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酪酸産生菌の働きでコロナに罹患しても重症化を防ぎ、後遺障害を起こさないってほんと?!

「理想的な腸内細菌叢を作る!」シリーズを始めてから、色々な菌の特徴が徐々に理解していただいてると思います。ここまでで、乳酸菌やビフィズス菌はメジャーな菌で健康に寄与してる菌だなと言う印象だったのが、何やら酪酸産生菌のパワーが凄いのでは?という印象に変わってこられたのではありませんでしょうか?

そこで今日からは、この酪酸産生菌の働きについて詳しく見て行こうと思います。

まずはウィルスなどの侵入を防ぐ、バリア機能を維持するためのエネルギー源として働きがあることは、一昨日のコラムで触れました。

この大腸の粘膜上皮細胞の代謝を促す際に酸素を消費させ、腸内に酸素を行き渡らせなくしています。酸素があると生きていけないビフィズス菌などは、酪酸産生菌のおかげで大腸内で生きていけるともいえます。

菌のリレーのところで、ビフィズス菌が生み出す乳酸や酢酸をエサにして酪酸産生菌は生きていると申しました。これらからお互いに共存共栄しているのが良くわかりますね。

そして、免疫機能を高めるのも酪酸産生菌の働きの一つです。

2020年から世界的にコロナ禍に突入し、未だにその影響を引きづっているのはご承知の通りです。このコロナに罹患して重症化したり後遺障害が出ている方の腸内細菌叢には、酪酸産生菌が少ない、もしくは減少していたことが確かめられています。

コロナウィルスは鼻の粘膜から侵入し肺のACE2受容体と結合し感染すると言われていましたが、実は、腸にもACE2受容体は多く存在し、肛門からもしくは消化器管を通って腸内でACE2受容体と結合し感染しているのです。

よって、感染ルートは空気感染に限らずトイレの便座からとも言われていました。

コロナ感染については余談でしたが、仮にコロナウィルスに曝露したとしても、感染まではいかないもしくは重症化しないのは、酪酸産生菌が非常に重要な働きをしていたということですね。

明日は、もう少し酪酸産生菌の働きを突っ込んでみたいと思います。