっても面白いなぁ、と思います。
と、ここまで、
一人旅の道中の、自分の気持ちを振り返っていたらですね。。。
今朝、くだらないことでイライラした事を思い出しました。
とほほ。
でも、ですね。
これも、よく考えてみたら、
イライラした今朝の私は、その時に「今」の「自分」がやっていた事に意識を集中させれば良いものを、「今ココ」の「自分」とは関係のない「アッチ」のことに囚われてしまったからなのだった、と気づきました。
反省です。
ということで、
次、何かにイライラした時は、
「今ココ」にいる自分が、どのように時間を過ごしたいのか?を、
自分自身に問いただしてみようと思います。
その時に、私は、イライラする方の選択肢を選ぶのでしょうか?
未来の自分の選択に、乞うご期待です。
今年も、
楽しい秋に、なりますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?