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noriyukikawanaka
【今日の臨床】対象者から「グサッ」ときた言葉 理学療法士
今日は臨床で対象者から心に「グサッときた」言葉についてまとめていきます。
それは「回り道をしたけど、あなたに会えてよかった」という言葉でした。
その対象者は、肩関節疾患の術後で手術は約4年前で術後の感染症や拘縮で計3回の手術をした方でした。
理学療法士も計5人程度、担当が変わり、本人としては現状を受け入れるしかないのかと諦めていた様子でした。
私は身体機能の現状として、理学療法で対応できる部分と予後として制限が残存する可能性のある動きなどを共有し、対応する中で身体機能に少し変化がでて、その対象者は上記の言葉を問いかけてくれました。
その言葉を聞いたときに少しでも前を向いてくれた対象者にうれしさを覚えた反面、回り道したことが本当に良かったのかとシンプルに疑問に感じました。
よく、回り道をしてよかったと結果が出たうえで過程を評価することはありますが、できれば近道できた方がよくないかと思ったのが私の考えです。
それまでの治療や対応に文句を言いたいとかではなく、そう言わざる負えない環境に寂しさみたいなものがありました。
人と人の仕事では合う合わないもあるし、病院によっては専門領域も違うため、すべてが近道になるわけではないことを考えるとその解釈も必要なのかと思ってしまいますが、できれば近道で対象者に良くなってもらいたいし、その言葉は重すぎて自分自身の対応や行動を見つめ直す機会になりました。
対象者にいつも勉強させていただいてばかりだなと強く思いました。
「自分の仕事での失敗は誰かを遠回りさせているかもしれない」ということをしっかりと胸に刻み、対応していきたいと思います。
ご意見ありましたらコメントしていただければと思います。