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冷や飯ダイエットにはこんなカラクリがあったのか!?
今日の画像は、いきなりの「冷や飯」です!
‟冷や飯ダイエット”なるワードも聞かれるようになりましたが、その仕組みを今日は見て行こうと思います。昨日、デンプンのお話しでしたが、今回の冷や飯はこのデンプンが大きく関わって参ります。
今日はデンプンをαデンプンとβデンプンに分けて考えてみたいと思います。いきなりαとβが出て参りましたが、生デンプンと言われるβデンプンは、分子が直鎖状につながったアミロースと枝分かれしてつながったアミロペクチンが水素結合によって規則的に並んだ構造をしています。
これをミセル構造と呼びますが、ミセル構造については以下の通りです。↓
*ミセル構造とは界面活性剤が水に溶け込むときに形成される極小の球状物質でミセルは親水性の部分と疎水性の部分で構成されています。ちなみに、界面活性剤には本来混ざり合わない水と油を混ぜる効果があります。
話しをデンプンに戻しますが、βデンプンは上記のように結晶状態(炊いていないお米の状態)にあるため、硬くて消化酵素が浸み込めません、しかしこれに水分を加え加熱すると結晶が崩れ柔らかくなりαデンプンになります(ご飯が炊きあがった状態)。
今度はこのαデンプンを冷やして放置すると水がデンプンから抜け、元のβデンプンになります。これが冷や飯ということになります。
ただ、急速に加熱乾燥させるとか、冷凍するとαデンプンのままでいます。焼米や煎餅などはこの状態です。
冷や飯の状態で食べることで、消化酵素の働きが弱まり、糖化しにくく血糖値が上がらず、ダイエットにつながるということになります。
画像のような冷や飯に少し水をふり、レンジで温めて食べることは、要するに消化吸収しやすいαデンプンに変えることですので、血糖値が気になる方は冷や飯のままお召し上がることをお勧めいたします。はい!